年末にブラジル南部を訪れたついでに、ドイツ移民が築いた町を回った。一昨年に移民百八十年を迎えたドイツ系コミュニティ。日本移民より数世代の「先輩」だ。 ドイツ系は五世になってもドイツ語を話す、とはよく聞く話。本当にそうだろうか。 訪問先で折に触れて聞いてみる。「話すよ」という人も、そうでない人も。話す人でも「家庭内で」という ...
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コラム オーリャ!
芸者のパロディに忍者のショー。ミナスとサンパウロの州境の町にいったら、ホテルで日本を題材にした芸が披露された。芸人たちは「私たち日本人なのよ。でもパラグアイ生まれのね」などと茶化していた。 あまりにも滑稽な姿をみれば、ステレオタイプなイメージしか持っていないと容易に想像がついた。人口約十三万人の市内には、文協も日本語学校も ...
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十大ニュースを選ぶため一年間の新聞を繰った。今年は例年になくいろいろな事があった年だったと思う。 コロニアの将来を選択した文協会長選。在日ブラジル人をめぐる問題は深刻さを増し、デカセギ強盗、帰伯逃亡といった形でブラジルにもめぐる。その間にも日本では子供たちが育っている。 政治経済、スポーツ、デカセギ。日伯を往来するニュース ...
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「げん・せいしさんのことを知っていますか」 先日来社した読者の男性に尋ねられた。 漢字で原清志。聞き覚えがなかった。 抗日戦争のさなか、「革命の聖地」延安(陝西省)で、日本や中国国内の日本人兵士たちに向け反戦を呼び掛けるラジオ放送のアナウンサーだった日本人女性。 厭戦気分を呼び起こす米兵向けラジオ放送を続けた「東京ロー ...
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阪神タイガースからブラジルで応援しているファンに感謝の気持ちをこめて贈られたグッズが兵庫県人会に届いている。それらが明石屋宝石店で配布されたのだが・・・。受け取りに来たのは十人ほど。約二百三十点あったグッズがまだまだ残っている状況だ。 配布していることを知らなかった人が多いのもあるだろうが、日本シリーズでの負け方に納得のいっ ...
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日系コロニアの日本語は、ポ語混じりで難解だと(日本の日本人に)言われる。ポ語のほかに〃移民勢力〃の強い西日本の方言が混じるからよけい独特になる。まぁ、方言みたいなものか。 最近、NHKニュースのなかであるコメントを聴き驚いた。 大阪で発生した姉妹殺害事件の犯人が、無人の神社に寝泊まりしていた。そこの神主にあたる人が取材に答 ...
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救済会は来年役員改選の年を迎えるが、後継者選びに頭を痛めている様子だ。 二期四年会長を務めた左近寿一氏は、健康状態がすぐれず、辞任の意向を示している。また、しかるべきポストにある複数の幹部は、百周年祭典協会に関わっており、手が離せない。 時代の流れからすれば二世にバトン・タッチするのが自然だろうし、実際、現場で働く職員の世 ...
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「ブラジルは危ないんでしょ?」。そう聞かれるたびに答えに困る。 確かに事件は多い。でも、余りにも過剰に伝わり過ぎていないか。 先ごろ日本から来た知人にも聞かれた。「ブラジルは危ない」「ボロボロの服を着ていった方がいい」等々、同僚の日系ブラジル人にいろいろ言われてきたようだ。 デカセギを狙った強盗など、在日ブラジル人にとっ ...
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約七百億の円借款供与で行なわれたチエテ川流域環境改善事業がほぼ終わり、来年三月にはセレモニーも予定される。 慢性化していた洪水が起きる可能性は「今後百年に一度」(関係者)とされ、「文化の種」がまかれ始めている。 その第一弾ともいえる演劇公演を先週の夜、観劇した。主な舞台は橋の下や堤。遊覧船で移動しつつ、それをながめた。 ...
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ブラジルでサンリオのキャラクター「キティちゃん」は、思っていた以上に、ブランドを売りにしている。十八年前、サンパウロ市に子会社が設立されたが人気が出てきたのはほんの最近らしい。同社の田口クラウジオ社長は出稼ぎ中、サンリオ・ド・ブラジルの募集広告を見つけ、応募。「キティちゃんなどのキャラクターを通じてビジネス交流をしたい」と話す ...
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