先日八日の世界婦人デー。近しい女性に「花もおめでとうの言葉もないの」と愚痴られた。「だから、日本人の男は…」と続く。 しかし当方、そんな日があるのも知らないし、人の誕生日を覚えるのが大の苦手という野暮なので、気にもかけない。 農拓協主催の第二回農業婦人大会の取材。農協婦人部連合会(ADESC)の主導らしく、女性パワー溢れる ...
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コラム オーリャ!
もしもこの国で、鳥インフルエンザの犠牲者が出たら……。世界の人々がそう、心配しているのがドイツかもしれない。 ワールド・カップが六月にあり、各国からファンや観光客が訪れるからだ。ドル安レアル高の影響で、ブラジルから海外旅行もしやすい。 四年に一度の祭典に向け、インフラ整備も進んでいる。欧州で感染が拡大。ドイツでも猫やイタチ ...
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先日取材でCPTMを利用した時のこと。乗り換えのためブラス駅で降りると、構内で中国の写真が飾られていた。 国際婦人デーの一環だろうか。女性の姿を中心に中国各地の風物を捉えた写真が数十枚並んでいる。ブラジルの写真はなく、中には女性に囲まれた毛沢東と周恩来、鄧小平の三人の姿もあった。 かつてのサンパウロ市中心で中国写真展。一月 ...
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ブラジル日本商工会議所が、〇六年定期総会で活動方針を発表した。そのなかに「移民百周年事業への取組み」があった。これは、同会議所も百周年に関わりがある、記念しなければならない、と総会で認識されていることを意味する。 移民史のなかで、明文化されている最初の日本企業は横浜正金銀行だ。同行は一九一九年にリオに支店を開設した。三年後の ...
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先日の邦人海外安全対策会議。空港からタクシーで帰宅の際に狙われやすいとのことだった。しかし、普段の生活の中にも常に犯罪は潜んでいる。 先日、友人と道を覚えるために日本の携帯のカメラで道を撮りながら歩いていた。撮ったらバッグにしまう、と気をつけてはいたのだが、一瞬の隙にひったくられた。犯人はまだ十代後半くらいの若い男。 ブラ ...
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サンパウロ在住の音楽評論家、坂尾英矩さんの著作「ボサ・ノーヴァ詩大全」が日本図書館選定図書に選ばれた。 年間に発行される六万冊のうち、約十六%が選定図書となるというから、約一万冊が毎年選ばれていることになる。 ブラジルに関する本でどのようなものが選ばれているのか、とインターネット検索。すると「アルベルトと僕の畑」といいう絵 ...
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一九三八年、東京。「ガゼッタ・デ・ノティシア」の特派員が喫茶店で、一枚のレコードを目にした。アンドレー・フィーリョの「アロー・アロー」。声の主は、カルメン・ミランダとマリオ・ヘイスだった。 ラベルには漢字で、「日本ヴィクター」。間違いなく、日本製だろう。この記者の驚きは、想像を絶したにちがいにない。日中戦争が勃発しており、国 ...
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「よく採決まで行ったな」というのが、会議を傍聴した感想だった。てっきり途中で流れるかと思っていた。 三日の県連臨時総会。出席者は中沢会長の続投に「ノン」の意思を示した。十票差以上での否決がそれを物語っている。 これで一つの「ヤマ」は越えた。しかし、振り返ってみるとほとんどの問題がそのまま残っていることに気づく。 承認見送 ...
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今、多くのブラジル人の間で厚底サンダルが愛用されている。 日本で約八年前、背が高くなる、足が長く見えると、厚底が人気だった。 「サンダルの底が低いとばい菌が足に浸透してくる気がする」と、道の生ごみや犬の糞を避けながらさっそうと歩く日系人の友人は言う。 先日サンバの練習をスニーカーを履いて見に行くと、床にこぼれたビールでス ...
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トメアスー移住地を舞台にした小説『アマゾンの歌』の主人公・山田義一さんの息子、元(はじめ)さんと話をする機会を得た。「父は頑固一徹な人だった」。同地では土地、気候などの悪条件に耐えられず逃げ出す人がほとんどだった。義一さんは違った。「一回入ったらがんばり通す。脱耕していないのは父だけ」。それが理由で小説の中心として描かれた。 ...
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