戦争の残虐さと悲惨。五十九年前の六日午前八時間十五分三十秒。広島上空に原爆が投下され二十四万七千人の命を奪った。広島の住民は三十万六千五百余人(当時)であるからいかに被害が大きかったかがわかる。九日には長崎にも「ファットマン(太っちょ)」が投ぜられ市民ら七万三千余名を死に追いやる。今もなお原爆症で苦しむ人々が多く、ブラジルにも ...
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東西南北
8月7日(土) 爆発物の入った小包が五日朝、サンパウロ州バウル市の郵便局で職員に発見された。この小包は受取人の住所不明で十二月二十二日以降同郵便局に保管されており、X線検査で不審に思った職員が警察に通報、爆発物が確認された。警察の特別チームが爆発物を処理。差出人と受取人の名前は捜査上の理由で明らかにされていない。 ...
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バスに乗るのは大変だ。グローリア街からUSPに向かうバス停なんて青い柱が一本立っただけ。これだけで行き先が判るはずがない。いつ来るのか判らないバスをただひたすら待つ。 降りるのだって一苦労だ。「次は○○」のアナウンスも無く、ここだ、と思う場所を見極めて激しい揺れと闘いながらボタンを押さなくてはならない。今までに何度乗り過ごし ...
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さきごろ三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界文化遺産への登録が決まった▼ところが、めでたい、とばかり喜んではいられない。霊場の一つで、修験道の道場である大峰山の女人禁制を巡って、性別の不平等をなくそうとする団体と信徒との間で激しい議論があるそうだ。成り行きによっては、世界遺産の返上も辞さない、とい ...
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8月6日(金) 深夜のサンパウロ市は、当局の手薄な取り締まりをかいくぐって違法営業するペルエイロ(相乗り白タク)にとって格好の稼ぎ場となっている。路線バスは営業時間には千三百台が巡回するが、深夜以後は三十台に減る。ビリェッテ・ウニコの出現により違法ペルエイロは仕事を失ったため、路線バスや正規ペルエイロの巡回が少ない時間帯を狙 ...
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書きっぱなし、書かれっぱなし――。邦字紙とコロニア各団体に横たわるそんな緊張感のなさが、コロニア衰退の遠因でもある。各団体は、邦字紙に叩かれまいと襟を正し、邦字紙も書くことについての責任の重さを自覚する。そんな関係があるべき姿のはずだ。 現実は――。中心読者層の一世が減少するに伴ない、邦字紙の影響力も大きく低下。各団体にも批 ...
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加古川の七人殺しには驚く。それも―親戚ばかりを鋭利な包丁で刺し殺すという無残な惨劇である。犯人は「長年の恨みがあった」と語っているそうだが、伯母や親類の人々を次々に襲い新しい洋包丁で腹や胸を貫き通すように刺す凶行に走ったのは何故か。日頃から暴力を振るい刃物を持ち出すのも珍しくない。殺害された親類の藤城利彦さんを昨年は殴り蹴るも ...
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8月5日(木) 主婦のグラシエウダ・R・マルケス(39)は三日、別居中の夫パウロ(45)さんの殺害を教唆した疑いでサンパウロ州リベイロン・プレット警察に告発された。自営業のパウロさんは五月十三日朝、自宅を出たところ頭部に被弾。殺人容疑で逮捕された姪の恋人エジマールと友人ラファエルが、グラシエウダから殺害を依頼されたと警察で供 ...
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小銭が詰まったコカ・コーラ二リットル入りのペットボトルが先日、援協に届けられ、関係者を喜ばせている。 贈り主は、フェイランテの金森琢美さん。一万三千人目の会員で、それを記念して、貯金を始めた。昨年八月に六百十八レアル三十五センターボを寄付しており、今回が二回目。 医療・福祉に携わる援協は、心の支えだという旨の手紙も添えられ ...
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モーダ(はやり、流行、ファッション)は、いつからか、若い層の気持をつかまなければ「モーダにならない」ようになってしまった感がある。衣服の購入者として、収入が多いはずがない、にもかかわらずである。おカネを出すのは、親ではないか、といった声はかき消されてしまう▼西瓜(すいか)の形はモーダとはいわないが、日本では小さい品種の栽培が推 ...
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