「百周年記念事業はどうなったの?」と取材先でよく聞かれる。百周年祭典協会役員や事務局に聞いても、「吉岡黎明さんが帰ってこないと分らない」との返事。吉岡さんは記念事業を決めるプロジェクト委員会の委員長だが、二十日まで訪日していた。 百周年事業は十五日に締め切られたが、新規に応募された事業案が「三十八」あったということをなんとか ...
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コラム ALIGN=”MIDDLE” BORDER=”0″> 保城という柳号でリベルダーデ界隈の住民に親しまれた末藤弥寿太さんが先日、老衰のためサントス厚生ホームで亡くなった。享年九十一歳。九十二歳の誕生日が数日後に控えての訃報だった。 九十歳を越えてもなお向学心が旺盛 ...
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コラム ALIGN=”MIDDLE” BORDER=”0″> 二十時間、三百六十六キロ。ボリビア国境のグアジャラミリンからポルト・ベーリョま熱帯雨林をひた走る汽車がむかしあった。 文協バザーで購入した「アサヒグラフ」一九七〇年四月号の<南米汽車ポッポの旅>で ...
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三月は総会シーズン。多くの日系団体が、今年度の予算や事業計画を審議、決議する。 「日本語センターの年間行事がもっと早い段階で分かれば、うちのカリキュラムも立てやすいんですけどね」 地方のある日本語学校で、そんな悩みを聞いた。 新学期の入学受付があるため、前年の十二月までには、翌年の授業計画を作成。学校のPRや生徒募集を行 ...
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サッカー日本代表のジッコ監督、タンクレード元大統領、マルタサンパウロ市長、F1のセナ、タレントのシュシャ、作曲家のヴィラ・ロボス……。 彼らはみな三月の生まれである。ほかに歌手のエリス・レジーナ、女優のレイラ・ジニス。その人生と作品を回顧する実録映画が上映中のグラウベル・ロシャ監督もいる。 映画でとりわけ印象に残るのは冒 ...
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「もう会議ではポルトガル語が多くなったから、理事を辞めたい」。救済会役員の一人が先の理事会後、そう、もらしていたのを聞いた。 同会が経営する憩の園の入所者はほとんどが一世。だから、日本語でコミュニケーションがとれる人材は貴重だと、留任を説得されたよう。 創立して六十年あまり。幹部役員は一世から二世へ移る過渡期にある。今年は ...
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二月が暮れると気分は初秋である。新聞売り場に並ぶ写真週刊誌にまだカーニバルの余熱が残るが、来週になればあらかた姿を消す。日本から訪れた観光客の多くも去った。 演劇の川村毅さんはサンパウロ市に滞在中、東洋人街に感心していた。とくに日本食レストランが軒を連ねるあたり。「昭和の舞台のようですね。なんだか住み着きたくなる」 リオの ...
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カルニヴァルで国内が浮かれていた間、カンポス桜ホームに与座ヒロシホーム長が着任した。従業員の喧嘩に端を発し、同施設は人事問題でもめた(二十一日付け七面)。 援協は傘下の施設を維持運営するに当たって、経営委員会を設置している。現地の有力者たちによって組織され各種事業活動を協力してもらう。 「ムラ」のような共同体だ。その弊害が顕 ...
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「わたしは老人が好きなんですよ」とは、心から出た素直な言葉のような気がした。 グアルーリョス市の老人ホーム「憩の園」。JICAシニア・ボランティアとして入居者の介護にあたる清岡弘子さん(六七、高知県)は言う。 過去、九四年からの二年間はサントス厚生ホームで働いていた、とことん福祉の人。昨年、「老人週間」の出し物で、痴呆の役 ...
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先ごろ、アリカンドゥーヴァが豪雨により氾濫、周辺地域を水浸しにした。援協傘下の奄美事業所はこの地域内に属しているが、直接的な被害は無かった。 市がしばらくの間、被災者の避難所として施設を提供してほしいと協力を要請してきた。連邦政府から公益福祉団体の認可を受けるに当たって、まず市に認めてもらわなければならず、無下に断るわけにも ...
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