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オーリャ!

コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年7月5日付け  各地方で催される移民の祭りでは、多くの場合で最初に式典がある。たいていは両国歌斉唱の後、舞台上にずらりと並んだ主催者や数十人の来賓が紹介され、一人ひとり挨拶して終わりだ。  客席は大概まばらに人が座っているだけ。似たような内容の挨拶が続く中、気のせいかもしれないが多くの人が退屈そうな表情を ...

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ニッケイ新聞 2011年6月29日付け  パラナ州の2市で、在クリチーバ総領事と、各市の市長や現地の議員の挨拶などを聞いた。  式典の懇親会でも、フェスタの舞台上でも、メディアの取材に対しても、総領事の言葉にはあまり力を感じられなかった。言葉の問題もあるのかもしれないが、原稿を読み上げるような口調で、心なしか目も泳いでいたように ...

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ニッケイ新聞 2011年6月22日付け  日本人は冷たい、ブラジル人は人柄が温かい、とブラジル人が言うのを頻繁に耳にしてきた。日本人は道を聞いても親切に答えてくれなかったり、何かにつけて助けてくれない、という経験から来たものらしい。  また、ブラジル人は誰とでも友達になる、日本人はそうではないという話もよく聞くが、本当にそうだろ ...

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ニッケイ新聞 2011年6月14日付け  先週末開かれたカンピーナス日本祭り。開会式では日伯両国の国歌斉唱が行われた。  最初に「君が代」が 流れた。壇上には十数人の来賓が並び観覧席も6割ほどの観客で埋まっていたが、聞こえたのは数人の声だけだった。  ブラジルの国歌が流れると突然声のボリュームが上がった。中には右手で拍子を取って ...

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ニッケイ新聞 2011年6月11日付け  日本の稽古事は厳しい—30周年記念講演を5日に開いた筝曲宮城会の長瀬令子会長と、魁聖後援会長の黒田吉信氏の話を聞いてそう思った。  「一生稽古」と言われるように箏の道は長い。宮城会も幼い頃から50年、60年と続けている人が多い。  非日系人の愛好者も増えているが、早く弾きたい気持ちが強く ...

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ニッケイ新聞 2011年6月9日付け  オーリャ子は来伯して1カ月余り。毎日のように皆さんと会って話す機会があるが、年齢を尋ねるとほぼ例外なく、その外見が非常に若々しいことに驚かされる。  あくまで個人的な印象だが、日本の祖父母のように一生を同じ土地で過ごすと、人は早く老けるのではないかと感じる。異なる文化やとの接触は、常に人に ...

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ニッケイ新聞 2011年6月2日付け  帰伯者向け研修会でポ語教師の酒井賛子さんは、子供達が帰伯してポ語を話せず授業にもついていけないのは、家庭内でポ語が話されないためだと話していた。  言語学習では「耳に慣れさせる」ことが最も重要と酒井さん。確かに言語は、耳で聞いたことを真似して口に出し、それを繰り返して習得できる部分が大きい ...

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ニッケイ新聞 2011年5月28日付け  世界最大の検索サイト「グーグル」は美術館内の様子や絵画をインターネット上で見られるサービスを2月から始めた。  美術館巡りが趣味のコラム子は、家に居ながら著名な作品を鑑賞できることに感銘を覚えた。  だが、作品の持つ存在感までは再現できない。ムンクの「不安」の重苦しさや、シャガールの描く ...

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ニッケイ新聞 2011年5月27日付け  ブラジルの中高生から日本の震災被災地の子供たちへ送られる友情のカード。メッセージは全て日本語で書かれた。  サンパウロ州内には、英語以外の外国語を選択制で学べる公立校が複数ある。日本語を教える次山とも子先生は、「皆日本が大好きで熱心に勉強している」と話す。今回カードを書いたのは、既に日本 ...

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ニッケイ新聞 2011年5月26日付け  先ごろ書類の整理をしていたら、昔手伝った自分史の原稿が出てきた。  米寿の節目に幼少時から渡伯、青年期の思い出を綴った文章は、子孫のためにとルビを振り、ポ語訳をつけて製本された。筆者が昨年亡くなったと聞いて、その一冊の価値を改めて思った。  記者が渡伯した時、コチアも南銀も既になかった。 ...

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