6月9日(土) 連警は七日、国際的に暗躍する中国系マフィアのブラジル支部を取り仕切っていたとみられる中国系ブラジル人、ツゥオン・シァウ・レイ容疑者(四三)を逮捕した。同容疑者は中国で人材を募集、偽造パスポートなどを使ってブラジルに不法入国させ、サンパウロ市のヴィンテ・シンコ・デ・マルソ通りで海賊品販売に携わらせていた。四日には ...
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コラム オーリャ!
小さな村を訪ねた。パラナピアカバといい、往路、電車の中で何度も舌を噛みそうになる。グァラニー語で「海の見える土地」。サンパウロ市から約五十キロの距離にある。 人口は二千人ほど。鈍い赤紫色した木造の家々が集落を作っているのが特徴だ。建築にヴィクトリア様式の面影が香るのは、英国系鉄道会社の職員らが住んだ村であったせい。ビッグベン ...
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コラム 東西の冷戦を象徴する「ベルリンの壁」が崩壊したときには世界中が驚き「まさか―」とびっくり仰天したものである。東ベルリンの市民らがブランデンベルグ門の壁を壊し西独に殺到したのは一九八九年十一月九日であり―この暴動がソ連邦の解体と東欧の崩壊に通じると予測した人々は少なかったのではあるまいか。この政治劇を成し遂げたのがレ ...
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6月8日(火) ミナス州の軍警と市警十一署は、五四%のベアを要求して四日からストに入ったが、州裁判所が違法判決を下したことで中止した。勤務に復帰しない場合、各署一日につき十万レアルの罰金を課すという。スト代表は、勤務復帰は譲歩と解されるので続行を呼びかけた。軍警に代わって、治安維持のため陸軍が出動し、装甲車がベロ・オリゾンテ ...
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若い人たちの読書離れがあり、出版業界は不振といわれる日本だが、あの手、この手で需要を掘り起こす。大きな都市の駅前などでは大型書店がせめぎ合い、競争することで活力を生み出そうとする。 サンパウロの日系書店もすごい。〃大手〃四店が日本人一世が減っている現状にもかかわらず、営業を続けている。日本のように特に需要の掘り起こしをしなく ...
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先立って「ピンガ学」について愚論を書き連らねました。ところが敵は我が編集局の若い同僚から挙がり「ピンガ論」を叩きこまれました。改めてですが「学」ではありませんと遯生は理解しております。その指摘はミナス州産の「アニジオ・サンチアゴ」を知らないのか―の詰問の如き口調でありました。昔の名前は「ハバナ」だそうで知る人々には銘酒の誉れ ...
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6月5日(土) サンパウロ州第一民事裁第七分所のサバット裁判長は一日、ルシア・P・ロッシさんのゴミ税支払い拒否を容認する判決を下した。ゴミ税徴収は、連邦令によると違法だという。サンパウロ市法務課は最高裁にまで上訴する意向。土地家屋税(IPTU)を〇・六%から一%へ増税したとき、増加分の〇・四%はゴミ税だったとサバット裁判長はい ...
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百周年祭典協会の理事会が五日に行われ、箱モノ以外のプラン(イベントや式典、調査など)も承認された。ところが、吉岡黎明プロジェクト委員長から、「まだ発表しないでほしい。総会で変更があるかもしれないから」と要請された。 定款により、理事会の決定は総会を経ないと正式な決議にはならない、という。すぐにでも実行に移すべき課題は山積だが ...
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デカセギ二世の実態を知る二世が、日本におけるデカセギの行動・思考の仕方を語ると、どのようになるか――さきごろ、ロンドリーナで同地沖縄県人会主催の出稼ぎ問題をテーマとするシンポジウムが開催され、ニウトン・ソノキさんが、統計からみた現状を発表した。この人はペトロブラスのコンサルタントだそうだ。以下は発表の要旨▼ブラジル人の日本にお ...
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6月4日(金) サンパウロ市中心街ヴィンテシンコ・デ・マルソ通りとバロン・デ・ドゥプラ通りにまたがる化粧品問屋の倉庫で、爆発が起きた。二人が負傷、一人は重体。警察の話によれば強盗が侵入、威嚇のために発砲した弾が揮発物に命中。事故現場には、強盗の指が引き金にかかったままのピストルが落ちていた。爆発と同時に、同階へ火が広がり、建物 ...
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