ニッケイ新聞 2011年9月29日付け 先週末に文協で実施された世界民族芸能祭は、各国の移民子孫が結集するという、多文化共生を実現した珍しいイベントだ。すでに40回目を迎えるというから、当時の主催者は進んだ考えを持っていたのだろう。 今年は初めて参加国の移民祭も合同で祝った。20カ国以上の国の子孫が、120周年を迎えたウクラ ...
続きを読む »オーリャ!
コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年9月27日付け 「とても感動した。信じられないことが起こったんですから」—。記者の下手なポ語の取材に辛抱強く応えてくれた、SMアルカンジョ市のモッシン市長。「開会式の挨拶で、涙を見せておられたのが印象的でした」と話すと、笑顔でそう答えてくれた。 サンタカーザ病院が閉鎖されてから、同市では人口が増えてい ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年9月24日付け アフリカの奴隷と共に大西洋を渡り、キリスト教改宗のなかで独特な発展を遂げた民俗信仰「カンドンブレ」。その儀式をサルバドールで見る機会があった。 儀式を行う建物は神聖なため部外者の立入りは厳禁だったが、近頃は観光客も見学できる。客席に座ると、打楽器に合わせ、白い衣装をまとった老若男女が入 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年9月20日付け 登山家の前田英喜さんが出演した映画『カミーニョス・ダ・マンチケイラ』の上映会には多くの人が訪れ、2回とも満席、チケットも即完売するほど盛況だった。 マンチケイラ山脈の鮮やかな緑色の山々を背景に前田さんが登場。映画のスタッフを従え、山道を軽やかな足取りで歩く前田さんに付いて行けず、息を切 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年9月15日付け 「NHKで日本の娯楽に親しんでいるコロニアで、どれだけ受けるだろうか」——。小紙編集長の懸念は、ひとまず杞憂に終わったようだ。 先日来伯し、サンパウロ州各地で顔見せ公演を行った「お芝居デリバリー・まりまり」。豪華な舞台装置、照明、音響がない、衣裳も着ないというまさに身体一つでの芝居だが ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年9月6日付け 日本ではあり得ないことだ。図書館があり、住民の散髪や誕生日会を行い、果ては身分証明書の取得手続きを支援する交番がサンパウロ市にはある。 北米の制度の検討を経て、日本の交番制度を適応させる取り組みが05年に開始し、サンパウロ市を中心に浸透した結果だ。 「住民が警察官にチャオ!と挨拶してい ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年8月31日付け ペトロポリス文化祭で上演された『老人の知恵』は、興味深かった。 非日系人が着物や鬘を身に付け、それが不思議と板についていたり、日本の話が全編ポ語で演じられているにも関わらずなぜか違和感がなかった。それだけ演じる側が理解して演じているということなのかと感じた。 一般に、日本では敬老精神 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年8月27日付け 日本の夏休みを利用して、研修・交流にと各県の高校、大学生が最近立て続けに来伯している。 懇親会にお邪魔すると、一世、二世の人が「私が若い頃はね…」と学生達に思いたっぷりに話すをよく見る。 彼らと同年代のコラム子が日本では足りないと感じていたのが、実はこの異世代交流だった。外部から人を ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年8月23日付け 来伯して4ヵ月になった。来て間もない頃は、挨拶するときに握手をすることに慣れなかったが、今はすっかり慣れ、こちらから手を出すことも多くなった。 人と会うときに初対面だと緊張する性質だが、握手すると不思議とそれが軽減され、結果として取材にも良い影響を与えているような気がする。 日本人は ...
続きを読む »コラム オーリャ!
ニッケイ新聞 2011年8月18日付け モジ市で行なわれた「健康表現体操5周年の集い」で、参加者の9割が女性であることに対し、とある来賓がこう言った。「年を取ると女は花が咲く、男はウジが湧く」。 あんまりな言い方ではあるが、来場した他の男性たちも意外と賛同している様子。川添博代表は、「男性が来ないのはプレギッサ」と話す。 ...
続きを読む »