コラム 「昔は、近くのスーパーまで皆で歩いていって、お酒を飲んだものです」。憩の園の入所者が、そんな思い出話を語っていたのが心に残っている。 今は高齢化が進んで、飲酒する人は数えるほどしかなく、飲みに出ることもない。だから、出張レストランがアルコール類を振る舞うと大喜びする。 周辺地域の治安が悪化。昼間でも、お年寄りが ...
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車椅子で生活している日系身体障害者を取材した。毎朝九時から午後六時までコンピュータープログラマーとして仕事をし、通勤には手だけで操作できるように改造した車を運転する。 テニスなどのスポーツも愛好し、ファベーラの障害者向けに講演会なども行っている。そして、現在は演劇に熱中。まるで健常者以上に人生を楽しんでいる様子が、手にとるよ ...
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コラム 秋めいてきた。季節の風に思い立ち、小津安二郎監督の「秋刀魚の味」を借りてみた。小津作品は「秋」を抜きに語れない。「麦秋」に「秋日和」。その「秋刀魚…」は遺作であった。 酒を飲む場面が頻繁に出てくる。サンマのないフランスでは「酒の味」と改題された。人生の円熟期にある男たちの寂量感を描く。油の乗ったサンマを齧ったとき ...
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コラム ALIGN=”MIDDLE” BORDER=”0″> 確かに「柿」が主役だが、集客作戦として何でもあり、のようなピエダーデ柿祭り。旅行社の「エビ(海老)もあります」という説明に「えッ」。ピエダーデはどちらかといえば内陸なのに、そんなのが、と意外感。 最初、エビ ...
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コラム ALIGN=”MIDDLE” BORDER=”0″> 私事で恐縮だが、長女が十六日に初めての誕生日を迎える。サンパウロ生まれの日系二世だ。 初めての子育てだけに、妻と共に悲喜こもごもの毎日を過ごしている。 曲がりなりにも子供を持った今、改めて「親」という漢字の ...
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コラム ALIGN=”MIDDLE” BORDER=”0″> 「また、やられました」。コンゴニャス空港近くに住むある老移民が先日、目の色を変えて援協広報渉外室に駆け込んだ。先週三人組の強盗に押し入れられ、現金約二千五百レアルを奪われたという。 午前九時ごろ、外出しよう ...
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コラム ALIGN=”MIDDLE” BORDER=”0″> 「新札発行に伴い、七月までに一万円札を交換しなければいけない、と聞いたのですが」との読者からの問い合わせ。早速、日本の紙幣を作っている財務省印刷局のサイトで調べたが、新札については明記してあるが、旧札はいつま ...
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コラム リオのローカルな話題が知りたくて、休日はグローボ紙を手に取る。 先月二十五日号の特集は〈イパネマが誕生から百十年を迎える〉。世界に知られた観光地だが、その〃かけがいのなさ〃に改めて打たれた。 アルポアドールの岩を洗う波、カラフルなパラソルが広がる浜辺……。紙面を埋めた写真はいずれも出色。「湖と海」の間に広がる街の ...
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コラム シネマークで映画を見る時、片手にピポッカ(ポップコーン)は半ば習慣だ。一番大きいサイズを買えば、refil(おかわり)できることも知っているが、日本での習慣からか、当然「当日限り」と思っていた。 ところが、二日付エスタード紙読者苦情欄には、ある読者が別の日に袋だけ持っておかわりを要求したら、「新キャンペーンに変わっ ...
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コラム サッカーが持つ光と陰を一度に味わった。 五日夜、行われたパウメイラス対ゴイアスによるブラジル杯。試合前、パウメイラス応援団に襲撃されて死亡したコリンチアーノの少年に対し、一分間の黙祷が捧げられた。 唖然としたのは、飛ばされたヤジの多さ。宿敵を応援する奴は死んで当然、と言わんばかりに騒ぎ立てる観衆に、この国が持つ ...
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