植木茂彬氏は鉱山動力大臣に就任した一九七四年に勲一等瑞宝章、七六年に勲一等旭日章を受章している。もちろんコロニアでは彼一人だ。授章式で出会った現役大臣に「あなたは外国人でよかった。日本人なら大臣でも勲一等はもらえない」と耳打ちされたそう。 ちなみにブラジルの勲一等受章者は多く、駐日全権大使や大臣など、日本に繋がりのある政治家 ...
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東西南北
4月15日(火) Febemから百二十一人が脱走する一日前の十一日、サンパウロ市西部ブタンタン女子刑務所内病院から、受刑者十人が脱走した。受刑者の一人は足に銃弾を受け負傷しており、病院で手当てを受けていた時、同受刑者のボーイフレンドがピストルを持って乱入。受刑者を抱いて逃走した。子供に母乳を与えていた残り九人も、子供を抱えたま ...
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東京は石原氏の圧勝。九人が出馬し激戦の北海道は自民・公明・保守が支援する経産省官僚だった高橋はるみ氏が競り勝つ。札幌もまた乱戦。七人が市長の座を争うが最多得票者でも法定得票数(有効投票数の二五%)に達しないために再選挙となる。政令都市としては初めてのことながら珍現象。自民党が四人の候補者を支持するという佐賀県は自治省出身の古川 ...
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県連のふるさと巡りでミナス州を訪れた。 行く先々に日系人の姿があった。その中で目についたのが、若い農業者の姿だ。 その一人、ピラポーラで出会った飯田栄一さん(三一)は九八年にパラナ州アサイ市から入植。現在、同地で柿の栽培に取り組む。 「ここは栽培に向いていると思いますよ」と語る飯田さん。日に焼けたその顔は、かつてミナス北 ...
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昔の人はよくぞ言ったものだ。茶道の心にも通ずる「一期一会」という言葉だ。 生涯でただ一度きりの出会いだからこそ、その場に全てを尽くす。 意味の上では理解していたつもりだが、日常生活で実感する場面は少なかった。 先日、本紙面の広告欄である男性の訃報を知った。九十歳を超えながらも、まだまだ現役としてバリバリ働く彼に、昨年幾度 ...
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4月12日(土) 十日午前四時半ごろ、リオ市南部レブロン地区の二カ所で自家製爆弾が破裂した。けが人はなかった。コパカバーナ地区に根を張る通称カジュー一派の犯行とみられる。麻薬密売組織の首領カジューと仲間一人が同日早朝、警察との打ち合いで死亡した。爆弾は、その復しゅうと推測される。コパカバーナの店は、組織の命令に従って店を閉め〃 ...
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バグダットが陥落。フセイン大統領ら政権指導部は消息不明。首都は市民による略奪騒ぎが頻発し無人と化した政府施設に乱入。椅子や器物を持ち逃げする群衆の群れは後を絶たない。国家権力を象徴したフセイン像が次々と引き倒される度に市民らは歓声を上げ喜悦する。開戦から二十一日目の九日。イラクは無政府状態に陥り、フセイン専制政権は完全に崩壊し ...
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ケ・コイザ・マイス・リンダ・エ・シェイア・ジ・グラッサ・・・とくれば誰もがそのメロディーを知っている『イパネマの娘』だろう。 リオはイパネマのバール『ヴェローゾ(現在はガロタ・デ・イパネマ)』で、ヴィニシウス・デ・モライスとカルロス・ジョビンがある女性を見たことから曲が生まれた、というのはあまりにも有名なエピソード。 ...
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4月11日(金) ロナウジーニョが「文盲ゼロ」運動に参加しないことになった。レアル・マドリッドを通じて政府が肖像権の使用を求めていることを知ったが、政府から公式要請がなかったこと、「飢餓ゼロ」運動に参加すれば、肖像権は同運動に帰属すること、文盲撲滅の大切さはわかるが、自身の体験から「飢餓ゼロ」により深い使命感を抱いていることが ...
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さきに本紙は「越境する日本文化」を連載した。越境しながら変わる日本文化は確かに多い。茶道や古武道のように「精神」や「形式美」を継承させる文化は変わりにくいと思われるが、食べものなどは、変質を否応無しに迫られる最たるものだろう。これでいいのか、しようがないな、と思いながら、もどかしさを覚える。やはり、日本人だからだ▼最近の読売新 ...
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