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オーリャ!

コラム オーリャ!

 サンパウロ博物研究会は近く、初めて「薬草フェア」(薬草市)を催す。専門の大学教授の講演、販売、それとマッサージ施療と多角的な催しになる。  薬草のファンは多い。工業的に製造された薬品は信用しないと、と言い切る人もいる。専門的にいえば、薬草、つまり生薬は、確かに有効。効く成分がある。ただ、同じ草でも生育している場所、摘んだ時期、 ...

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  商品棚に並ぶシャンプーや石鹸を見ても明らかなように、香りと色が命のブラジル衛生化粧品業界。  そんな中、ヤクルト・コスメティックスの平木吉夫取締役は、「イメージや雰囲気でなく、肌の効果で売る」と言い切る。同社の基礎化粧品は日本で好評だ。  ブラジルでも、客の一人一人とじっくり向き合える訪問販売の利点を生かし、製品に含まれる成 ...

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  十代半ばのある日系四世の女性の話。この女性は非日系人だが、生後間もなく日系人家庭に養子に取られて育った。家計を助けるため父親がデカセギに行き、長らく離れ離れの生活が続いているという。  本人も将来日本で暮らすべく、サンパウロ州内の州立校で日本語を学習。訪日準備に余念が無い。しかし、大きな壁が横たわっていた。ビザの問題だ。   ...

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  「あと二十年たった時に自分たちが集まれる場所がない。だから日伯総合センターを作らなくては」と百周年協会のある二世役員は強調する。  立派な建物があるから若者が集まるのか―。立派な県人会館は幾つも建っているが、若者はどれだけ集まったか。大事なのは、人を集める〃仕組み〃そのものだ。カラオケ、バイレしかり。  人が集まるから建物が ...

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 思い出の風景が消えた。装いを新たにしたサンパウロ市ルス駅をみたとき、そう思った。とりわけマウア街側が往時の風情を失ったのは残念だ。  来伯して、初めてのラジオデッキを買った場所が駅前だった。夜、雑踏の露天商は闇市のようで、輝く裸電球がいまも記憶に残る。その雰囲気も、改修工事が始まり、自然と薄まっていった。  確かこの辺だったが ...

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  「親睦旅行で思う存分、お金を使える」――などと、なかなか言えるものではない。思う存分、使ったのは、ペレイラ・バレットの婦人部だった。さきごろ、今年を締める小旅行で刺繍の町イビチンガとリンス温泉に行った。一泊二日(五食)と短かったが、これは家をあまり空けられなかったからだろう。  ホテルはショーがつくところを選んだ。最後の夕食 ...

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  日本人大学生が就職活動を始めると、必ずといっていいほど「自己分析・自己発見」という言葉にぶつかる。  将来を考えるためには、まず自分自身がどういう人間なのか知らねばならない、というわけだ。〃やりたいこと〃を見つけられない若者は想像以上に多い。  私事だが、先日、帰宅途中にカバンをひったくられた。貴重品を奪われたこと以上に、初 ...

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 「敬天愛人」。幕末の英雄、西郷隆盛が好んで揮毫した熟語だ。仁愛の人になるという、西郷の自己目標だったという。松柏学園の旧教室にも、同じ言葉が額に収められていた。  体と心と頭を伸ばしていく。同学園・大志万学院の掲げる全人教育に、通じるものがある。いつだったか、茶髪に染めて登校してきた生徒を叱り諭した川村真倫子さんの姿が印象に残 ...

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  三十日、強い日差しに誘惑され、プライア行きのバスに乗った。夕焼けの映る海岸に着くと、ゴザを買って浜辺に広げた。そこに用意しておいた書道道具を並べ、「あなたの名前漢字で書きます」と書いた広告を出した。習字で生活していけるか実験だ。しかし、この日は海を眺めるだけで終わった。なかなか厳しいようだ。  次の日は朝から海に出た。人込み ...

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  最近、りんご不信である。フェイラで買い求めるりんごについての話だ。販売の仕方はたいてい△△個で××レアル。より大柄で〃みてくれ〃のいいのが高い。ところが、である。姿のいいのが相当の高率で「芯腐れ」を起こしている。丸まる買い手の損だ。  現在、販売されているのは、去る三月~四月、収穫されたものに違いない。保存を経て売り出された ...

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