小アジア東北部に住み、ペンテシレイアなどの女王に率いられて戦った「アマゾン」。転じて女丈夫、女傑を意味する。 リベルダーデ相撲大会に五十人以上の女性選手が参戦。上位入賞者は、世界トップレベルの力を持つ。十代後半の表情を持つ彼女達は、土俵上ではアマゾンのように見えた。 ブラジル女子相撲はどこで始まったか。イタペチニンガ市の相 ...
続きを読む »コラム
東西南北
5月27日(火) サンパウロ市には四百五十のヘリポートがあり、この数はニューヨーク、東京に次いで世界で三番目に多い。金曜夜は企業の重役らが郊外の別荘に向かうため、ヘリコプターの離着陸がラッシュアワーを迎える。騒音は条例の定めた規制値を二倍近く超え、飛行機の飛行コースも妨害されている。民間航空局に登録された百五十六のヘリポートの ...
続きを読む »コラム 樹海
遺書「巌頭之感」を残し一高生の藤村操が華厳の滝に身を沈めたのが百年前の明治三十六年五月二十二日である。「悠々たる哉天壌」で始まる十八歳の遺書は「大いなる悲観は大いなる楽観と一致するを」とも続く。叔父の那珂通世博士は「いかなればかかる極端の厭世家を生じたるか。思えば不可思議なり。嗚呼哀しいかな」と書き世には哲学的な行き詰まりから ...
続きを読む »コラム 樹海
日本には「国連中心主義」を唱え金科玉条とする向きが多い。だが、実体はどうだろう。イラクへの武力行使を巡って米英と仏露中が真っ向対立し国連が機能不全に陥ったのは記憶に新しい。安全神話に彩られる安全保障理事会にしても、とてものほどに万全とは申し難い。仏が米の攻撃に反対した理由は一つ。イラクの石油資源なのは明らかだ▼安保理は今やいろ ...
続きを読む »コラム オーリャ!
毎週土曜日、アクリマソン区のフェイラが楽しみの一つ。野菜や果物、肉や魚が雑然と並び、威勢のいいかけ声のなか、carrinhoを引きながら値切り交渉・・・。 食生活を通して、不思議に思うことがある。どうしてフェイラの売り子は人参の葉っぱを捨てるのだろう。てんぷらにしたり、すき焼きで牛肉と一緒に煮込むと美味いのだが。 人参の葉 ...
続きを読む »東西南北
5月23日(土) 二十三日午後、サンパウロ市が強風を伴う豪雨に見舞われ、各地で停電、倒木被害が出た。北部カンポ・デ・マルテ地域では午後一時二十分ごろ、風速八十キロを記録した。サンパウロ市防災庁の情報では、少なくとも二十一本の樹木が倒れたという。南部サウーデ区、カンブシー区、西部ブタンタン区、ラポーゾ・タヴァーレス街道二十キロ付 ...
続きを読む »コラム 樹海
九九年、マナウス市で六十七歳で亡くなった川田幸子さんの短歌がある。「脱耕と死と出稼ぎに人減りし村を包みて暗き夕暮れ」▼来年入植五十周年を迎えるロンドニア州トレーゼ・デ・セテンブロ(旧グヮポレ)植民地を詠んだ歌である。川田さんは、アクレ州キナリ植民地から家族とともにグヮポレに転住した人だ。筆舌に尽くしがたい辛酸をなめた、という表 ...
続きを読む »コラム オーリャ!
十七日にバンデイランテス宮で行われたカラムルー隊の五十周年記念式典には、ブラジルボーイスカウト連盟長も出席、日本連盟総長からも祝電が届いた。 州政府から代表者が出席したことからも同隊の認知、認識度の高さを改めて知らされた。 カラムルー隊を始めとする日系隊の発展は、親たちの教育に対する意識の高さだー。去年行った取材で、何人か ...
続きを読む »東西南北
5月23日(金) 二十日夜、フランシスコ・モラット区の州立高校に軍警を名乗る人物が「学校で何か事件が起こる」と電話してきた。予告を聞いて中庭に出た教頭は五発の銃声を聞いた。頭巾をかぶった白人、中背、やせ型の男が学校に入って男子学生の頭部を撃って逃走した。同学生は死亡、もう一人の学生が流れ弾に当たって足を負傷した。犯行の動機は謎 ...
続きを読む »コラム 樹海
徳島県知事に総務省出身の新人・飯泉嘉門氏が当選した。同県の県民環境部長からの転身で四十二歳。全国最年少の知事誕生である。円藤寿穂知事の汚職事件を発端とする阿波の国の政争は太田正氏を知事に選んだものの県議会との抗争が続き不信任案が可決されての知事選挙だったが、県民は若く行政能力の高い飯泉氏に軍配を挙げる▼選挙は熾烈を極めた。保守 ...
続きを読む »