一九一三年、当時の海外興業株式会社(KKKK)の試験的入植で三十家族が着伯して以来、日本人とともに発展。現在、千三百五十を数える同市の日系家族の活躍ぶりは、サンパウロ州でも多くの人々が認めている。 その日系人たちの拠り所として、和風建築をイメージした日伯文化協会会館が同市に誕生、二十七日、落成式を迎える。協会では日本文化の継 ...
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レジストロへの日本移民九十周年記念式典(レジストロ日伯文化協会主催)が十九日、レジストロ・ベースボールクラブ会館であった。 同市は人口六万人、イタリリ、ペドロ・デ・トレド、ミラカツー、タピライ、ジュキア、ジャクピランガ、エルドラード、カナネイア、イーリャ・コンプリーダなど広域にわたるバーレ・ダ・リベイラ地方の中心都市だ。 ...
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「キャー」。女性の悲鳴とともに、地下鉄が急ブレーキをかけ、プラットホーム半ばで停止。続いて、やじ馬が黒山のようにたかった。 地下鉄アナ・ローザ駅で先日、三十、四十代とみられる男が自殺を試みた。目撃者によると、ジャバクアラ駅行の列車が近づくと、男はあたりを見回し線路に飛び込んだという。 構内は一時、騒然とした。救急隊が車両の ...
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先週話題になったのは中国の有人宇宙飛行。中でも注目は、中国らしさを見せつけた宇宙飛行士(太空人というらしい)の〃中華宇宙食〃ではないだろうか。「宮保鶏丁」「魚香肉絲」は有名な四川料理の中でも庶民的な二品とのこと。 「宮保鶏丁」は鶏肉のサイコロ切りとピーナッツを炒めたもので、「魚香肉絲」は豚肉の細切りを甘辛く炒めたもの。特に「 ...
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山形は日本四位の米どころ。同県人会創立五十周年式典の祝宴では、その代表米「はえぬき」の握り飯が振舞われた。 光る米粒をほうばる来賓ら。その胸元を飾るのは野暮なバッチではなく大きな蘭の花だった。 こんな粋を計らう県人だったか。同県出身の著名人が気になった。帰宅後探れば、歌人の斉藤茂吉、建築家の伊藤忠太、写真家の土門拳……など ...
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日系とは――。 「日本とブラジルを結ぶ架け橋」と、国際協力機構(JICA)発行の報告書「在外プロジェクト形成調査 20年後の日系社会と日系人との連携事業について」の裏表紙に書いてある。 同書の序章第四節には、「新しい移住の考え方」と題して、日本国外務省の二〇〇〇年移住審議会で議論された移住に関する新しいコンセプトが述べられ ...
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洗練されたブラジル料理を食べた。満足がいったが、食器をみると、当然のように丸く、白い陶磁器だ。料理は良かっただけに、食器への気配りが足りないように感じる。多様な、日本の食器を思い出した。 秋田県川連漆器の産地を訪れた時、職人の多彩さと作品の完成度に驚く。 木材から、お椀の形に削る丸もの木地師、四角い盆の形に削る角もの木地師 ...
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セッカが続いたため今週中、大サンパウロ圏内で節水が開始される予定だった。が、先週の降雨で計画は解除された。 コーヒー豆の収穫は十月中の雨量が決め手になると言われる。フォーリャ紙は先日、このまま晴天が続けば来年、多大な損害をもたらすだろうと報じていた。 ブラジルに雨が降ったことで、今週に入り、ニューヨークでの国際相場が下がっ ...
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「岸川吉朗・七段」と聞いて剣道一筋三十三年の〃怖い先生〃というイメージを思い浮かべる方、どうも違うようです。今年二月に英国の国際ダンス教師協会の教師資格も取った、れっきとしたダンスの名手でもあるのです。 岸川さんは言う。「ダンスも剣道もまずは姿勢。背筋をピッと伸ばすのが基本です。そして構え、足さばき、体のバランスなど全て共通 ...
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〇一年十月六日。コルコヴァードのキリストが〝古希〟を迎えたその日だった。 画家フラヴィオ・シロー宅をリオに訪ねた。寝室の窓に逆光のキリスト。路上からサンバ。そんな空気の中に一枚の絵があった。 「ヴァイオリンのある静物画」―。第一回「聖美会」展(一九五二)で一席を得た作品だ。現在開催される「サロン文協」展の前身となった同展を ...
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