選挙が終わって肩の荷下りて、電話ではなく、靴底を減らしての取材中、サ紙の『移民七十年記念特集』が目に止まった。 元皇太子夫妻の来伯がやはり、大きなトピックだが、ブラジル通で知られた黒沼ゆり子、毎日新聞の滝本道生編集委員、そして現役のサンパウロ州高裁判事だった渡部和夫の三氏による対談がある。 文協が話題に挙げられ、「ブラジル ...
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コラム オーリャ!
「あなた、二世?」。昔のように移民が来なくなったためか、それともコロニアに同化してしまったからか。初対面の人に、そんな質問を受けることが増えた。 何気なく、「一世」と答えている。相手が非日系人でない限り、「日本人」とはまず言わない。 日本から派遣された専門家三人と、先日会食した。両語の使い分けについて、話が盛り上がった。三 ...
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「フジヤマのトビウオじゃないですかー!」静岡出身で水泳をやっていた私にはときめきさえ覚えるサイン入りナマ写真。人文研が進める故内山勝男さんのスクラップ整理では、続々と「お宝」が発掘されている。戦後の日本を勇気付け、「勝ち・負け」の区切りの一つにもなったという古橋広之進さんの来伯時のアルバムもその一つ。 人文研の求める「日系社 ...
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密輸と聞いて何を想像しますか。麻薬や武器のことがまず思い浮かぶでしょうが、ブラジルでは珍種の動物の取り引きも問題になっています。 六日付フォーリャ紙によると、日本にも輸出されているアララアズール(青いインコ)の相場は六万ドル。高級車並みの価格が付いています。 気になってインターネットで色々調べてみたら、ブラジルトヨタ社がア ...
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サッカー日本代表のブラジル人監督ジーコは、いまでも馘首の脅威?にさらされている。W杯ドイツ大会アジア最終予選は半分終了、次の日本にとっては有利なはずの、第三国で行われる対北朝鮮戦に敗れることがあれば、間違いなくクビ話が再燃するだろう。 コロニアの隠れ巨人ファンがイライラしている。巨人ファンは、それを公言すると「おとな性」を問 ...
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エキスポヴィニスというワイン見本市に行った。 世界中からの百を超えるブースに感動。味も色々だが、言葉も色々。 「そのブランコを試したい」と言えば、白髪のイタリア紳士が、「ビアンコ!」と陽気に白ワインを注いでくれ、何か聞き取りにくいポ語を話す女性だなと思えば、そこはポートワインのコーナーだったりする。 「まるで世界旅行して ...
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昨年、移民百八十周年を祝ったドイツ系コロニア。実現したか否かは別にして、記念事業の一つに印象深いものがあった。移民史の概略を簡単な冊子にし、無料で公立校に配布することだ。日系で、そんな話は聞かないと思った。 サンパウロ大学日本文化研究所の関係者によると、ドイツ系の教授は移民の言葉や文化を守ることに熱心。サンタ・カタリーナ州で ...
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どちらも本当に難しい決断だった、と思う。 フォーリャ紙やエスタード紙に名前入りで記事を出し、お膝元のサンパウロ市議会でも多くのブラジル人名士や教え子を前に鼻高々に紹介したレオポルジーナ案を中止した上原幸啓文協会長の判断。そして、第一回投票で勝ち、弁護士から「間違いなく勝てる」と言われていた裁判を取り下げた谷氏のそれの両方だ。 ...
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ちょっと高いなぁ。最近日本でも展覧が相次いだブラジル人写真家ミゲル・リオ・ブランコの作品。先週末サンパウロ市であった美術の国際見本市で値段を聞いてみたら、四千二百「ドル」と言われた。 写真は複製可能なメディア。もっと安くてもいいのに。と思ったが、上には上がある。先日パリのオークションでロベール・ドアノーの「市庁舎前のキス」が ...
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何年かぶりにエスペランサ婦人会慈善バザーの食堂に入った人の感想。うどんを文協ビル貴賓室のテーブルで食べ、寿司(太巻き、細巻き、稲荷のセット)は持ち帰った。細巻きについては、ワサビが利き、街の食料品店のよりも美味しかった、とホメあげた。 賞味は、個人差があり、一概にはいえない。何年ぶりかに食べてみて、格段の進歩があったので、「 ...
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