ホーム | コラム | オーリャ! (ページ 199)

オーリャ!

コラム オーリャ!

 「さくら」の美しいハーモニーにぞくっとして、歌っている子供たちの顔を見てみるとほとんどが非日系。一九六八年に始まったエコー児童合唱団だ。  「始めてから十年くらいは駐在員の子や二世ばかりだった」と創設者の吉田輝男先生。「『ハイ』と『センセイ』はそのときの名残ですよ」。  二世が親になってメンバーが変わってきたという。「集団の調 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 無理だけど、欲しいな。そう思う絵がいくつかある。著名なブラジル人画家が日本人を描いたやつなんてのもいい。  マルファティの「黄色い男性」は美術史に残るし、ギグナルには浴衣姿、黒髪の「日本人の少女」という隠れた名作も。実在した移民がモデルだったら面白い。両作とも近代絵画である。  逆に、日本の大家がブラジル人を描いた絵にも関心が ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 「ブラジルに来るのは初めて」。最近この言葉をよく耳にする。  劇団・維新派がサントスでの公演をするため先ごろ初来伯した。松本雄吉監督が「ほとんどの作品に移民の姿を描いている」と言うように、今までの作品ではアメリカに入植したヨーロッパ移民、沖縄から大阪、ブラジルに移住した人々などを題材にしてきた。  駐在員、留学生、短期間訪問者 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 〇三年に放映されたNHKドラマ「武蔵」の第一回放送分が映画「七人の侍」に酷似しているとして、故黒沢明監督の遺族が著作権侵害として訴えたことがある。  結局、訴訟は退けられたが、日本で認識が薄いとされる著作権問題に一石を投じた、として評価されたと記憶している。  ブラジル在住の映像作家、岡村淳氏がNHKの剽窃を主張している「六十 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 先月末ごろ、サンパウロ市近郊のある工業都市で日系家庭が強盗に襲われた。幸いなことにケガはなかったが、現金と家電品を奪われたという。  犯人グループの一人は、米倉さん一家殺害事件の片割れだと名乗ったという。もちろん、本当かどうか誰にも分からない。マスコミを通して続々と情報が流されたため、便乗犯だった可能性もある。モジでも便乗犯が ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 日蓮が亡くなったときは秋だった。なのに、春の花が空から降って来たという。ガルシア・マルケスの小説の一場面ようだ。一二八二年の十月十三日のことである。  その命日を控え、サンパウロ市の法華経寺で法要があった。昨年十月に開設された寺は、サンパウロ市ラザール・セガール美術館に隣接する建物を借りている。  集まった信徒は約三十人。日本 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 NHK開局八十周年記念ドラマ『ハルとナツ~届かなかった手紙~』はなかなか好評だったようだ。『おしん』と似ているという人も大勢いたが、先ごろ公開されたP『ガイジン2』と比べると「幾分良い、満点!」という人がほとんど。  しかし、ハルの孫役に対する批判は凄かった。「ポルトゲースがひどい。何いってるのかわからない」「あんなにかっこい ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 三日に行われた上原幸啓文協会長の帰国記者会見。開口一番、「目的は表敬訪問。詳細は何も話して来ませんでした」との発言には面食らった。  二年前の訪日も、謙遜を吐き違えたか「私は一期で辞めます」と方々で明言、日系社会代表の認識、百周年協力依頼の素地作りとはかけ離れたものだったようだ。  百周年記念祭典協会の柳沼啓太郎総務委員長は予 ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 毎月数千万レアル──。日伯友好病院の毎月の支出を知ったら、一般の人は首を傾げるだろうか。もっとも、収入も大きいので赤字にはなっていないが、援協理事の中には額を問題視する声も上がっている。  当の病院が、最も頭を痛めている様子。大久保拓司院長は「医療機材を更新しなければ、患者さんが離れていくんですよ」と明かす。  特にコンピュー ...

続きを読む »

コラム オーリャ!

 サンパウロを少し離れた場所へ行くと、本紙購読者から「何日遅れます」「日付が前後します」という配達に関する報告やお叱りをよく受ける。その都度、会社の担当者に報告し改善をお願いしている。  サンパウロから千五百キロ、近隣の大きな都市からも大分離れた小さな移住地では、遅れるのはもちろんのこと、一週間のうち半分届けばよいほうだと聞いた ...

続きを読む »