ニッケイ新聞 2008年12月23日付け 欲しがる我が子に、列車内でも車内でも臆面もなく授乳する母親たちを見て、「ブラジルのお母さんはたくましい」と思わずにはいられない。日本ではほとんど見られなくなった光景だ。「肌を露出することに抵抗のない文化」というだけでは片付けられないと思う。 それを取り巻く人々も温かい。ある日見た光景 ...
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大耳小耳
ニッケイ新聞 2008年12月23日付け 百周年の会計に関する記者会見。サンパウロ市役所からの入金がないため、決算ができない状態が続いている。「(いつも自慢している)教え子のカサビ市長に伝えてはどうか」との記者の発言を上原幸啓理事長、無言の微笑みでかわし、「百周年は世界全体から見たら凄いこと。フランスの新聞でも取り上げられまし ...
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ニッケイ新聞 2008年12月23日付け 十八、二十、二十一日と続いたサンパウロ市でのマドンナのショーは、毎回二時間近く遅れて始まったようだが、三日間で二〇万人以上が集まった。二十一日午後には、素顔に運動靴のいでたちで音合せを行い、雨が降らないように祈ってくれと頼んだというが、結局雨に降られた最終日。会場内外でのスリなど、ショ ...
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ニッケイ新聞 2008年12月23日付け あれからもう41年が過ぎた。あの日、パカエンブー競技場には払暁にも遠い午前3時ごろに貸切バスに乗った老移民たちが次々に押し寄せ混乱するほどの熱気に包まれ、朝の冷気を吹き飛ばすような情景は今も目に浮かぶ。67年5月25日は皇太子さまと,美智子妃殿下を歓迎する日であり、パカエンブーには8万 ...
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ニッケイ新聞 2008年12月20日付け 「誠にありがとうございます」などと、日本の現代っ子は使わないような古い言い回しや諺を、若い日系人や非日系人が使いこなす。聞けば、マンガやアニメで得た知識が多いようだ。 今、日本語を勉強する在日外国人が頼りにする存在が、携帯用ゲーム機ニンテンドーDSのソフト、「漢検(日本漢字能力検定) ...
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ニッケイ新聞 2008年12月20日付け 干支の集まりといえば、二十年以上続く「いのしし会」を筆頭に、戌(いぬ)年の「ワンワン会」、「酉(とり)年会」、「申(さる)年会」など。レジストロでは「辰年の集い」もある。丑年会は今年三回目。そもそもは十二年ほど前、和井武一援協名誉会長(〇七年三月に死去)が網野弥太郎さん、西山洋さんらに ...
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ニッケイ新聞 2008年12月20日付け サンタカタリーナ州が衣類の受付を停止したこともあり、ミナス州赤十字は、行き場も保管所もなく困っていた衣類を、州内の水害被害者に提供することに。ミナス州で警戒体制に入った市は四一に増えた他、死者は八人、避難生活者は二万八〇〇〇人に増えた様子。一方、五一人のレプトスピラ症感染が確認されたサ ...
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ニッケイ新聞 2008年12月20日付け どうも衆院の解散と総選挙が近い。あの小泉元首相の「郵政選挙」は、政界の常識を破る破天荒だったし、先輩の森元首相が官邸に乗り込み「腐って臭いチーズ(と、森喜朗さんは語った)」でビールを飲みながら猛反対したのだが、投票箱の蓋を開けて見ると、歴史的な自民圧勝、民主党敗北。あれから3年と約6ヶ ...
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ニッケイ新聞 2008年12月19日付け 食のエッセイでも知られる漫画家の東海林さだおさんが「何故日本人は注文の時『とりあえず、ビール』というのか。ビールに失礼ではないか」と怒っておられた。 同感だが、寒い時期でも、とりあえずーどころか、兎にも角にも雨ニモマケズーという感じでビールを飲むブラジル人には、溜飲が下がる。 キリン ...
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ニッケイ新聞 2008年12月19日付け ブラジルでは初めて自閉症教育に取り込まれた太鼓。今年二月から練習し始めた自閉症療育青空学級(PIPA)に通う三人は、リズム感覚が良い。太鼓を教える箕輪麻耶さんによれば、「一度手本を見せるだけで覚えてしまう子もいる」。最初はバチを持たせるのも大変で、音を聞くのが嫌で耳を塞いでしまうことも ...
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