パラグアイのラパス市大豆・アガリクス生産者グループ有志十三人が、新しい特産品作物を求めてサンパウロ市近郊の農家を視察している。大型機械化農業で、作付けと収穫期間以外の、農閑期に新しい収益源を得る研究に来伯したと思っていた。 しかし、そうではなくて、日系農家の農閑期に被雇用パラグアイ人には仕事がなくなり、収入源のないパラグアイ ...
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JICAのシニア・ボランティア五人(平成十四年度派遣、サンパウロ管内)が三十日、二年間の任務を終え、帰国の途に就いた。 聞くところによると、老人ホームに張り付くタイプは、最近、敬遠されつつあるらしい。 例えば、日本語関係なら研修会やイベントで、各地に足を運ぶ。うがった見方かもしれないが、ブラジルの生活を楽しむこともできる。 ...
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MOCOCAは、石畳の道路にピンクや黄緑の家が並び、古びた教会が街の歴史を感じさせる。サンパウロから北々西に三百キロ。ミナス・ジェライス州との境界線。 フェス・タジュニーナのその日、通りを歩いていると黒人の二人組が話しかけてきた。なぜか、タクシーとビール三本のお代を耳子が支払い、彼の家に行った。 「なんだこいつらは」と怪 ...
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二度目の訪問の方が実りは大きい。「旅」というのはそんなものだ。 日本の劇団「1980」から、知人の団員が一年ぶりに来伯。「今回は当地の事情を十分勉強できたので、同じ場所を訪ねても発見が多い」。 巡業公演を控え、各地の日本人会を挨拶に回っている、その合間に会った。トメアスーは果樹栽培業が好調で、日本人会の主導が準二世に移って ...
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きのうからサンパウロ総領事館でも、参議院選挙の投票を受け付けている。ここへ来て一番基本的な問い。「どのように投票するんだっけ?」。答えは「総領事館で受け取る投票用紙に、候補者名か政党名のどちらかを書き、所定の封筒に入れ、係に渡せばよい」。 七月三日まで、土、日曜日を含めて、午前九時半~午後五時、総領事館は投票受付のために開い ...
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パラナ州で行われた慰霊祭を初めて取材した。 秋晴れの中、会場があるローランジア市には約四百人の日系人が足を運んだ。来賓よりも一般の参加者が圧倒的な比率を占めることに感心した。 行事がたて込み、時間を気にしながら形式ばかりの追悼を行うサンパウロとは大違い。また、パラナの大地を切り開いた先人の労に触れてもらおうと式典前に、会場 ...
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コラム 「コーヒーの芳醇な香りと味は、千回のキスよりもすばらしい」とは、コーヒー・カンタータ(JSバッハ作曲)の一節だ。ブラジルは、カフェーの収穫期を迎えた。 「カフェ採り」はブラジル歳時記で、冬の季語。特に、初期移民には、馴染み深いものだ。ある老移民の女性の甘酸っぱい思い出話。 収穫時期になると、農場主の子どもから、毎 ...
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今年に入ってから移民史料館に、日本の学者がまったく来ていない。代わりにいるのは米国大学から日系社会の研究にきている米国人学者たち。今現在で三人もおり、三カ月とか半年とかの長期滞在しながらの本格的な調査だ。 ある同館職員は「日本の人は研究し尽くして飽きちゃったんじゃない」とも言うが、「し尽くす」ほど論文が日本で出ているという話 ...
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二十日の日本人男性殺害事件。男性の内縁の妻だった女性に会った。 かつて同棲八年、二人には既婚の娘が一人いる。事の知らせに「悲しみよりも、孫の顔を一度みて欲しかった」と。 話題はいつしか女性の戦争体験に移る。去年の出来事のごとく語って飽かない。ひとはだれでも齢八十にも達すると記憶の中で時間の奔流が逆転することがある。 いま ...
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日本から着任した、中・長期滞在の駐在員の「ブラジルが好き」のあいさつを久しぶりに見た。見た、というのは、書かれたものがあったから。 グアタパラ新聞の六月号に塩谷哲夫・全拓連農業技術普及交流センター所長が「ブラジルが好きです、グアタパラともうまく合うはずですよ」、同千恵子夫人が「はじめまして、グアタパラ人になりました」とあいさ ...
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