ニッケイ新聞 2008年11月1日付け ブラジルの写生俳句の草分け、佐藤念腹氏が亡くなってから三十年。先月行われた念腹忌俳句大会で委員長を務めた直弟子の栢野桂山さん(90)は「最近の俳句は二十年前に比べると落ちるね」と笑って言っていたが、俳句に対する「真剣みが違うから」という。 十一歳で渡伯しコーヒー農園で働き通しの毎日で、 ...
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大耳小耳
ニッケイ新聞 2008年11月1日付け アサイーは夏の風物詩―!? 夏時間の開始にあわせ、サンパウロ市リベルダーデ区のガ・ブエノ街を中心に、アサイーアイスのカップ売り屋を見かけるように。「とっても冷たいアサイ~」とおばさんが呼びかけながら販売し、暑い日にはフィーラ(列)ができるほどの人気ぶり。一杯二レアル。鉄分やポリフェノール ...
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ニッケイ新聞 2008年11月1日付け サンパウロ州ヴァリーニョスでは十月二十九日~三十日の雷雨により、ショッピングセンター建築現場の塀が崩れ、直径一〇メートルの穴に隣接のビルの駐車場にあった五台の車が飲み込まれるという事故。ビル住民には退去命令も出された。州内ではその他に、落雷で一人死亡、バスのスリップ事故で二〇人が負傷の他 ...
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ニッケイ新聞 2008年11月1日付け 田辺聖子さんに文化勲章が決まった。「カモカのおっちゃん」など鋭い人間観察をユーモア豊かに描く文を好むフアンは多い。川柳作家の評伝や伝記も人気だし、古典にも詳しく「私本・源氏物語」は、文化勲章を受章した先輩・円地文子と瀬戸内寂聴の「源氏物語」の現代語訳に通じる。聖子さんが最も関心あるのは紫 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月31日付け 二日にF1レース開催のサンパウロ市インテルラゴスでは、コースの調整やマシンの調整に余念がない。マッサ選手の年間優勝がかかるレースでもあるが、これを機会に、市役所による封印を解いて開業しようとしたキャバレーなどが摘発された。人が集まれば飲む、打つ、買うの横行は世界共通? 週末は周辺の交通 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月31日付け ひどいコラムがあったものだ。先月、福岡県でブラジル籍の男が鉄パイプで自作した拳銃のようなもので日本人老夫婦から車を奪った事件に関して、二十七日付け某全国紙地方版は、驚くようなコラムを掲載した▼その記者は、最初は犯人を元特殊部隊員かと思ったらしいが、捜査関係者が『向こうでは当たり前らしい ...
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ニッケイ新聞 2008年10月31日付け 広島の上空で原爆の強烈な閃光を意味する「ピカッ」の文字を煙で表現した東京の芸術家集団が被爆団体の苦情を受け、謝罪した。 怒りどころか失笑ものだ。苦情は想定できただろう。謝罪するなら最初からやるなと言いたい。表現活動なら、理論武装し、世に問うべきだ。 中国新聞によれば、市美術館の学芸 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月31日付け 日本の東京ヤクルトスワローズから今年のドラフトで、育成選手として指名を受けたミランダ投手。関係者によるとミランダ投手はもともと両投げ投手だったという。メジャーリーグの長い歴史の中でも数人しかおらず、日本プロ野球では、南海ホークス、阪神タイガースに在籍していた近田豊年投手のみ。しかし、公 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月30日付け 十月が乳ガン予防キャンペーンの月ということで、リオ市では二十八、二十九日の二日間、キリスト像の夜間照明の色をピンクにした上、乳ガンについてのパンフレット配布。毎年四万九〇〇〇人余りの発生を見る乳ガンだが、同キャンペーンに賛同したサンパウロ市のピナコテッカやクリチバのオペラ劇場でも、十月 ...
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ニッケイ新聞 2008年10月30日付け コロニア御三家といえば、戦前は日本側の組織である領事館、海興、ブラ拓だったが、時代とコロニアの意識の変化も伴って、戦後は文協、援協、県連に。だが名実共にーとは言えないのが現状だ▼「全伯日系団体の代表組織」と自称だけは勇ましい文協。その三大お荷物といえば、言わずと知れた日本館、史料館、国 ...
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