カンポス・ド・ジョルドン市を走る観光用汽車の終点近くに、大島桜がある。故細江静男医師やその関係者が、植樹したものらしい。「樹齢は約五十年」と、桜に詳しい人が珍しがっていた。 日本では樹齢数百年の桜は少なくなく、千年を超える古桜もみられる。ブラジルでは気候の関係で、寿命はせいぜい三十年だそうだ。花が咲くまでに約五年かかるので、 ...
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コラム オーリャ!
先週土曜日、邦字二紙主催の文協会長選候補者による立会い演説会で、生まれて初めて司会の一人にさせてもらった。記者の立場で取材するのと違って、何をどうしたらいいか分らず、正直言って困った。 候補者同士の討論を設定していたが、実際はそのような展開にならず、少し物足りない演説会になったのではと気がかりだ。また、質疑応答でも参加者から ...
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ちょうちょうさんになるのが夢だった。小学生のとき、毎年のように課されていた「将来なりたい職業は」の作文で、そう書いたことがある。本間徳衛町長(当時)は町に二台しか走っていなかったトヨタの最高級車に乗っていた。その姿がまぶしく見えたせいだ。 後年、どういう青春を送ったのか、政治、車といった益荒男的なものへの興味を失い、美術や映 ...
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県連ふるさと巡りの参加者約百人全員が七日夕刻無事に帰ってきたが、道中たびたび文協会長選挙が話題になった。何人かに意見を求めたが、「一世ばかりでも二世ばかりでも応援しない」という声が大半をしめた。 奇しくも、今回旅先で慰霊祭を行った日系三団体はみな二世会長だった。地方ほど世代交代が早い、と実感した。 働きずくめに働いて子を大 ...
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九日午後一時から、文協会長選三候補による「立会演説会および公開討論会」が開かれる。 ミンナナカヨク、ガンバリマショウ―。「学者喧嘩せず」と言わんばかりの態度を貫いてきた上原氏。 数週間前、邦字紙二紙が座談会スタイルの討論会を提案したものの、同氏は固辞。その理由を問う記者にも、大きくかぶりを振って完全拒否の姿勢を見せた。 ...
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外国人再登録のこと。巷では、ヴァリダーデが切れる、どうしたらいいんでしょう、と心配する声があがっていた。読者が、再登録免除を記載した九七年当時の連邦官報を所持していて、新聞社に届けてくれた。同法令の有効性を確認したほうがいい、というすすめもあり、弁護士に確認してもらった。六十歳以上は、再登録をしなくてもいいことが分かった。 ...
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USP─LESTEでの植樹(本日付六面)で、日伯両国民の姿勢が結構、異なっていて印象深かった。 予め等間隔に掘られた穴に樹木を入れて土をかけるのが、主な作業だ。日本人はスコップや鍬などを持参。汗びっしょりになって、働く。 一方ブラジル人は二、三本植えれば、もう満足。後は仲間と記念撮影をしたり、テレビ局や新聞社の取材を受けて ...
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大好きな時間の一つに、電車でのうたたねがある。ゴトゴト揺れる感じが午睡を誘う。コクリコクリと気持ちいい。 クーラーが効いていれば最高だ。リオデジャネイロの地下鉄は冷房完備、市内の普通バスも車両によってはバッチリ冷えており、よく眠れる。 残暑厳しいサンパウロで、冷房バスが普及していないのはうらめしい。天然ガス燃料利用のハイテ ...
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文協会長候補がほぼ出揃った。それぞれに立派な候補であり支持を集めそうだ。ただし、「箱モノをどうするとかの意見しか聞こえてこない。日系社会をどういう方向へ導くのか。どのような方策で実行するのか? その辺が聞きたい」との声も聞こえる。 また、選挙によって一世と二世が対立するなら、本来の目的とは異なるとの意見も根強い。 例えば、 ...
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三十日に下本八郎氏が記者会見、シャッパの一部を公表した。百周年祭典協会の副理事長で県連会長の中沢宏一氏が名前を連ねているのに少々驚いた。 氏によれば、一世と二世がバランスよくシャッパを組織するのが理想。その意味で、下本陣営から、一世中心のシャッパとなりそうな谷派との合流を呼びかける役割を任じられているよう。 そういえばもう ...
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