百周年祭総会で「規定には『日系ブラジル人や日本文化に興味をもつ非日系人の参加を呼びかけ・・・』とあるが、我々一世は入らないのか?」との質問がでた。準備委員会代表は「日系人の中に一世も入っている」との解釈を披露したが、見当違いな回答だ。なぜなら、日系人と日系ブラジル人では意味が違う。 一般にポ語でNikkeiと表現すると一世も ...
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赤阪清隆サンパウロ総領事の栄転が決まった。八月末からは経済協力開発機構(OECD)の事務次長となる。経済協力は日本の得意な分野。被援助国ブラジルの現場を知る総領事の手腕に期待がかかる。 OECDの本部はパリにある。詩人ヴァレリーいわく、「文学やら科学やら美術やら一大国の政治やらが烈しく集中する」都だ。 本部建物のそばにモネ ...
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先日取材した県連の代表者会議では、存続が危ぶまれる県費留学生問題が議題の中心を占めた。 発言者が少ない日ごろの会合と異なり、数多くの県人会長らが発言したことからも、この問題の重要性が見て取れた。 私にとって興味深かったのは、この日会場で飛び交った日伯両国のことわざだ。 「泣かない子供は乳をもらえない」とブラジルのことわざ ...
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先週末、セスキ・イピランガ体育館内にある「ウオール・クライミング(エスカラーダ)」に挑戦した。命綱を腰に付け、壁のでっぱりに手や足をかけて、ただひたすら天井を目指す。 「右の足、違う、左手じゃなくて!」 インストラクターのアドバイスとは裏腹に、体重を支える手足がいうことをきかない。ため息とともに手が滑って体が落ちた。 そ ...
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広島大学は約五十年前、サンパウロ大学を通じて環境庁にブラジル産の植物の種子を贈ってほしいと、依頼した。環境庁で先ごろ、半世紀前に広大から送られた手紙が見つかった。 広島県人会が間に入って、その後の成育状況を調べた。 当時は被爆間もない頃で、恒久平和を祈るため、緑の花をつける世界各国の植物を構内に植えたようだ。残念ながら、こ ...
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サンパウロ市OCAで開催されていた中国兵馬傭展が、入場者七十三万人(うち十七万人は公立校生徒)という空前の大記録を残して、この日曜日に閉幕した。最終日には三時間待ちの列ができるほどの大人気だったそう。唯一、観客動員数で劣るのは、〇〇年に開催されたブラジル発見五百周年展覧会だけだとか。 振り返れば、本格的な日本の芸術作品を紹介 ...
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先週サンパウロ市で「肉牛見本市」が開かれ、各国からの業者でにぎわった。ブラジルは九月まで農閑期。農・畜産関係の見本市の季節だ。 地方ではロデイオが一緒に行われるのが伝統になっている。あれに見るように牛の本性は荒々しいが、一般に鈍重の印象が強く、「牛歩」「牛の籠脱け」の文句もある。 「牛の糞」なる言葉にも出会った。「女にとっ ...
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王様ペレーの退位とともに滅亡の危機に瀕していた「サントス王国」が今、再び勢力を盛り返しつつある。 南米の全クラブが垂涎するリベルタドーレス杯で、サントスは決勝進出に向け大きく前進した。 奇妙な一致が、王国復興の前兆なのか。 ペレーを擁し最後の優勝を勝ち取った一九六三年の同杯で、サントスは決勝でボカ・ジュニオールス(アルゼ ...
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サンパウロで立て続けに友人の結婚式があった。荘厳なカトリック教会での儀式、引き続き開かれる豪華な披露パーティー。 最初のカップルのパーティーは、教会付属のホールで行なわれた。ほの暗い照明のもと、生演奏のジャズに聞き惚れながら、シャンパン片手に二人の門出を祝福。 二組目は沖縄県人会館で披露宴。会館ホールに長机がずらり。その両 ...
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サンベルナルド・ド・カンポス市のビリングス湖では、サギが見られるようになったという。 この湖には以前、ピニェイロス川から生活廃水や工業用水が流れ込んでいた。魚は死に、臭気もひどかった。 市はピニェイロス川からの水の流入を阻止。九八年から、湖周辺の四十八地区をエコロジーの特別区に指定、環境保全に向けて住民を教化した。 さら ...
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