2007年5月18日付け 岡田芳太郎の遺品の一部は一九八三年の洪水で流されたというが、絵葉書や写真は数十枚残されている。そのなかに、一一年にアメリカの歴史学者が発見したマチュピチュの写真がある。発見当時のものか、鬱蒼とした森に覆われたインカ帝国の姿が。そして、エミアさんが「これ分かる?」と出してきた写真は「天勝」こと、明治、大 ...
続きを読む »コラム
コラム オーリャ!
2007年5月18日付け 来年百周年を迎えるにあたり、様々な歴史検証の必要性が取り沙汰されている。 ブラジル日本移民史料館は来月、大武和三郎、隈部三郎らに焦点をあて、「笠戸丸以前の渡航者たち」と題し、特別企画展を開く。 日本移民神代の時代といえば、一八〇三年にサンタ・カタリーナに漂着した陸奥人四人。彼らの経験は仙台藩主の命 ...
続きを読む »コラム 樹海
2007年5月18日付け 大相撲夏場所が東京で行われている。千秋楽の表彰式に各国元首らの優勝杯や盾などが優勝力士に贈られる。先場所まで「シラク杯」もその一つだったが、今場所からなくなる、と在日フランス大使館が言ってきたそうだ。親日・知日のシラク大統領が退任、サルコジ大統領が就任したからである▼ハンガリー移民二世のサルコジさんは ...
続きを読む »東西南北
2007年5月18日付け 下院予算委員会で予算基本法の上程者レオン下議(進歩党=PP)が、ベルナルド予算管理相に条文の一部を朗読した。 べ「そこだけを、読み落としていました」 レ「それでは、目的を達する秘訣を教えよう」 べ「そうしたら、銭袋のヒモを固く絞めます」 レ「イヤ、そうじゃないんだヨ。絞めすぎて一滴もアレが出ないんだヨ ...
続きを読む »大耳小耳
2007年5月17日付け サンパウロにはバックパッカー宿と言われる「ペンソン荒木」がある。昔でいうと無銭旅行者、現在でいうバックパッカーという言葉が一般的になったのは、いつ頃の話だろうか。九〇年代、沢木耕太郎の「深夜特急」を携えてアジア各地を旅する若者が多くいた。元祖ともいえるのは、小田実の「何でも見てやろう」だろうが、二十世 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
2007年5月17日付け 人類の坩堝はアメリカだという人が多くいるが、ブラジルほど人類融合が盛んな国はない。 取材などで日本文化に触れる機会が多い。しかし、いつも感じることは日本にいる時よりも何か違和感がある。そのわけはおそらく展示会場や文化紹介場を訪れている人たちを見ていると非日系人が多いこと。また、企画や実行している人た ...
続きを読む »コラム 樹海
2007年5月17日付け 六日朝、サンパウロ市の文化イベントであるビラーダ・クルツラウの会場の一つ、パイサンドゥー広場でアフリカから黒人が持ってきた踊り(コンガーダ)を披露するグループを見た。そのリズムやメロディ、打楽器は明らかに独特の文化を主張していた。その姿を見て、なんとなく「ブラジルも一皮むけば真っ黒なんだ」と意外に思っ ...
続きを読む »東西南北
2007年5月17日付け 下院は九日夜、議員お手盛り案を可決。最初は賛成演説を行ったフェルナンド・コルージャ議員(社会大衆党=PPS)、調整が思惑より少ないので反対演説をキナリア議長に申しこんだ。 キ「おいコルージャ。(夜行鳥ふくろう)もう夜中だゼ。何をいいたいんダ。コルージャだから昼間は眠りこけ、夜になると元気が出るんだナ」 ...
続きを読む »大耳小耳
2007年5月16日付け いよいよアマゾン地域でもYOSAKOIソーラン祭りが行われる。今まではサンパウロ市やパラナ勢が中心だったが、これからはまさに全伯規模だ。西部アマゾン日伯便りによれば、来月三日には「ヨサコイソーラン祭り」がマナウスの西部アマゾン日伯協会で開催される。ヨサコイ以外にも日本文化の紹介、アニメ上映、日本食販売 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
2007年5月16日付け キナリーという植民地があった。西部アマゾンのまた西、アクレ州都リオブランコ郊外に作られた日本人植民地だ。五九年から十三家族が入植したが、当初の目的だったゴムは失敗、後続はなく、数年後にはそのほとんどが同地を離れた。 当時のリオブランコは人口二万人。ベレンまで船で四十日、それからアマゾン川を二カ月かけ ...
続きを読む »