大阪の池田小学校に侵入して包丁を振るい子供ら八人を殺害し十五人に重軽傷を負わせた事件を記憶する読者は多い。犯人は宅間守であり死刑の判決を受けていたが、十四日に刑が執行され話題になっている。大阪地裁が「死刑」の判決を言い渡したのが昨年八月。それから一年と少しの死刑執行に驚きの声が多いようだが、死刑の問題は難しくて重い▼罪を犯した ...
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東西南北
9月16日(木) サンパウロ市で多数のビンゴやレストランを経営する女性実業家(70)が十四日、誘拐後二十七日間の監禁生活から解放された。警察の話では、実業家は八月十八日、ロベルト・マリーニョ大通りのスラム街へ高級車ジャガーで食事の差し入れに行き、二人組に拉致された。十三日に家族が身代金十万ドルをペルース市近くの環状道路の指定場 ...
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厚生労働省の「長寿番付」によれば、日本国内で百歳を超えるお年寄りが今月末で二万三千三十八人と、新記録を更新するという。男性は三千五百二十三人なのに対し、女性は一万九千五百十五人と約八五%を占める。 都道府県別に人口十万人あたりの百歳以上の人数をみると、やはり沖縄がトップで、高知、島根、熊本と西日本勢が続く。逆に、少ないのは関 ...
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小泉純一郎首相が来伯、足掛け三日の滞在である。分刻みの日程で、ブラジルと在伯日系人社会をゆっくり見ていって下さい、とは言えない忙しさだ▼ルーラ大統領との伯日首脳会談では、国連安保理改革、エネルギー・食糧分野の協力、貿易の協調、人的交流の拡大―などが話し合われるという▼どちらかといえば、伯日関係は三十年前のような緊密になろう、と ...
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9月15日(水) サンパウロ市警は十三日、ホームレス七人を殺害した容疑者二人の身元を突き止めた。一人は事件のあったセー広場近くの私道警備員、もう一人は近所に住む市警備員の伯父。身元は写真を見た証人の発言により確認された。サンパウロ市第一法廷のルイ・P・ジアス判事の捜査状を携え、市警は容疑者の自宅を家宅捜索し、血痕調査のため黒い ...
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マルタ市長のファッションを、多くの市民はどう見ているだろう。個人的には、工事現場でシャネルの運動靴を履いていた市長が忘れられない。いつかの新聞で見てマダムの場違いぶりに閉口した記憶がある。 十一日、東洋人街を訪れた際の服装にも強く印象を受けた。全身ピンク。同系色のド派手ハイヒールで足元もきっちり決めていたが、そこは凸凹と、買 ...
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今年は豊漁だったのかイワシをよく食べた。塩焼きが一般的だが、爼で叩き摺鉢で擦った「摘み入れ」もいいし、活のよいのは手開きの刺し身がなんともうまい。聞くところによると、ここ数年は不漁が続いたそうでサンパウロでも新鮮なイワシにありつけることは少なかった。どうやら―海の魚にもいっぱい獲れるときといなくなるときがあるらしい▼日本はここ ...
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9月14日(火) サンパウロ市地下鉄公団の乗車二回券二百万枚が十日朝、グアルーリョス空港で盗まれた。公団は同日、同二回券を十八日まで無効と通告した。既に同券を購入し乗車した場合は、さらに一回乗車が可能。まだ乗車していない場合は別の券と交換する。盗難事件の数時間後、盗難券がセー広場で市販されていた。公団価格三・六〇レアルをセー広 ...
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名前はその団体や催しのイメージを表わす。汎サント・アマーロ連合文化協会の第十回文化祭。昔、文化協会は「日本人会」、文化祭は「演芸会」の名称だった。 招待状には今でも「第十回文化祭(第四十一回演芸会)」と表記されている。「演芸会では古くさいから」と改称されたそうだ。 「文化祭というと堅いじがしますが…」。「演芸会」に馴染んだ ...
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無政府主義者の難波大助が裕仁親王を狙撃するという「虎ノ門事件」で山本権兵衛内閣は総辞職したが、警備不足の責任をとって警視庁の警察部長だった正力松太郎も辞任する。のちに読売新聞社長になり野球の「読売巨人軍」を創設したことで知られる正力松太郎は「不老」の文字を彫った石碑を玄関の前に飾って 自慢していた▼サンパウロ新聞の内山勝男編集 ...
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