四月の文協会長選挙へ注目が集まっている。大事なことは、このせっかくの機会に文協の存在意義を改めて広く議論し、将来の日系社会はどうあるべきか、それを実現するために文協はどうリードしていくか、を建設的に話合うことだろう。 幾つものシャッパが出そうな勢いだが、理想的なのは執行部シャッパと、それ以外の一騎打ちになることだ。執行部以外 ...
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コラム オーリャ!
去る日曜日、「歩く」のをさぼって、バスでイタチーバへ行った。伝統的に家具製造・販売の町。工場は稼働していなかったが、ロージャはほとんど開けていた。町のロージャの大半が家具販売(卸し、小売り)である。一軒一軒が趣向をこらして、客を誘っている。しかし、極めて少なかった。一日中、客を迎えることができない店もあるのではないか、と思わせ ...
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スザノにあるイペランジア老人ホーム(援協施設)の恒例ダリア祭りが、来月六日、同ホームで行われる。ホーム経営委員会は、この日二つの花見ができます、と案内。 一つはもちろん一万株のダリア、ほかはアンシェッタ道路経由でスザノに入るとき、沿道で咲き誇るマナカだ。花が開いている日数が長く、今満開だそうだ。「州政府は、もっと宣伝すればい ...
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かつては二千余もあったといわれる日本人移住地。その多くが「消えた移住地」となっている。 今回訪れたロライマ州のタイアーノ移住地もその一つ。野菜供給のためと配耕されたものの、買い手がいない。これではエスキモーの村にソルベッチを作りに行くようなものだ。 「ちゃんと調査されていれば・・・」と移住者たちは歯噛みしつつも奮闘したが、 ...
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街路樹の多さが、印象的だ。人口当たりの樹木の数は南米で屈指。円錐形をした中央教会の頂上(百二十四メートル)から見下ろすと、それがよく実感出来る。環境都市マリンガを、市民は誇らしく思っているそうだ。 町の名は、一九三〇年代後半の開拓初期にヒットした歌からとった。音の響きが、木こりの掛け声にピッタリ。山々にこだましていた。 サ ...
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百周年特別委員会の条例案を渡すサンパウロ市議会でのセレモニーは、華やかな雰囲気に包まれていたが、なぜかコロニア行事の常連の顔が少ないと感じた。 ブラジル人が約半分、残りを日系地方政治家、市役所や州政府の日系幹部職員などが占めた。約三百人もが参加する百周年関連の重要行事なのにコロニアの顔が見えない。「エライ人ばかりだが、肝心の ...
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小さい頃から映画監督に憧れている。アカデミー賞授賞式が近いこの時期になると、赤いじゅうたんの上を歩く夢を一度ならずみてしまう。 でも年々遠くなるなぁハリウッド……。日曜日の朝も、誇大妄想から覚めつくねんとしていた。そんなとき、妻が買ってきたフォーリャ紙の記事が目に留まった。 ミナス州サンフランシスコ河沿い、小さな町の少年は ...
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言行一致のブラキチを紹介する。「北海道十勝の音更町で昨年十二月一日、ブラジルを知ってもらうために、ブラジル・カフェの店『BON』を開店した」と伝えて来たのは、あの谷川悟・節子さん夫妻。豆はロンドリーナから輸入。 名前を思い出す人も多いだろう。昨年九月までの五年余り、ロンドリーナを足場に、パラナ移民資料館館長、日本語教師、パー ...
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以前ブラジルに住んでいた知人が再来伯した。 「リベルダーデがさびれた感じがする」というのが最初の感想だという。 そういえばオーリャ子も一年ほど日本に滞在して戻ってきた時、同じような気持ちを抱いたことを思い出した。 しかし、実際には中国、韓国系の進出はいうまでもなく、ビルや大学の建設華々しく、むしろ反対だといえよう。 日本 ...
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コロニアの団体は結構、もろいものだと思った。五十年の歴史を誇るサンパウロ靖国講が、講元の死で風前の灯火とも言える状態に陥っている。 資産家でなければ講元は務められず、故松原寿一さんの代役はいない。そこで、会費制の導入が持ち上がった。負担が増えるなら、協力者が集まらないかもしれないと聞いて、力が抜けた。 「金を出さなくてよい ...
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