イラクで起きたシーア派虐殺の爆弾テロは惨すぎる。宗教的な儀式に集まった信者たちの群衆に向けてロケット弾を打ち込んだの情報もあるし死亡した人々の数字もはっきりしない。犠牲者は百四十数人から百八十人余の見方などがあるのも現場が混乱しているために情報の確認ができないのでないか。犯人も凶爆の動機も不明▼イラクの国内事情は複雑で解かり ...
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東西南北
3月 4日(木) 二月二十八日、マリリア市シャッカラ・ベラ・ヴィスタ区の住居で父親が二歳になる息子を撲殺した容疑で同せいしている女とともに逮捕された。二人の間には四カ月になる子どもがおり、家族四人は女の母親の家で生活していた。息子が死亡したのは同月八日で、警察にはパンをのどに詰まらせて死んだ、と報告していた。法医学研究所(I ...
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二月が暮れると気分は初秋である。新聞売り場に並ぶ写真週刊誌にまだカーニバルの余熱が残るが、来週になればあらかた姿を消す。日本から訪れた観光客の多くも去った。 演劇の川村毅さんはサンパウロ市に滞在中、東洋人街に感心していた。とくに日本食レストランが軒を連ねるあたり。「昭和の舞台のようですね。なんだか住み着きたくなる」 リオの ...
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ルーラ政権の高齢者優遇策(高齢者憲章)について、さきごろこの欄でふれたところ、すぐ反響があった。八十二歳日系人男性の電話であった。『樹海』は、成文化された法律は立派だが、すべては実際に行われていない、という内容であった。電話はそうした現実を責めてはいなかった▼住居費高騰で困り果てている、高齢者を対象にした軽減策はないか、やは ...
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3月 3日(水) 暴風雨が二十八日未明、サンパウロ州各市を襲った。カジャチー市では二百グラムのひょうが降り、家屋約二百軒が崩壊した。同市の住民約七百五十人が体育館や親せきの家に避難。明け方、市が配布した帆布を持って帰宅した。帆布は臨時に屋根を覆うためのもの。テレビのアンテナが倒れたが、負傷者はなかった。サントス市中心街のプレ ...
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ドイツ軍が開発した猛毒サリンを一躍有名にしたのは一九九五年三月二十日に東京の地下鉄で起きたオウム教団による大殺戮事件であった。劇薬サリンを知る人々は極めて少ないが、あの惨事では十二人が死亡し多くの犠牲者が出て大混乱になり世界中を驚かせたの記憶が今も残る。その首謀者・松本智津夫被告に死刑の判決が下りた。小泉首相も「あれだけの大犯 ...
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3月 2日(火) パウロ・マルフ元サンパウロ市長の弁護士は、銀行勘定照合表を証拠に同元市長を起訴することはできないと主張している。同元市長とその家族は、八四年から九七年までの間、ジュネーブのシティーバンクに口座を開けていたとして告発されている。しかし、元市長はパリに唯一の口座を開けているだけで、不正に海外送金したり資金洗浄し ...
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2月28日(土 ) サンパウロ市南部パライーゾ区オズワウド・クルス広場のビル一八階にあるラジオ・インプレンサ・FMに二十五日午後零時三十分から一時ごろまで、三十八口径のけん銃で武装した二人組強盗が侵入した。二人組はアナウンサーを含む同放送局の職員八人を一室に閉じ込め、現金と小切手合わせて五千レアルと携帯電話七本を盗んで逃げた ...
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カルニヴァルで国内が浮かれていた間、カンポス桜ホームに与座ヒロシホーム長が着任した。従業員の喧嘩に端を発し、同施設は人事問題でもめた(二十一日付け七面)。 援協は傘下の施設を維持運営するに当たって、経営委員会を設置している。現地の有力者たちによって組織され各種事業活動を協力してもらう。 「ムラ」のような共同体だ。その弊害が顕 ...
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日本ではコロンブスがアメリカを発見したことになっている。が、地中海を出港し西に向かって航海して見つけたのはカリブ海に浮かぶ島国・ハイチの首都ポルト・プランスであった事実を知る日本人は少ない。四国の一・五倍の領土を持つハイチは一八〇四年に中南米で始めて独立した黒人国家であり、哀しくも豊かな歴史を誇る▼コロンブスの「発見」は偉大な ...
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