2007年5月1日付け 「日系コロニアはもう忘れてしまっている」。四七年に日系として初のサンパウロ市市議に当選を果たし、以後三十年にわたって政治に携わった田村幸重氏をあげ、本村巌さんはつぶやいた。 「すごい人だったんだよ」と伊藤春野さん(83)は熱弁する。「誰からも信頼されてて」。 「田村のために」と株主が出資してできた田 ...
続きを読む »コラム
コラム 樹海
2007年5月1日付け きょう5月1日は「メ―デ―」。国際的な労働者の祭典であり、大規模なデモが繰り広げられ、時として政治的な抗議集会になったりもする。働く人の権利を主張するので社会主義国家から始まったと勘違いする向きが多い。だが、発祥の地はアメリカなのだ。1886年5月1日にシカゴの労働者らが「8時間は働き、8時間は睡眠、俺 ...
続きを読む »東西南北
2007年5月1日付け ルーラ大統領はチリのラ・モネーダ宮でバチェレ女性大統領と会見、カメラマンからフラッシュの嵐を浴びた。 ル「私のモテモテ振りには、驚いたでしょう」 バ「この間の歓迎振りはもっと凄かったのヨ。私驚いちゃったワ」 ル「それは、どこの大統領が来たときかネ」 バ「大統領ではなく、人気歌手を招いたのヨ」 ...
続きを読む »大耳小耳
2007年4月28日付け 日本の小説家で一番好きなのは、在日韓国人作家の柳美里、と話すゼリデス・マリア・リヴァスさん。準二世文学を研究家だけあって、納得の好み。「興味のあるものが多すぎて、研究に集中できない」ことを理由に、住居はあえてリベルダーデを避けたそうだが、週に一度は文協ビルにある裏千家でお茶の点前も行う大の親日家。リヴ ...
続きを読む »コラム オーリャ!
2007年4月28日付け 先日、朝早くから多くの人が集まり、大きな俳句大会が行われた。朝から張り切る一人の女性の姿が目につく。もうこの日を待っていたかのように元気の良い人で、周りの人たちは俳句の話で盛り上がっていたが、その女性は俳句の話より、持参したお酒の話をしていた。 開会式が行われたあと、一斉に作句に入ったが、その女性は ...
続きを読む »コラム 樹海
2007年4月28日付け 北方領土の返還問題で知られるエリツイン前大統領が逝く。故・橋本龍太郎首相との交渉は難航もしたが、それでも解決へ向けて一筋の道が開けたかのような印象を与え「歯舞や色丹が返ってくる」と喜びに包まれたりもした。だが、現実は厳しく、今もロシアの「領土」である。尤も、故人は自伝で「返す意思はなかった」と明記して ...
続きを読む »東西南北
2007年4月28日付け 政府は遺族年金の見直しを検討中である。対象となるのは、扶養家族がない、定期収入がある、定期収入がある人と再婚した、遺族が若い、遺族がすでに他の補助金を享受している場合。予想では、扶養家族一人につき一〇%を追加。就労が十分可能な年齢であれば、年金は半額になるなど。 ◎ サンパウロ州カンピーナ ...
続きを読む »コラム オーリャ!
2007年4月27日付け 文協選挙がこのような状況になるのは二度目だが、会員直接投票制だった前回とはかなり様子が違う。 投票権のある百六人の評議員を取り込めばいいわけだから、自然と水面下の動きになるのはやむを得ないが、各派の指針、方向性が表に出てこない。 これこそ会員無視の状況といえよう。評議員会が各派の考えを明らかにする ...
続きを読む »コラム 樹海
2007年4月27日付け 和歌を詠まれた香淳皇后は亡くなられ、その和歌の〃主人公〃達もほとんどいなくなったが、記録された石碑は残る――▼神戸の日伯協会のボレチン『ブラジル』は、最新号で横浜市のみなとみらい21新港に建立されている「ララ物資記念碑」を紹介した。石碑に刻まれた御歌は二首。 ララの品つまれたる見て とつ国のあつき心に ...
続きを読む »東西南北
2007年4月27日付け ミルクの包装に「母乳は牛乳に優る」と印刷することで下院は二十日、議論が白熱した。 「なぜ諸君は、牛乳販売のジャマをするのか」 「牛乳も悪くないが、全員赤ちゃんだったとき、お母さんのオッパイにすがりついたはずだ」 「イヤ、問題はそんなことよりも、人に隠れてコソコソとオッパイを飲もうとする奴がいることだ」 ...
続きを読む »