『深層心理なるほど事典』という本に「エリート集団がおちいる硬直状態」との、某協会幹部の深層心理を言い当てているような興味深い一文がある。いわく次の通り。 「エリートを自認する人たちはその優秀さゆえに高いプライドをもつようになり、それが一般人に一方的に指示だけを与えて、外界とは隔絶した集団を形成してしまう。 エリート集団での ...
続きを読む »オーリャ!
コラム オーリャ!
おや、ずいぶん美化しているねぇ。制作中の絵をのぞき見たら、実物以上の美男美女。まっ、デフォルメ表現は日本美術の伝統ですな。 十三日文協であった文化祭り。似顔絵を描いてもらえるマンガ・アニメコーナーに行列が出来ていた。描き手は日系の若者たちだが、モデルは非日系人が多かった。 日本人=絵が上手という印象がこの国で根強い。活躍目 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
東洋街大阪橋の上で、炎天のもと、石焼き芋が屋台車に乗せて売られている。日本人は「この暑いのに」と思う。しかし、ぽつりぽつり売れている。 どんな焼き方をしているのか、知りたくて「一つ、くれ」。売り子の若い非日系女性が、かたわらのイゾポルの箱から、あったかい「いも」を取り出した。「石」は見えなかった。 確かに、焼き芋。匂いがま ...
続きを読む »コラム オーリャ!
新しく家を借りた。二週間後の現在、まだ水がこない。SABESP(サンパウロ州水道会社)に問い合わせると前の借主の滞納分があり、金額を聞くと、一千二百レアル以上。 不動産屋に問い合わせると、「えっ、知らなかった」との返答。 そして、電気もまだない。これも滞納のため、電話線が切られていた様子。ブラジルを甘く見ていた―、溜息をつ ...
続きを読む »コラム オーリャ!
テレフォニカが今年、サンパウロ州外での市場獲得のため、十七億レアルを投じるという。長距離サービスの提供が主な目的で、州外でスピーディー(ブロード・バンド)の利用を可能とする計画のようだ。 確か、苦情先ランキングで不名誉な位置にある同社。携帯電話の普及で市民の固定電話離れも進んでおり、危機感も強いのだろう。 つい最近、覚えの ...
続きを読む »コラム オーリャ!
先月二十七日のエスタード紙テレビ情報別冊に、一頁のデカセギ広告が「日系子孫のみ」との小見出し付きで掲載された。女性で月二千五百ドルから三千ドルとの求人もあった。 同じ日のエスタード紙エンプレーゴ(職)別冊には「家政婦=月給三百R$」程度の求人広告、家政婦自身が出す求職五行広告で溢れていた。 デカセギは本当に貧乏で、悲惨な生 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
アルゼンチン生まれの革命家チェ・ゲバラの青年時代を描いた映画を、ブラジル人監督が撮った。ゲバラが挑んだ南米縦断バイク旅行に焦点をあて、その主題歌が今年のアカデミー賞で受賞した「ディアーリオ・デ・モトシクレッタ」だ。 秀作とはいえ、ブラジル人が舵を取って映画化したことを、素直に喜べないアルゼンチン国民も多いはず。なにせ、両国は ...
続きを読む »コラム オーリャ!
「名は体を表す」という言い方がある。ブラジル日系老人クラブ連合会は、さきの臨時総会でポ語の会名を変更した。ときどき日本語名も変えたらどうだろう、と意見が出る。現在の名称の「老人」は年寄りくさく、「クラブ」は遊びの印象があり、よくないというのだ。賛否両論がある。 お手本の日本の同趣旨の団体が「全老連」(略語の表記をみれば、ブラ ...
続きを読む »コラム オーリャ!
麻雀をする機会がしばしばある。四人で四方山話をしながら、ビール片手にジャラジャラ。賭け事のイメージが強いが、頭と手を使うので、絶好のボケ防止策として日本では老人ホームなどで取り入れられているようだ。 コロニアの先輩方と囲んだおり、穴五や一発で白をツモれば上がり、などのコロニアルールもあることを知った(日本の地方ルールが由来か ...
続きを読む »コラム オーリャ!
〈毎日山歌を歌って喉を潤し、眠るときは歌を枕にする。三食は歌をおかずの代わりに、悩んでいたら歌で愁いをなくす〉 中国南部の山奥に行くと、「客家山歌」が四方から聞こえてくるという。 黄河中・下流域から、度重なる戦火を逃れて南部の山岳地帯に入った客家。その日常生活の喜怒哀楽を、七言絶句の詩に託している。 カラオケは、台湾系コ ...
続きを読む »