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オーリャ!

コラム オーリャ!

 在外被爆者(手帳取得者)が十一月末から、在外公館で手当ての申請をできるようになった。厚生労働省の要請に基づき、長崎市と県が職員を一人ずつ、ブラジルとアメリカに派遣している。  窓口で応対する館員に実務指導を行うため。十七・十八両日、サンパウロ総領事館で二人が実際に立ち会いながら、個別に申請を受け付けた。被爆者との会合は予定され ...

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 かつてはコロニアの著名人士も訪れたビアジャンテの新年会。出席者の多くが二十代前半に仕事を始めている事を知り、少し意外な気がした。  二十四、五の「若僧」が旅先で地方の名士と語り合う、その様子を想像するとどこか可笑しい。  「一国一城の主」。世話人の橋浦さんは「ビアジャンテ気質」をそう表す。その自由な雰囲気は会当日にも感じられた ...

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 昨年のスクラップを眺め返していたら、ふと目に留まった写真があった。麻酔科医の資格を持つアルキミンサンパウロ州知事がセーラサンパウロ市長の上腕部に注射を打っている。  高齢者を対象にした風邪予防注射キャンペーン中の一こまだ。意思的なまなざしの知事と、苦渋の色を浮かべる市長。その対照ぶりが、現在の二人の姿とも重なった。  同じ政党 ...

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 来月、二月十六日にいよいよ神戸空港が開港する。展望ウッドデッキには、ブラジル国花「イッペー」の木を使用。神戸港から約二十五万人を送り出したブラジル日本移民の歴史にちなんだものだ。「移民の歴史に思いをはせてもらおう」と神戸の材木商と同地から移住した材木商が協力した。戦前、移民収容所があった神戸ならではの発想だ。  昨年十二月、兵 ...

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 新年第一週、サンパウロ市の椎の実学園とリンス慈善文化体育協会から、新年を祝った催しの状況が伝えられた。二つは日ブラジル歌斉唱と式後の親睦をパーティと呼んだほかは、すべてが違っていた。  催しの名称は、リンスの場合「新年拝賀式」。御真影(天皇皇后両陛下お写真)開扉で始り、閉扉で終わる。日本では戦後消えたはずの御真影がまだ大事にさ ...

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 チャチャレンガ号(一九五六年二月六日サントス着)の同船者会が来月に開かれる。  「飛行機時代」にきたオーリャ子には、連帯感の濃淡さを想像に頼るほかない。新生活に向かって意識が高揚する中で、赤道祭や運動会が企画され、一種独特な絆が生まれたのだろうか。  それでも同会の二十五周年には、七百人のうち三十人ほどしか集まらなかった。散り ...

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 ブラジルに自閉症者の生活療法を行なう施設を作る活動が始まっている。自閉症者が生活の中で障害を克服し社会的自立をめざす施設で、ウルグアイでは既に十年以上続く。指導者の三枝たか子さんは三十年以上自閉症児の教育に携わってきた人だ。  自身も自閉症児を持つ矢野高行さんによれば、重度の患者の割合は一万人に一人。ブラジルに同様の施設はまだ ...

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 「悪魔を瓶に詰めた女」「王様の質問とカモンエスの回答」……。  北東部の木版画家で〃講談〃作家J・ボルジェスのコルデル(民衆本)は題名からして面白い。  彼の展覧会(二十九日までSESCサンタナ)をみてきた。定期的に再評価されるコルデルの世界とその版画表現。彼は代表作家の一人だが、まとまった作品を鑑賞できる機会は恐らく珍しい。 ...

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 阪神淡路大震災での被災体験を、異国ブラジルで思い出し、改めて考える機会を得るとは思いも寄らなかった。今月十七日で、震災から十一年が経とうとしている。当時、筆者は幼かったので自分の周辺に起こったことしかわからなかった。  出稼ぎ、留学などで被災地に滞在していた人がいたのは知っていたが「被災者」という言葉とは何故かかけ離れたところ ...

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 一世の高齢者たちが、旅行代理店が組む団体ツアーを楽しむのは容易なことではない。ツアーそのものは、よくできているのだが。一緒した人たちのすべての行動に合わせることができれば、日常にない別の楽しみを見い出せるのだろうが、なかなかうまく行かない。  去る年末、ボツカツを足場に、鉱泉プール浴やバーラ・ボニータでの船遊びをする八十人の小 ...

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