『コラソンエス・スージョス』著者モライス氏は、独・伊国移民より日本移民は、文化・人種的に孤立していたため、独裁政権の民族圧迫を受けて、日系にのみ勝負抗争は生じたと解釈する。 「イタリア人にとってサンパウロ市は〃自分の町〃であり、今でも市民は〃オー、メウ〃と無意識に伊語訛りのポ語をしゃべっている。ドイツ系も白人だから、日本人ほ ...
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漢字で如雨露。ジョウロのことだ。ポ語に由来する「日本語」の一つだ。ショラール(泣く)に語源を持つ、ブラジル音楽ショーロと音が似ている。水が滴る点も共通する。 最近日本の懐メロをそのショーロ風に編曲したCDが両国で発売された。『カフェ・サウダージ』だ。 一曲目は「ゴンドラの唄」だった。命短し恋せよ乙女―。昭和九年には歌姫・佐 ...
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突然、見知らぬ人材派遣会社から電話がかかる。「あなたにぴったりの仕事がある。面接に来て欲しい」。 面接に行ってみた。なんでも、ヘッドハンターが彼の履歴書を見つけ出したらしい。専門職で月給四千八百レアル。紹介する会社に就職したら、四ヵ月間、給料の一割を派遣会社に払うだけでいい。「この仕事は今日が締め切り。いますぐ、三百八十八レ ...
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二世を中心に構成された文協新執行部に対して、巷の一世などから「何をやっているかわからない」「動きが遅すぎる」などの声を聞く。 福岡県人会の例をとるまでもなく、両者の隔たりの強さをひしひしと感じる。 その中でも「新執行部は日系関連機関にあいさつをしていない」といういかにも一世感覚の批判を聞いた。それは「やはり二世は分かってい ...
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山本和男さん(七〇)が二十五日午前、王将戦での対局中に体調が悪くなって倒れ、意識を失った。主催の将棋連盟は山本さんをいったん、ソファーに移し、救急病院に電話をかけた。 が、いくら待っても医者はおろか、救急車も来ない。それもそのはず。何度、ダイヤルを回しても、話中でつながらないのだから。 この間、容態は悪化していくばかり。医 ...
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リベルダーデの土産物屋には、モルフォ蝶の銀青羽をあしらった美しいパネルがならんでいる。一枚五十~百レアルが売れ筋とか。大きなパネルでは一千レアル以上も。 高価な理由はモルフォ蝶の値段だ。蝶類飼育には国立環境院(IBAMA)の許可が必要なので業者が少なく、安いので一匹二十センターボ、高いので二レアルほどで工場に卸される。それを ...
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小アジア東北部に住み、ペンテシレイアなどの女王に率いられて戦った「アマゾン」。転じて女丈夫、女傑を意味する。 リベルダーデ相撲大会に五十人以上の女性選手が参戦。上位入賞者は、世界トップレベルの力を持つ。十代後半の表情を持つ彼女達は、土俵上ではアマゾンのように見えた。 ブラジル女子相撲はどこで始まったか。イタペチニンガ市の相 ...
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毎週土曜日、アクリマソン区のフェイラが楽しみの一つ。野菜や果物、肉や魚が雑然と並び、威勢のいいかけ声のなか、carrinhoを引きながら値切り交渉・・・。 食生活を通して、不思議に思うことがある。どうしてフェイラの売り子は人参の葉っぱを捨てるのだろう。てんぷらにしたり、すき焼きで牛肉と一緒に煮込むと美味いのだが。 人参の葉 ...
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十七日にバンデイランテス宮で行われたカラムルー隊の五十周年記念式典には、ブラジルボーイスカウト連盟長も出席、日本連盟総長からも祝電が届いた。 州政府から代表者が出席したことからも同隊の認知、認識度の高さを改めて知らされた。 カラムルー隊を始めとする日系隊の発展は、親たちの教育に対する意識の高さだー。去年行った取材で、何人か ...
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「少年よ大志を抱け」とは、故・ウイリアム・S・クラーク博士(札幌農学校初代教頭)が残した名言だ。 そのお膝下から、菊地政之さん(六六)がヨットでの世界一周を目指して〇一年六月に小樽を出港。今、アングラ・ドス・レイス港に寄港している。 「定年後には世界を回ると決めていた」と、エネルギッシュな口ぶりが印象的だ。 同じく札幌 ...
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