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オーリャ!

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 少々、くどいかもしれないが、広島市デジタル移民博物館問題。  地元中国新聞が十八日に続き、二十六日にも解説記事で「市の信義と歴史感が問われている」と大きく取り上げた。  直後の二十九日付けで文化担当課長が〇六年度人事異動で変わった。  ブラジルから収集した資料を二十数年放置していたにしては早い対応。そのお役所っぷりにチラ・シャ ...

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 先週末、ジョアン・ファルコン監督の「ア・マキナ」を観に行ったときのこと。入場券を購入しようとすると、女性販売員が「これでいいの? 国産映画よ」と念を押し、くすくすと笑った。  同作品の原作者は同監督の妻で作家のアドリアーナ・ファルコン。二〇〇〇年に劇場化されて成功を収め、このたび映画化されたものだ。  とりあえず、その場は「日 ...

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 先週伝えた広島デジタル移民博物館の「間違い」問題。日本の知人もメールで憤りをあらわにしていた。ブラジルに住んでいた事があるだけに思い入れがあるのだろう。一方、これを一サイトの問題で終わらせていいのかな、とも感じる。  ブラジルにもサンパウロをはじめ各地に資料館がある。今はよくても、二十年、三十年先にこれらの場所で「歴史が変わる ...

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 戦後移民も一九五六年以前の渡航者は、ブラジル生活五十年以上となる。その間、一つの仕事だけで、家族の生計を立ててきた人は極めて少ない。その仕事が、始めから今まで大好きだとしたら、その人は類い無く恵まれている。  現在、そんな一人が、サンパウロ市内で絵画個展を開いている。中嶋岩雄さん。サンパウロ美術協会の数少ない日系会員。個展は、 ...

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 サッカーのナガムラ・パウリーニョ選手(22)が注目されている。米国のプロ・リーグ、ロサンゼルス・ギャラクシーで活躍しており、現地では名将ドゥンガと比較されるぐらい高い評価とエスタード紙は報じた。「いずれは欧州か日本へ」とあり、将来が楽しみだ。  将来はセレソンかと言われながらも年齢詐称疑惑で痛い思いをしたサンドロ・ヒロシ選手は ...

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 二月の開設から二カ月を待たず、閉鎖した広島市デジタル博物館。本紙の電話取材に市担当者は、「寄贈者本人に確認を取りたい」。イタコでも呼ぶつもりだろうか。  市が収集活動をしてから、すでに二十余年。寄贈者の多くは鬼籍に入り、古里への思いから寄せられた四千以上の資料は市北部の倉庫に死蔵されていた。  記者はかつて、その資料を閲覧した ...

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 豊饒の地方とリオを表現したのは、チャールズ・ダーウイン(一八〇九─八二)だった。一八三二年四月~七月、ボタフォゴ湾に滞在。生物が到る所に充満していて、眼を引くものに限りなかったという。  アマガエルの鳴き声、コオロギのコンサート、蛍の光……。散歩に出かけるのが、楽しかったにちがいない。  それから百七十四年─。旧首都は世界三大 ...

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 先日ある県人会の役員と話した。県人会に百周年委員会を作るという。独自事業でも?と慌てたが、そうではない様子。  こういうことだ。百周年で母県の慶祝団が来ても、式典に出て終わりというわけにはいかない。「百周年はコロニアで祝う。それとは別に自分たちも委員会を作る必要がある」そう話していた。  県人会に限らない。ブラジル各市で百周年 ...

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 今週末、沖縄県人会館で芸能祭がある。超流派で琉球舞踊が披露される。舞い手は三歳から八十歳の三百五十人。実行委員会の人たちに「この中に成人男子はいますか」とたずねたら「ノン」。芸能大県・沖縄でも琉舞で男子の舞い手を得るのは容易でないらしい。  コレジアルの年齢あたりまでは、稽古を積むという。しかし、大学受験を迎えると、やめてしま ...

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 百周年祭典協会は来月に会長選挙をひかえており、中心たる記念事情関連の動きが鈍い。ただ、田中洋典祭典委員長と協力者らが連日事務所に詰め、気の毒なぐらいてんてこ舞いになっているのが目立っている。  前回同理事会に出席した西林総領事は「事務局長を置くなどの事務局機能の強化」と「資金集めの要となる財務委員会の立上げ」を早急な課題として ...

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