日本の首相来伯といえば、十年に一度あるかどうか―。さる情報筋によれば、小泉首相の訪伯はほぼ決定で、九月中旬の三日間にサンパウロ市とブラジリアを訪れる方向で日程調整に入っているらしい。 ただし、在聖総領事館は「本省からの連絡では『正式に決まったわけではない』とのことです」を繰り返す。いつ頃正式になるかさえ同館は発表しないが、本 ...
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秋田県人会の〃高齢者部〃は「朗生友の会」という。名前だけを見て、高齢者たちの会だと、察するか、否かは、個人差があるだろう。この友の会、今週末二十二日、モジのコクエーラに定例ピクニックを行う。ただ漫然と楽しむだけでなく、事前の企画がある。 二十二日は、日本人大工が釘(くぎ)を一本も使わないで建てた同地のお茶工場カザロン・ド・シ ...
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俳句・短歌を創るのが趣味という外山美佐尾さん(88)。「詩にするのは本当のことじゃなきゃだめ」と語気を強める。 十二歳で来伯し、故郷を偲んでいた当時を思い出して詠んだ詩は、『移民娘の思い出』という合唱曲になった。 二世、三世、四世が街で暮らす様子を見て、昨年『第二の故郷』を創った。 三世、四世育ちゆき 心に先駆者偲びつつ ...
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「今、事故起きたら終わりだな」 よく、そんな冗談を言いながら、原発を横目に海辺の一時を楽しんだ。 大阪育ちの私にとって、福井の海は手軽なリゾート。十代半ばから、幾度となく足を運んだ。 先日、十一人の死傷者が出た美浜3号機を真近に持つ水晶浜もその一つ。その名の通り、南国よろしく透き通った海が一面に広がる。 浜辺に密集す ...
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広島市南区の似島で、原爆死没者の発掘作業が進められている。五十九年経った現在も、遺骨や遺品が見つかり惨劇の様子を伝えている。 八月は、日本で夏休みだ。小学校時代、六日の原爆記念日を前に必ず登校日が定められ、平和学習をした思い出がある。 「日本が戦争に負けたとは、思えません」。昨年、戦前に移住した男性(広島市出身)から衝撃的 ...
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百周年祭典協会が一口一万ドルの募金を始めた。一万ドルといえば三万レアル超、地方なら一軒家が買える。しかも、五百口だ。コロニア史上かつてない金満キャンペーンとの声も。 もし五百口=五百万ドルが集まっても、実は日伯総合センター総工費七千万ドルの十分の一にもならない。残金をどう調達するのか? もし五百口集まらなかったら? …よく分 ...
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「山くらげ」は、訪日して食べてみて、知っている人もいた。ブラジルにはなかった食材だ。それがグァタパラ移住地で栽培され、〃国産〃ができた。進取の気質に富む日本人農業者が、また一つこの分野で寄与したのだ。 さて、この食材、畑から収穫した段階では、なんの変哲もない野菜?らしい。茎の皮を剥いて乾燥させて、おいしさが生じる。この作業が ...
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バスに乗るのは大変だ。グローリア街からUSPに向かうバス停なんて青い柱が一本立っただけ。これだけで行き先が判るはずがない。いつ来るのか判らないバスをただひたすら待つ。 降りるのだって一苦労だ。「次は○○」のアナウンスも無く、ここだ、と思う場所を見極めて激しい揺れと闘いながらボタンを押さなくてはならない。今までに何度乗り過ごし ...
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書きっぱなし、書かれっぱなし――。邦字紙とコロニア各団体に横たわるそんな緊張感のなさが、コロニア衰退の遠因でもある。各団体は、邦字紙に叩かれまいと襟を正し、邦字紙も書くことについての責任の重さを自覚する。そんな関係があるべき姿のはずだ。 現実は――。中心読者層の一世が減少するに伴ない、邦字紙の影響力も大きく低下。各団体にも批 ...
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小銭が詰まったコカ・コーラ二リットル入りのペットボトルが先日、援協に届けられ、関係者を喜ばせている。 贈り主は、フェイランテの金森琢美さん。一万三千人目の会員で、それを記念して、貯金を始めた。昨年八月に六百十八レアル三十五センターボを寄付しており、今回が二回目。 医療・福祉に携わる援協は、心の支えだという旨の手紙も添えられ ...
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