ユダヤ教の集会所(アヴァニャンダーヴァ通り137番)が来年五月、ムゼウとして再出発する。サンパウロ州で初めてのユダヤ文化博物館で、ラテン・アメリカで最大規模。二十八日付けのフォーリャ紙が報じた。 記事によると、信者たちはほかの区に移り、頻繁には集会所に通わなくなっていた。一般の魅力を引きつけるために、合唱、劇、正統・革新派の ...
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コラム オーリャ!
一世の高齢の患者はおおむね、症状をポ語で医師に正確に伝えることができない。難しいのである。子や孫をともなって通院しているのはそのためだ。子孫がいない人は、特に、医療保険サービスは、日本語がわかる医師がいる病院で受けたいと思っている。 もうひとつ、患者は、自分の日本語をよく聴いてくれる医師がいてくれればいい、と願う。医師が日本 ...
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靴など自分で磨くもの。長い間そう思っていた。上京して初めて靴磨きの光景を見たとき、少し驚いた。高い座席から見下ろす構図が偉そうでイヤだなと思った。 いわんや職人さんが年配者の場合をや。抵抗感は強まる。先日訪ねたパウメイラスのロッカールーム。老人が山積みのスパイクを黙々と磨いていた姿が印象深い。 その若手チームが、日本の二十 ...
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「日本語という言葉にこだわってこそ意義のある文学掲載誌が日本語でないとすれば、それは別のものではないのか」という論旨のコラムが昨年、本紙に掲載され、読者から編集部に様々な意見が寄せられた。 「ブラジル日本文学」は次号から、翻訳部門を設置した。後にはポ語で書かれた現代詩なども募集対象にするようだ。 会員の一人は言う。「じゃ、 ...
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FMU大学法学部(リベルダーデ区)のそばに、住んでいる。新入生の歓迎会だったのか、先日、「プッキ、マッケンジー、くそくらえ」という雄叫びが大音響で聞こえてきた。〃訴訟王国〃ブラジル。大学間の競争も激しいのだろう。 そのライバル、プッキ・サンパウロはセー広場近くに法学部の新キャパスを計画中だ。狙いは(1)地裁やUSP法学部が立 ...
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最近、フェイラなどで急に「サン」と呼びかけられるようになった。日本人と見ると「サン」と言ってくるようだ。 どうやらグローボ局のビックブラザー5に出ている日系のサミーの影響らしい。司会のペドロ・ビアールは詩人でもある知識人。彼が「サミーさん」と日本語敬称を交えて呼んでおり、時々「サン」と略すことに起因するという説がある。 と ...
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過日に訪ねたブエノスアイレスの路上で、若者が掛け軸のようなものを売っているのを見た。 ブラジル同様、東洋文化ブームのようだ。掛け軸には、金釘流の漢字が書かれていた。その中に「色気」の文字が……。 好きな二字熟語を問われて、「色気、かな」という日本人は少ないだろう。官能タンゴの国ならではの発想にうなった。 同国で一緒に取材 ...
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日本の人口の伸びは、昨年おおよそ〇・〇五%にとどまっている。近い将来マイナスに転じ、総人口が減り出す。そうすれば、労働人口が不足し、生産を維持するためにデカセギの重要性は増す――これが定説のようになっていたと思われるが、最近、学者の新しい「心配無用説」を知った。 その説は「肝心なのは国民一人当たりの所得を(現在以上に)維持す ...
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先日、ある知人に連れられ、リベルダーデのある日本食店へ。「料理人が変わったから試してみて」とオーナーに言われたとのこと。注文を取りに来たおばちゃんも「今までいなかった一世の料理人ですよ」と自慢気。 テンプラうどんと河童巻きを頼む。注文してから、出てくるまでが遅いと評判のこのレストラン。ビールを一杯飲み干した頃、巻物登場。 ...
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リオのファベーラで、生まれ育ったソル。幼い頃に裁判所の命令で自宅が解体され、そのショックを引きずって生きている。ブラジルでの生活に失望。チャンスを求めて、米国移住を夢見る。だが、ビザという大きな壁が立ちはだかった。 グローボの新ドラマ「アメリカ」が今週、スタートした。「社会的なメッセージなしに、私はドラマをつくることは出来な ...
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