十二日、第十代文協会長に就任した上原幸啓氏。子供のころに農業移民の両親と共に来伯している同氏は『自分のルーツは水呑み百姓』とあいさつの中で話し、「日本移民の基本は農業だということを忘れてはならない」と訴えた。 日本人の強さは農業によって培われた『結束力』であることを強調し、「これからの文協経営はチームワークで行っていきたい」 ...
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コラム オーリャ!
植木茂彬氏は鉱山動力大臣に就任した一九七四年に勲一等瑞宝章、七六年に勲一等旭日章を受章している。もちろんコロニアでは彼一人だ。授章式で出会った現役大臣に「あなたは外国人でよかった。日本人なら大臣でも勲一等はもらえない」と耳打ちされたそう。 ちなみにブラジルの勲一等受章者は多く、駐日全権大使や大臣など、日本に繋がりのある政治家 ...
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植木茂彬氏は鉱山動力大臣に就任した一九七四年に勲一等瑞宝章、七六年に勲一等旭日章を受章している。もちろんコロニアでは彼一人だ。授章式で出会った現役大臣に「あなたは外国人でよかった。日本人なら大臣でも勲一等はもらえない」と耳打ちされたそう。 ちなみにブラジルの勲一等受章者は多く、駐日全権大使や大臣など、日本に繋がりのある政治家 ...
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県連のふるさと巡りでミナス州を訪れた。 行く先々に日系人の姿があった。その中で目についたのが、若い農業者の姿だ。 その一人、ピラポーラで出会った飯田栄一さん(三一)は九八年にパラナ州アサイ市から入植。現在、同地で柿の栽培に取り組む。 「ここは栽培に向いていると思いますよ」と語る飯田さん。日に焼けたその顔は、かつてミナス北 ...
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昔の人はよくぞ言ったものだ。茶道の心にも通ずる「一期一会」という言葉だ。 生涯でただ一度きりの出会いだからこそ、その場に全てを尽くす。 意味の上では理解していたつもりだが、日常生活で実感する場面は少なかった。 先日、本紙面の広告欄である男性の訃報を知った。九十歳を超えながらも、まだまだ現役としてバリバリ働く彼に、昨年幾度 ...
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ケ・コイザ・マイス・リンダ・エ・シェイア・ジ・グラッサ・・・とくれば誰もがそのメロディーを知っている『イパネマの娘』だろう。 リオはイパネマのバール『ヴェローゾ(現在はガロタ・デ・イパネマ)』で、ヴィニシウス・デ・モライスとカルロス・ジョビンがある女性を見たことから曲が生まれた、というのはあまりにも有名なエピソード。 ...
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浅路幸男サンパウロ新聞記者の妻、ネウザさん(四七)が先月二十九日、アクリマソン公園で自転車に背後から追突されて、今月二日に亡くなった。 おととい、サント・アンドレの教会で近親者を集めて初七日のミサが行われた。 夫妻には七つになる男の子がいる。浅路記者自身、七歳三カ月で母親を失った。「運命の巡り合わせかな」と、やるせない。 ...
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どんな時にも、儲ける人はいる――。開戦以来、イラク通貨のディナールが劇的に高騰しているという。一見すると、戦争に負けている国の通貨がどうして強くなるのか? と疑問に思うが、世の中のこすからい人々には当然のことらしい。 同通貨には、サダム顔写真入りの通常版とクルド族自治区版の二種類がある。開戦前に比べ、通常版で二・五倍、クルド ...
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空を飛ぶことを嫌った。『小さい秋見つけた』や『めだかの学校』の作曲で知られる故中田喜直さんだ。先月末、サンパウロ州交響楽団合唱団が、その女声合唱組曲『蝶』を移民九十五周年への讃歌として捧げたのは記憶に新しい。 第二次大戦で航空隊に志願した中田さんは戦後、二度と飛行機には乗るまいと誓ったという。サンパウロに住むピアノ奏者の白畑 ...
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旅行や取材などでサンパウロを離れると、必ず試みることがある。日ごろ、汚染された空気に無言の悲鳴を上げている両肺の大掃除だ。 先日、初めて訪れたマナウスで、国立アマゾン研究所がジャングル内に所有する観測用の鉄塔に上がる機会を得た。 地上約四十五メートルの頂上部から見える一面の緑は絶景の一言。鳥や猿の鳴き声を聞きながら、たっぷ ...
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