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オーリャ!

コラム オーリャ!

 暮らしにくくなる―。 広島で小一女児が殺害された事件で日系ペルー人が逮捕された。  広島のメディア関係者が犯人の居住していた地区に住む日系ブラジル人と事件後に話したさい、冒頭の言葉を聞いたという。脅えていた様子でもあったようだ。  日本で外国人を見る目は冷たい。東南アジアや南米の出身であれば特にだ。  テレビなどのメディアも神 ...

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 会員向けの健康保険をつくってほしい──。援協の地区委員総会(二十六日)で、委員の一人が上層部にそう要望した。昨年も同様の声が出ており、身近な大問題であることが改めて分かった。  日系人医師が、日本語で診察する病院がある。それなら、日系人が診察を受けやすい仕組みもつくってほしい、ということなのだろう。  知人が先ごろ、心臓の手術 ...

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 県連フェスティバル・ド・ジャポンの前身、「郷土食・郷土芸能フェスティバル」が初めて開かれたのは九八年、移民九十周年の年だった。  その後、州議会駐車場から今回のイミグランテス展示場へと場所を移しながら、県連が今のフェスティバルを育ててきた。今年の予算は百万レアル。開催初期を知る人はここまでの成長を予想していただろうか。  その ...

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 醜悪な光景だった。  先週末カンポス・ド・ジョルドン市を訪ねた。ドイツ風の木組みの家々に、クリスマスの飾りつけ。そんな童話的な世界の中で目にした看板「マルフのパステル屋」。  マルフ。そう、醜聞が絶えない元市長の名前だ。九月に金融法違反の疑いで約四十日間拘留されたばかり。その憂さ晴らしか、釈放された後、同市のバールでパステル、 ...

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 「一九三四年四月二十三日、夕方五時にサントスに着いた」。自身の歴史を時間までしっかりと記憶している内山雅満さん(83)は張りのある声で熱弁をふるった。  カナーン耕地に入植しカフェ栽培をしたが、その当時は最盛期も終わり、借金ばかりが積もっていった。そのため同地は一年契約だったが、ほとんどの人が一年もいないうちに夜逃げしたそう。 ...

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 知人がサンパウロで映画の撮影をするため、三カ月前に来伯した。  東京、パリ、ロサンゼルスでそれぞれ撮影を行い、サンパウロが最後となる。一人で撮影、照明、美術から何でもこなす完全な自主制作。もちろん予算は雀の涙。  今までのロケ地では経費以外すべて無償で協力してもらったという。「サンパウロでもそのスタイルでいきたい」と聞き、金銭 ...

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 フランスは今年ブラジル・イヤーで、関連行事は三百五十に上る。両国の意識に開きがあり、仏側が〃カルチャー・ショック〃に悩んでいるらしい。仏字紙が悲観的な記事を流し、これに対して伯字紙が解釈、分析していた。  イベントそのものは、成功を収めた。仏側は伯側の準備が遅い上に、経理関係もでたらめだと指摘。ブラジル・イヤーの開催は、奇跡的 ...

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 日系社会は、血筋よりも、日本に興味を持っているかどうかにもっと重点を置いていかなければいけないだろう、とよく感じる。  日本の伝統文化を学んでいる非日系人はやはり興味があるから熱心だし、日系団体の中で活動している人になると、「なぜ自分は日系の中にいるか」ということも考えていたりして奥深い。  「日本人の血は流れていなくても、心 ...

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 その日、街は眠らなかった。映画も音楽もオールナイト。十九日午後から二十四時間にわたって、サンパウロ市内全域でさまざまな文化イベントが行なわれた。市当局などが主催した。  わたしは午前二時開始のホラー映画を間にはさんで、午前零時と午前四時からの二つの野外コンサートに。いずれの会場も、治安が良いとはいえない旧市街に位置したが、超満 ...

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 移民が神戸港で歌った「移民歓送の歌」の研究が有志によって進められている。出港の時だけでなく、特に戦前移民はブラジルへ来てからも結婚式や酒を飲みながらなど、さまざまな場面で歌ってきたそう。  ドラマ『ハルとナツ』でもこの歌が歌われているが、戦前移民の中には「節が違う」「歌詞が違う」などの意見も出ている。また、これは二番までとされ ...

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