『ブラジル日系文学』第十七号(04/7)で、二ページがHAICAIに割かれている。同誌編集者の意図が強く感じられる。 選者は、俳人の増田恆河さん、十八人(一人三句)を選んだ。うち日系人は五人(二七%)。この人数は、作句者のほんの一部であろう。俳句作句者は、減る趨勢だが、HAICAIのほうは、指導者を得さえすれば、無尽に誕生す ...
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コラム オーリャ!
牧歌的ともいえる場所で、人間の欲が見える、パラナでの話。 川やレプレーザ(人造湖)の付近で作付けしているコメやミーリョをカピバラが狙ってくる。農場主がこれを射殺すると一頭につき、五百レアルの罰金が環境保護院から課せられる。そこで、電線を引き、それに電流を流し、カピバラの侵入を防ぐ。 さて、これで事が済むわけではない。もう一 ...
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リオ・グランデ・ド・スル州イボチ移住地でも跡継ぎ問題が深刻化している。出稼ぎも原因の一つであるが、ここでは二世の大学進学率が高く、卒業後は都会に高給で就職してしまい、移住地に帰ってこないために跡継ぎがいなくなってきている。その反対にドイツ系の親は大学卒業まで子供の面倒をみないので、進学率が低く、移住地に定着している。皮肉なこと ...
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グヮポレ移民の入植五十年祭が二十二日に、ポルトベーリョであった。市外からの出席者のため、自治会(文協)は翌二十三日にミニバンによる観光を企画。入植地や港のほか、水力発電所などを回った。 訪れる先々で歓待を受け、予定を立てた関係者自身が驚いたよう。うれしい悲鳴を上げた。 ハンセン病専門の病院サンタ・マルセリーナを入植当初仮合 ...
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あの人込みには参った―。この週末に行われた県連の日本祭りだ。なにか食べようにも列、列、列。座る所を探そうにも、あらゆる場所に人、人、人。これだけ人が集まると、この場所ではもう限界だろう。 来年はより広い場所で、ゆったりとした配置にしてほしいとつくづく思う。もちろん、無償奉仕で駆けつける県人会員の裏方もゆっくり休めるような場所 ...
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カシャッサと日本。その「距離」が近年グッと縮まってきている。先週末アニエンビーで開催されたカシャッサの国際見本市で実感した。 流暢な日本語で説明を付けている商品。有機栽培のサトウキビを原料に造るのは、日本移民の町アサイにある企業だ。業界誌を経営する父親を助ける日系三世もいた。 エスタード紙二十六日付の特集「日本移民百周年に ...
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海上自衛隊練習艦隊の練習艦『かしま』は去った。今度サントスに来るまで四年以上ある。チャンスは逃すまいと、鳥取県人会はほかにも呼びかけ、バス二台の、ほとんどが高齢者の見学団を組んだ。高齢者というのは〃同僚〃をよく見ているものだ。 一行のなかに、杖をつきながらタラップを昇った女性がいた。昇り終わった所に〃水兵さん〃がいて、きりり ...
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0 日本祭りが始まった。今年、初めて子供のためのスペースが作られた。当初、ここでは子ども達に侍の絵を書かいてもらい、コンクールをする予定だったが、今回はしない。奈良県人会の有北之示会長やABJICAらの努力でたくさんのボランティアが集まり、より充実した広場になった。 民謡翻訳作家の平塚ルシアさんの作品を、折り紙を作りながらN ...
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サンジョアキン街に建築中の四棟立てコンドミニオの斜め前には、もうじきイナグラソンをしそうな、台湾系コミュニティによる客家センターの威容がそびえる。もう少し上がったタグア街との角にはホテル組合ビルが十年越しに完成しようとしている。 ガルボン・ブエノ街とタマンダレー街の角にはクルゼイロ・ド・スル大学が新設され、シケイラ・カンポス ...
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そうなんだ。制作予算は公開できないんだ。そのとき初めて知った。 NHKドラマ「ハルとナツ」ブラジルロケの終了会見。予算を尋ねられたプロデューサーは、「よく質問されるのですが……聞かないで欲しいですね」と苦笑い。 でも、国民から受信料を徴収する「皆様のNHK」を謳うなら、公表すべきと素直に思った。普通知りたいよなァ、どの程度 ...
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