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オーリャ!

コラム オーリャ!

 有り難いことで編集部に電話や投書で指摘、提言を頂くことがある。過激なものや首を傾げるものもあるが、多くが叱咤激励の部類。紙面作りのうえで大いに参考にさせてもらっている。  かなり気を配ってはいるのだが先日、「カタカナ表記で分からないものがある」との投書。外来語が氾濫する日本から来た若い記者がいることを知る読者からのものだ。   ...

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 文豪マッシャード・デ・アシス率いるインテリ集団が毎週日曜日、リオ市セントロのレストランに集まり、国内問題を議論していたという。  ジョルナル・ド・ブラジル(一八九一)によれば、食卓に出されていた料理はバカリャウ・ド・ポルトだったそうだ。  塩漬けにより長期保存が可能なことから、バカリャウ(タラ)は大航海時代に珍重され、ブラジル ...

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 レジストロの町を歩くと、そこここに日本人の名前がつけられた通りがある。日本移民を中心に開かれた町であることをあらためて実感する。  先日同市で開かれた、百周年式典に関する説明会。決して近いとは言えない距離だが、それでも七つの文協から三十人以上が出席していた。  会が進むにつれ、話題は式典から百周年全般の話になっていく。面と向か ...

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 さきのパウリスタ・スポーツ賞授賞で「剣道」「古武道」両部門が対象になった、剣道は従来どおり、古武道が特別であった。二天武道研究所を主宰する岸川ジョージさんが表彰された。全伯に三十二の研究所道場を展開、およそ七百人が古武道の特に「精神」を学んでいる。木刀や竹刀や杖を振るのだけが習練でない。  生徒たちは「武士道」という言葉に魅せ ...

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 文芸同人誌『国境地帯』が記念すべき十五号を発行した。半年に一回だから七年半になる。節目となる号だけに力が入っている。  末尾に創刊動機が記されている。「日本語を心の拠りどころとしている私たち移民が、一歩外へ出れば現地人と現地語で話し、移民が移民であることを常に自覚しながら、己の内にどっかり座を占めている〃国境地帯〃の中で、生き ...

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 ブラジルの某日系資料館で働いている知人がこぼしていた。  「かつてはここにあった資料が散逸してしまい、何故か東京の国会図書館にあったりする」  移民社会が自らの歴史に資料価値があるとの認識が薄かったからだろう。本紙で報道した広島市デジタル移民博物館のような例には声を大にして抗議すべきだが、歴史伝達の担い手は本来、こちら側なので ...

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 サンパウロでは「副」に「福」が来たか?  大統領選にアウキミン知事(PSDB)、州知事選にセーラ市長(同)が出馬を表明して現職を辞任。  「副」だった、クラウジオ・レンボー氏(PFL)とジルベウト・カサビ氏(同)がそれぞれ知事、市長に昇格した。  いったい二人はどんな人物か? ヴェージャ誌が先ごろ、両氏を対比させながら紹介して ...

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 三県合同屋台祭りの記事を見て思った。「これに四十七県が参加すれば郷土食祭りだな」と。  県連日本祭りの実行委員長が決まった。執行部―反対派の図式から見れば、反対派が一歩先んじたとも言える。  しかし、対立の残る今の状態で「全員参加」の体制が作れるのか、先の代表者会を傍聴して、疑問が残った。  今後、新執行部選出と絡んで体制作り ...

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 県内の市町村が研修生を南米から招いてくれる沖縄県。昨年十二月、南風原町から招かれ訪沖した伊波リカルドさん(22)は、同町最後の研修生になった。〇五年度限りで予算が打ち切られたからである。南米在住県人とその子孫を身内のように考えている県内の各市町村も、厳しい財政削減の必要には抗し切れなかったのであろう。  研修生招待事業は、戦後 ...

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 日伯経済関係が盛り上がりをみせている。デジタルTVだ。昨年五月のルーラ大統領訪日時には〃デ〃の字も出なかったが時流は移り変わる。  日本が国を挙げて取り組むだけに、採用されれば技術支援は大変な規模と質になるだろう。日伯交流年の目玉となることは、まず間違いない。  エタノールをはじめ資源に関する日本の取組みもでてきた。大きな投資 ...

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