ブラジルの日系コロニアの日本文化は、かなりおもしろい。和洋折衷型もあれば、日本ではすでに失われた要素が色濃く残るものもある。実際、コロニアに住んでいると気付かないことが多い。 ゲートボールは日本のお年寄り文化の一つ。米国の文化人類学者、ジョシュアさんは九九年から、ブラジル日系社会でのゲートボールを研究、英国ロンドンの学会で研 ...
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コラム オーリャ!
サンパウロ市南西部のファベーラ、モンチ・アズールを訪ねた。すり鉢状の地形に、五千人がひしめき合うように暮らす。 サンパウロ市の援助とともに、シュタイナー思想を元にしたNGOが活動している。ファベーラを改善したモデルケースと言えるだろう。 同NGOによって、職業訓練所、学童保育施設、診療所、四つの幼稚園などの福祉施設が運営さ ...
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東洋系の人たちが多いフェイラ・リブレにドラ焼きと今川焼きのちゃんぽんのような食べものの店が登場。その場で焼いて販売する。ここはブラジルだ!と心底思うのは、中に入れるのが「小豆餡(あずきあん)」だけでないことだ。 客の注文に応じて小豆以外のものをいれる。もちろん、メニューは店側が用意している。小豆でなければ食べられたもんじゃな ...
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翻訳者養成シンポで辞典編纂者の脇坂勝則さんは語った。一九五四年、サンパウロ市四百周年祭の折、『マラビーリャ・デ・コント・ジャポネース』(日本の物語の珠玉)を出版した時以来、翻訳分野において長い間、何ら成果がなかったという。「多くの個人的犠牲を払う長い人生だった」。 当時、日本語翻訳本を出版しても商売にはならないという意識が出 ...
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神はどこにいるのか。そんな思いを禁じえない事件が連日のように報じられている。 これは旧聞になるが、ロンドリーナ市で十歳に満たない少年が連続殺人を犯し世間を騒がせたことがある。 少年は貧民街に住み日本人修道女たちが運営する施設に通う子だった。その修道女らがこのたび引き上げを決意した、という。 二十年前に来伯したひとりの齢は ...
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今月十九日、JICAなどがサンパウロ州立大学アシス校で開催した環境セミナー「水・土・森――自然資源の保全と回復」は考えさせることが多い。 同セミナーで発表したサンパウロ州森林院の現地共同研究者、アントーニオ・カルロス・ガウヴォン・デ・メーロ氏によると、アンケート調査の結果、植林のきっかけは、「環境基準を遵守して(ある意味、仕 ...
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京都市教育委員会は十一日、教員が自分の専門性や得意分野をアピールして転任先を希望する、フリーエージェント制度を導入した。 また、文部科学省は、理科と数学で、分かりやすい指導法や教材に工夫を凝らしている教員を公募し、約三十人に各五十万円を補助する。 「ブラジルの教師は、日本のように生徒の相談にのるようなことはしない。時間が終 ...
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年の瀬が近づくと、歳末助け合いで慈善団体への寄付が重なる。十三カ月目の給料を職員に支給しなければならない時期。不況風が吹いて、懐が寒くなったとは言え、各団体とも思いがけない収入を歓迎している。 先日、山口正邦さん(七三、援協監事)が援協本部に三万レアルを寄付した。個人では高額の部類に入り、関係者は手放しで喜んでいた。 同氏 ...
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これといったサンパウロ市四百五十周年事業が出てこない日系…。だが、イタリア系は一味違う。 有名なミラン・デザイン大学の分校をサンパウロ市にオープンすると、先日イタリア大使が発表した。伊国内ではトリノ、スペインにも二校を持ち、約一万人が工業デザインを学ぶ。四割が外国人留学生というデザイン先進国ならではの学校だ。 サンパウロ市 ...
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来週はもう師走。クリクマス・カードや年始の挨拶状をしたためる時期を迎える。 昨今は電子メールで済ます方が増えた。世相を映す映画やテレビドラマでもそうだ。手紙を綴る場面などすっかりみかけなくなった。 最後に記憶するのは伯映画「セントラル・ド・ブラジル」だろうか。 始まりの舞台はリオ中央駅。文盲者を相手に代筆業を営む女性がい ...
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