「環海異聞」で一八〇三年に四人の日本人がサンタカタリーナ地方に立ち寄った際の記述を、ポ語版で発行するポルト・アレグレ総領事館に電話取材。その際の某次席領事(文化担当)の対応を次に報告する。 「どこのだれがそんなこと言ったのか知らないが」に始まり、刊行の経緯について「前の総領事の引き継ぎ。目的などない」 日本国民の税金で行っ ...
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ブラジルでウイルス性胃腸炎が流行っているらしい。症状は一日目に嘔吐、続いて下痢と発熱。 インターネットで調べたところ、主な原因はロタウイルスやアデノウイルスなど。冬場、特に乳幼児に多く罹患するという。 ウイルス性胃腸炎は薬よりも食事療法。吐くからといって無理に水分をとると、さらに嘔吐を繰り返し脱水症に。腸に便が残っていると ...
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サンジョゼ・ドス・カンポス市議会で、五月人形や打ち掛け、寺社の模型などが展示されている。先日、同市在住の飯田裕行さん(二世)に会場を案内してもらった。 この日ちょうど、市立校の生徒約三十人が見学に訪れており、展示品を熱心にみていた。生徒の一人が飯田さんに五月人形について、質問してきた。 展示品には説明が記されていたが、それ ...
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八月だけで猛暑のために約一万人が死んだといわれるフランス。その多くが一人暮らしの老人だった。中には「休暇中だから、母の遺体を引きとりに行けない」と病院に連絡してきた息子もいたそう。全仏で身元不明の遺体が数百体もあることに「国の恥だ」と書きたてた新聞もあったとか。 同国では、多くの老人が独り暮らしを自ら選択している。ある電子新 ...
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サンパウロ美術館(MASP)といえば印象派絵画の宝庫。売れば美術館をもう一つ建設できるぐらいの価値を持つ作品も珍しくない。 収蔵品の〝出張〟は頻繁だ。先日もマネの「画家マルセラン・デブタンの肖像」がニューヨーク・メトロポリタン美術館に貸し出されていた。 企画主任として働く日系二世、保坂ルイスさん(七五)は勤続五十年以上にな ...
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英語を習おうと、サンジョアキン駅横の英会話学校を訪ねた。 同校は全伯に千百校以上、価格も比較的安い。英語のほかに西語、仏語、独語、伊語、外国人向けの葡語もあるが、日本語はない。これだけ日系人が活躍し、日本食が親しまれているのに。 ある日本語教育関係者が、「日本語は閉ざされた言語」と言っていた。「日系団体だけではなく、その辺 ...
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ブラジル日本文化協会が隔月で発行、三百八十二号を数えた「文協だより」が、二〇〇三年五・六月号をもって、休刊することになった。 その理由は経費削減ということだが、ある印刷所に払っていた費用を聞いてビックリ。七ページ(紙数二枚)三千部を印刷するのに、一回、一万七千レアルを払い続けていたのだという。 現在の文協の会員は二千百九 ...
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『四季の歌』や『なつかしの琉球』などで知られる歌手の芹洋子さんが来年八月に来伯を希望している。先日、ある日系団体に文書で後援依頼が舞い込んだ。 実は、数年前にも、ブラジル公演の話が持ち上がっていたが、渡航費の問題で頓挫してしまったという。 今回は、芹さんを含め十人ほどのスタッフが来伯予定で福祉施設でのチャリティ公演を企画中 ...
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盛和塾連載の取材中、色々な話を聞いた。作れば売れる好景気で材料不足の時、紳士風のブラジル人から「ポルトアレグレに輸出しそこなった材料があるから、買いに来ないか。ただし現金で」と電話。計算するとかなり安い。早速、大金引っさげて会計係の相棒と飛行機で駆けつけると、待合わせ場所は取引額に見合わない安ホテル。一抹の不安を感じ、相棒を残 ...
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きちんとした格好で、とクギを刺された。きょうから始まる「舞踏フェスティバル」の前祭祭。画家大竹富江さん宅に百人もの関係者が国内外から集うという。 同宅は国際的にも知られる現代建築。モダンなコンクリート作りである。今風に洒落るべきだろうが、タンスに掛かるのは結婚式で一度着たきりの背広とさえないネクタイ一本だけ。困った。 悩ん ...
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