先週末、日本移民百周年記念祭典協会の理事会が行われ、役員の発表、新たな任命などが行われた。現段階で、これでいいのか、と思ったのは「対日本」のエキスパート的役員のポストがないことである▼もちろん、日本側との折衝は理事長はじめ首脳部が行うだろうが、若干の危うさを覚えるのだ。祭典協会の会議で、日本語での発言がはばかられるほど、ポ語化 ...
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東西南北
12月10日(水) クリスマスが近づいたことで、アルバイトが増えている。アゴーラ紙の調査では、サンパウロ州の四企業で計四千四百二十七人を募集している。これは従業員数が三四〇%増加することを意味する。給料は三百五十から千五百レアルまで。飾り付け、大工、ペンキ塗り、裁縫、店番、パネトーネ作りなど臨時雇いの仕事がある。 ◎ ...
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一世不在の百周年――。そんな恨み節が聞こえる祭典協会の理事会構成だが、すでに副理事長職にある一世主体の団体、特に県連はもっと発言してもよさそうなもの、とは出席者の声だ。 今回、新役員が選任されたがほとんど文協の身内。各団体代表は一人なのに、どうして文協だけ特権的に要職を独占できるのか、という不満の声も聞く。選任するといっても ...
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東大の山本良一教授が編集した「1秒の世界」という本によると、このちょっとした短い時間に世界中の鶏が三万三千個の卵を産むそうだ。中国では畳四十八枚分の土地が砂漠化し、宇宙では七十九個の星がその生涯を終えているとも書かれているという。こういう見方をすると、1秒が持つ長さと重みが何となく実感できるような気がするから不思議なものだ▼時 ...
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12月9日(火) サンバ学校『ガヴィオンエス・ダ・フィエル』(サンパウロ市)十四人が七日、アラブ首長国連邦ドバイ市でサンバを四十分披露した。『ポルテーラ』(リオ市)が先に契約していたため、論争となっている。ガヴィオンエスのポルタ・バンデイラ(女性旗手)はブラジル国歌をサンバのリズムで歌い、学校のブローチ、ブラジル小旗、コリンチ ...
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桂植民地が開設されたサンパウロ州南岸の街イグアッペ。その歴史は古く、今年で四百六十五年を迎えた。 植民地時代から近代にかけての旧跡がそこかしこに残る。街全体がひとつの大きな博物館のようだ。 「古い建物の壁はクジラの油、貝殻、石で出来ています」 市長夫人の石田ルミさん(二世、三七)がそう説明してくれた。 街の中心から車と ...
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イラクで殺害された奥克彦大使と井ノ上正盛一等書記官(二人は「生命を賭して職務を遂行」したとして二階級特進)の葬儀がきょう六日午前十一時から東京・青山の葬儀所で執り行われる。葬儀委員長は川口順子外務大臣が務め小泉純一郎首相も参列する。公務中に狙撃され外交官が死亡の報道に政府と国民には大きな衝撃が走り、在外公館の警備の在り方につい ...
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12月6日(土) 電気料金が来年、一・四%値上がりする。社会保険融資納付金(COFINS)と社会統合基金(PIS)も同ように調整される。 ◎ 電気に関する法律が十一日に発表される。ジウマ・ロウセフ鉱山動力相が三日、伝えた。同相は三日午前八時三十分に連邦議員に伝えるはずだったが、四十分も遅れた。遅れた理由は、同相が控 ...
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ブラジルの日系コロニアの日本文化は、かなりおもしろい。和洋折衷型もあれば、日本ではすでに失われた要素が色濃く残るものもある。実際、コロニアに住んでいると気付かないことが多い。 ゲートボールは日本のお年寄り文化の一つ。米国の文化人類学者、ジョシュアさんは九九年から、ブラジル日系社会でのゲートボールを研究、英国ロンドンの学会で研 ...
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グアタパラ農事文化体育協会(文協)は、日本移民百周年の記念事業をしっかりと決めた。笠戸丸、およびそれ以後に渡航し、旧グアタパラ農場に配耕された先輩移民の足跡を調査し、後世に伝えることである。およぶ限りモジアナ線全域に調査の範囲を広げたいとしている▼事業推進にあたり、同文協は、ブラジル日本移民百周年記念祭典協会に、会員として参加 ...
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