ふと気が付けば、イピランガふんふんふん~と鼻歌を歌っている。 必ず両国歌が歌われる、日系団体や県人会の式典取材を重ねるうちに、ブラジル国歌のメロディーを覚えたようだ。 ところで最近の式典で気になるのは、「君が代」の方。歌声がやや物足りない。二、三世が歌うブラジル国歌の声量に押され気味だ。一世の出席者が減っている、世代交代が ...
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コラム オーリャ!
何だか引っかかった言葉がある。そう感想を漏らすのは「ハルとナツ~届かなかった手紙~」放映に先がけて、作成された関連番組を見た一移民。同ドラマ出演女優が移民のことを「彼ら」と口にしたことが気になったという。 「同じ日本人なのに、とても他人事のように聞こえた。彼女は日本に住む日本人のことを彼らと呼ぶのだろうか。やはり、ブラジルに ...
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イグアッペ、セッテ・バラス、ジュキア、イタリリ、ペドロ・デ・トレド、ミラカツ、カジャチなど近隣都市の文協が中心となり構成されるヴァーレ・ド・リベイラ日系団体連合会が発足して約一年がたった。 代表者が出席する会合を毎月開いてきた。八月に行われたレジストロの盆踊りに連合会として初協力。十一月の灯ろう流しには屋台を出店する。 様 ...
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移民にとってサントスはゆかりのある町だが、進出企業はほとんど見当たらない。そのため、スポンサー探しは地元日系人の悩みの種だ。しかし国内でも屈指の港町。貿易関係者とはつながりが深いし、特にコーヒーの味覚講習には日本からの受講者も少なくない。 第二回世界コーヒー会議が先週末サルバドールで開かれ、六十三カ国の代表が集まった。生産者 ...
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日本の文化庁は毎年、東京と関西二ヵ所で日本語教育大会を開催している。 日本語を豊かに、国際社会での日本語…といったテーマが多かったが、最近では出稼ぎ子弟の言語問題が取り挙げられるようになってきたようだ。 昨年は「地域における年少者への日本語習得支援について考える」というテーマで、実際に出稼ぎの親について日本へ渡り公立学校で ...
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今年も忽然と消え失せた。昨年末から売り出され、年が変わると同時に安売りセールがスタート。三→五→七割と値引きされるうち、来年度版が店頭に並び始める。 スケジュール手帳のことだ。端境期というか、その姿をいったん見かけなくなるいま頃の時期になると、来る年の話題が取りざたされ出す。二〇〇六年の焦点は何と言っても大統領選挙だろう。 ...
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浜松で外国人弁護士として活動する石川エツオさんと話をする機会を得た。石川さんはサンパウロ州生まれの二世。浜松ブラジル協会の会長でもある。 デカセギを巡る諸問題の中で石川さんは、「一番心配な事」として子供の教育問題を挙げた。 中学を出て働き始める子供たち。進学するか、それとも二、三千ドルの給料を選ぶか。「子供が目標を持って勉 ...
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サンパウロ市内で売られる安価な電化製品やタバコ、酒などはパラグアイのものが多いと聞いていた。 取材を終え、伯パ国境の友情の橋を渡り、フォス・ド・イグアスーから乗ったサンパウロ行きのバス。 小分けした荷物をカーテンの裏などに詰めこみ、上半身裸でビールを飲む男性。「フォスには数十回来てるのよ」という隣に座った中年女性はなんだか ...
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健康づくりを兼ね、夕方東洋人街からパウリスタ方面に歩くことがある。 目的地までのルートは様々だ。学生の姿が多いリベルダーデ通りやコルチッソの目立つベラヴィスタ区。光景の変化を観察するのも楽しい。 ペドローゾ通りの橋の袂にあるゴミ置き場がたまに汚れているのを見ては、乞食やカタドル・デ・リショが荒らしたなと思っていた。少々誤解 ...
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先日、ロンドリーナで催された全伯川柳大会に取材に行ったところ、一人のご老人が杖をつき家族に支えられて私のところへやってきた。「あんたニッケイかね?それじゃ、私は目の手術をしてすっかり字が見えるようになったから、またよろしくと伝えておいて!」 長い間休んでいたニッケイ柳壇の選者であり、短詩愛好者の多いといわれるパラナで、川柳の ...
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