ドウラードス日伯文化体育協会(南マットグロッソ州)から、創立五十周年記念誌を送っていただいた。21×30センチ大、二百七十二ページの大冊。ページをめくってみて、少し驚いた。日本語がなかったからだ。ほぼ完全に消えていた▼祝辞のごく一部と広告欄にわずか残っていた。広告は、会員のファミリアを紹介したものがあった。日本人一世の名の表記 ...
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東西南北
6月18日(金) サンマテウス行き路線バスの車掌シジネイ・R・サントス(三五)は、統一乗車券(ビリェッテ・ウニコ)を使用した乗客を前扉から降ろしたとして、市監督官が第十二警察署へ拘置した。同署は電子登録器の開示で事実を解明すると、同車掌を仮釈放した。二時間乗り放題の乗客用統一乗車券を使い、乗客から受け取った運賃を着服するなど車 ...
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コラム 「一体、どうなっているんだ」。十八日の移民の日に県連が主催する開拓先亡者追悼法要の開始時間が、直前に変更されたことに県人会関係者から戸惑いと疑問の声が上がっている。 もともと、実行委員会が定めた時間を、独断で変更したのは中沢宏一会長。委員が「我々委員は何のための存在なのか」と不満を露わにしたのも当然だ。 さらに十 ...
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日本には苗字(名字)が多い。古くから「源平藤橘」とされ石井の姓は平家に属すると言われるなど、その昔は結婚する際などに障害となることもあったらしい。恐らく苗字の数は二十万を下らないのではないか。こうした方面を研究する専門家もいて世には姓氏に関した書籍も数え切れないほどある。読むのが難しいのも苗字であって沖縄の姓で「東上」を―確か ...
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6月17日(木) 路線バスの車掌ジョゼ・シウヴァさん(三五)は十四日午後九時半、グアルーリョス市パウロ・ファキーニ大通りで勤務中、強盗に襲われた妊婦をかばって殉職した。強盗はバスの前部席に座っていた子供(七)と妊婦、運転手を拳銃で脅した。シウヴァさんも拳銃を抜いて構えたところ、強盗が発砲した。シウヴァさんは腹部、続いて胸部と頭 ...
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メーロ・ビアナ。この名前に聞き覚えのある人も多いだろう。 元下院議長。戦後すぐ、新憲法制定の審議国会に黄色人種の移民禁止法案(修正案)が上程され、九十九票対九十九票の賛否同数に。議長採決で、同氏が反対に一票を投じたため否決された。 本人は親日家というわけではなかった。この人がいなかったら、戦後移民が来なかったという意味で ...
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本紙二面と七面で連日に掲載されている国連貿易開発会議(UNCTAD)関連の記事を読んでいる読者は、各面が全く別の角度から書かれていることに気づくだろう。 二面は途上国側であるブラジルからの主張であり、七面は先進国側である日本からのそれだ。まったく別々の主張が同時進行で紹介されている。農業問題などで行き詰まるWTO新ラウンドの ...
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日本には苗字(名字)が多い。古くから「源平藤橘」とされ石井の姓は平家に属すると言われるなど、その昔は結婚する際などに障害となることもあったらしい。恐らく苗字の数は二十万を下らないのではないか。こうした方面を研究する専門家もいて世には姓氏に関した書籍も数え切れないほどある。読むのが難しいのも苗字であって沖縄の姓で「東上」を―確か ...
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6月16日(水) 失業中の男(二五)が十二日夜、サンパウロ市東部ポンテ・ラーザ区の警察に出頭し、祖母(六七)を殺害し、遺体に火をつけた後ゴミ箱に捨てたと供述した。黒焦げの遺体は十一日夜に発見されたが、身元を確認できないでいた。家賃が払えなくなった孫の男は妻とともに祖母の家に引っ越しさせてくれと頼んだが、断られて口論となり、鉄の ...
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「世界はさらに不平等の度を増した」。国連貿易開発会議(UNCTAD)の総会がサンパウロ市で開幕。それに合わせ来伯しているアナン国連総長が十二日講演し、四十年の歩みを振り返った。 第一回総会で米帝主義と進歩の理念を痛烈に批判した男を思い出した。キューバ代表チェ・ゲバラである。十四日は彼の誕生日だった。生きていれば齢七十を超える ...
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