2007年1月19日付け サンパウロ市リベルダーデ区の象徴とも言えるすずらん灯の改修工事が現在、進められている。すずらん灯は一九七三年に常設され、東洋人街に四百三十本、計千二百九十個のランプがついているが、ランプが割れたり、赤色のペンキが剥げたりと破損がひどい。現場の工事員の話によれば、来週二十五日くらいまでに全部の作業を済ま ...
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コラム 樹海
2007年1月19日付け 最近、日米関係で人々の耳目を集めたのは、松坂大輔投手(西武)のボストン・レッドソックスへの移籍話だ。松坂の成績が、まだ全くあらわれていないのに、移籍金と年俸など金銭の面で、日本の平均的サラリーマンの二千年分の年収が〃動く〃というので、驚かされた。年収五百万円(約九万五千レアル)の人たちの二千年分である ...
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2007年1月19日付け 陥没事故の発生した地下鉄四号線の工事では、他の駅(ルス、ブタンタン、ヴィラ・ソニアなど)の建設現場近くの住宅やビルでも壁や塀のひび割れ、地盤沈下が多数確認されている。手の平が入るほど開いたひび割れもあるという。地下鉄公社総裁や広報はノーコメント。セーラ知事は十七日、工事の続行を表明した。 ◎ ...
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2007年1月18日付け 先日、ビアジャンテ(行商)倶楽部の新年会に参加した。八十歳超の参加者たち。今年は十人が集まった。「やけに少なくなったな。みんな死んじまっちまうからな」。挨拶がてらの言葉も豪快に交わしあう。 「死ぬまで生きるってな考えが大事さ」―。戦中期から戦後にかけてビアジャンテとして働いた参加者の一人、川村久加須 ...
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2007年1月18日付け 日本の公立学校でポ語を禁止にするのは、三割、四割を外国人生徒が占めるところでは、やむを得ないことかもしれない。日本人生徒だけでも「学級崩壊」の危機が叫ばれる中、外国人生徒をほっとけば母国語ばかりで会話して日本語を憶えないこともあり得る。現場の教師の苦悩は、いかばかりか。いまでは日本国内の公立校より、外 ...
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2007年1月18日付け 今日十八日には日本国外務省では日伯交流年実行委員会の設立総会が、麻生外務大臣らの出席のもと行われている。ところが、ブラジル側の百周年記念協会では正式予算すらできあがっていない。これでは日本側でもどう動いてよいか分からず、さぞや困っていることだろう▼あと正味十七カ月で百年祭本番、来年の今頃にはブラジル銀 ...
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2007年1月18日付け 自動車洗車作業員の男性(25)は十二日午後三時ごろ、ロタソン(マイクロバス)に乗ろうとパウリスタ鉄道ピニェイロス駅のバス停に着いたが、バスは目の前で出発した。激しい歯痛で歯医者に早く着きたかった男性は、口笛で合図しながらバスの後を走って追いかけたが、バスは止まってくれなかった。その直後にバスは轟音、地 ...
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2007年1月17日付け 「夜になると急に人足がたえて、コツコツと自分の足音があたりにひびくほど静かな通り」。半田知雄氏が戦前のガルボン・ブエノ街について書いた一文である。 東洋街の〃顔〃としておなじみ「すずらん灯」の補修工事がこのほどはじまった。破損や色落ちなど最近では痛みが目立っていたが、久しぶりに鮮やかな朱色の灯をみる ...
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2007年1月17日付け 正月早々、西林万寿夫在聖総領事は悲嘆にくれた。百周年の遅々とした進展具合に、ではない。二日午前九時過ぎにサンパウロ市北部ヴィラ・マリア区で起きた爆発事故で身近な人物が死亡したからだ。総領事の身辺警護を担当していた軍警の一人だった。前日の元旦は、新年祝賀行事などで午後十一時まで一緒だったとか。朝のテレビ ...
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2007年1月17日付け 日米開戦一周年だった四二年十二月七日付の「徳尾日記」(の記述コピー)を読んでいる。徳尾とは当時東山銀行の行員だった徳尾渓舟さんだ。銀行に勤めながら大学に通い、のち会計士になり、短歌もつくった▼日記の内容は、法大生の井上ジェルヴァジオさん(元コチア産組中央会会長)ら日系二世の若者三十人ほどが、公園へピク ...
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