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オーリャ!

コラム オーリャ!

  「全体の奉仕者」、「公共の福祉」を根拠に、公務員や公共企業体職員の争議権は一律全面的に禁止されている。学生時代、公務員の身分について嫌というほど聞かされた内容だ。  この〃常識〃が、ブラジルにきて覆えされた。警察官や地下鉄職員などが、ストライキに入るからだ。サンパウロ州裁判所職員のストは二十七日に終わったばかり。九十一日間と ...

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 県連ふるさと巡りに同行して、アマゾン川支流でボートに分乗してピラニア釣りに出かけた時、二十メートルほどの川幅の緑生い茂る岸の樹木に、見慣れたものを発見して驚いた。  選挙ポスターだ。「こんなとこでも選挙活動してるのか」といぶかしく思ったが、考えてみれば川は住民の〃道路〃だ。街中の車ほどじゃないにしても、行き交う舟はいる。とすれ ...

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 夕焼けが美しい季節だ。先日タクシーの中でふと空を見上げると、素晴らしい夕焼けだった。 旧市街のレンガ造りの建物に、夕日が映えていた。サンパウロでも醜いとされる地域だろう。だが、このひとときだけは、甘い感傷があった。  国際美術展サンパウロ・ビエンナーレからの帰り道。窓の外の風景を眺めながら、さっきまで目の当たりにしていた、作品 ...

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 県連ふるさと巡りに参加してアマゾン四都市へ行った。地元日系人と話していて「ここより東京のが間違いなく暑い」という声を聞き驚いた。「もっと湿度が高くて、蒸し暑い」という。  今月、たまたま東京とアマゾンの真夏日を両方体験した私が思うに、正直言って、日差しの強さはアマゾンに軍配が上がるが、日陰の暑さはどっこい、どっこいという感想を ...

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 日伯関係の現実を見せ付けられた思いがした。十六日にブラジリアで行われた日伯首脳会談後の記者説明会のことだ。  外務省の方針により、説明会はブラジル側メディアと日本から同行する記者団と別々に実施。邦字紙は、ブラジル側メディアの扱いとなった。  八年ぶりの首相訪問だけに、多数の記者が集まると予想した私は少しでもいい場所に座ろうと、 ...

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 暑さ寒さも彼岸まで。東京(六十九日)、横浜(六十三日)などで二十二日、真夏日の記録を更新した。今日、秋分の日を境に暑さも和らぐのではないかと、市民は願でもかけたくなるだろう。  「ブラジルぼけです」。季節の移り変わりに鈍感になったと自嘲気味に、そうもらしているのを聞くこともある。ジャカランダの青い花が開いていたりするなど、十分 ...

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 マツバラ・ホテルで、二十四日まで、日系具象画家十八人展が開かれている。高名な人、まだそれほどでもない人、さまざまだ。名前が出て来た人は、いわゆる「新進」である。たとえ中高年であっても、この世界ではそう呼んでいい。  新進の一人に「次は、いよいよ個展ですね」と言ったら、「まだまだ先の話」。それでも満更でもない様子。ねらっていた。 ...

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  勢いのある候補は「景品」からして違う。PSDBから緑の党に移籍し、サンパウロ市議復帰を狙う野村アウレーリオ候補は杉の苗。先週末あった蘭の展示会場(文協)で配布していた。  出来合いの花を買いにいって、成長楽しみな杉を入手。なんだか得した気分だった。ほかでは、再選に意欲を燃やすウィリアム・ウー候補のミニ裁縫セットも意外性に富ん ...

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 来年の歌会始のお題は「歩み」である。締め切りが来る三十日。過日、近く日本に帰国するという女性が「ぜひブラジルから応募したい」と締め切り日を確認に来社した。去る十一日付のこの面で、最後のアヴィーゾをしたのが目に留まったようだ。  ブラジルからの応募は優遇?されており、用紙や筆記用具は自由でいいとされている。日本在住者は「半紙に毛 ...

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 首相来伯に一喜一憂――。十五日文協での小泉首相歓迎会で、中年の日系人女性が小さな生け花を首相に手渡した。  デカセギで十二年間を日本で過ごし、「日本でお茶やお花など良い文化に触れることができたことを首相に伝えたかった」という。  首相歓迎と日本に対する感謝の気持ちをこめた高さ十センチほどの生け花は、その日の朝に買った白と黄の花 ...

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