浅路幸男サンパウロ新聞記者の妻、ネウザさん(四七)が先月二十九日、アクリマソン公園で自転車に背後から追突されて、今月二日に亡くなった。 おととい、サント・アンドレの教会で近親者を集めて初七日のミサが行われた。 夫妻には七つになる男の子がいる。浅路記者自身、七歳三カ月で母親を失った。「運命の巡り合わせかな」と、やるせない。 ...
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東西南北
4月10日(木) ダッタ・フォーリャ調査会社が昨年十二月から三月三十一日までサンパウロ市民を対象に行った世論調査で、マルタ・スプリシーサンパウロ市長の支持率が下がっていることが分かった。マルタ市長の十点満点中の評価は四・一点と過去最低。「悪い、最悪」の評価は四五%、「普通」は三四%、「良い、最高」は二〇%にとどまった。 ...
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日本人の風呂好きは昔からのことらしい。仕事の疲れを癒すのが風呂ならば、歓楽を尽くすのにもお風呂。古くは蒸し風呂が一般的だったらしく京都の寺かで鎌倉時代に使用されたというのを見学したけれども、規模も大きくお坊さん方がここで汗を流したのかと思うと気が引き締まるような思いがしたものだ。湯船にたっぷりと湯を張ったのはずっと後年になって ...
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どんな時にも、儲ける人はいる――。開戦以来、イラク通貨のディナールが劇的に高騰しているという。一見すると、戦争に負けている国の通貨がどうして強くなるのか? と疑問に思うが、世の中のこすからい人々には当然のことらしい。 同通貨には、サダム顔写真入りの通常版とクルド族自治区版の二種類がある。開戦前に比べ、通常版で二・五倍、クルド ...
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4月9日(水) 三月二十五日に中国から来た四歳の男の子が、新型肺炎(SARS)感染の疑いで入院している。男の子はサンパウロ州ソロカーバ市に住んでおり、七日夜にカンピーナス市のクリニカス病院に移送された。男の子は高熱や肺炎の症状を訴えている。サンパウロ州保健局は、男の子の件をSARSとはみておらず、病院側の報告を待っているという ...
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文協(ブラジル日本文化協会)の新会長に識見豊かな上原幸啓さん(日伯文化連盟会長・サンパウロ大学教授)が選ばれた。正式には今週末の評議員会での承認を待つことになる。執行部(正・副会長六人)のシャッパが示すように文協は新しい世代による新しい時代に入った。今昔の感を深くする。時代の流れは早い。文協改革は遅すぎたと言えなくもない▼創立 ...
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空を飛ぶことを嫌った。『小さい秋見つけた』や『めだかの学校』の作曲で知られる故中田喜直さんだ。先月末、サンパウロ州交響楽団合唱団が、その女声合唱組曲『蝶』を移民九十五周年への讃歌として捧げたのは記憶に新しい。 第二次大戦で航空隊に志願した中田さんは戦後、二度と飛行機には乗るまいと誓ったという。サンパウロに住むピアノ奏者の白畑 ...
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4月8日(火) サンパウロ市西部ラッパ区のアパート内で三日、主婦(五三)が遺体で発見された。手足を縛られ、猿ぐつわをつけられた状態で、ベッドの上に横たわっていた。遺体にはナイフの跡が十二カ所もあった。警察によると、ドアの鍵は掛かっており、コーヒーの準備もされていたことから顔見知りの犯行と断定し、捜査している。 ◎ ...
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先週の本紙に「納豆」や「ダイコンの葉」の効用を訴える記事が転載されていた。納豆の効果のほどは昔から耳にしているし好きでもある。それも、あの白い糸がいっぱい出るほどに混ぜてから醤油をちょっぴり多めにし冷や飯にたっぷりと掛け熱湯を注いで一気にかき込む。かなり乱暴な食べ方だし邪道の謗りを受けそうながら─これが美味い▼但し、あの記事だ ...
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選挙となれば時の宰相や県知事と写真を一緒に撮りポスターにすることが、候補者にとっての決まり事項だった。ところが、近頃の地方選挙では「政党離れ」が流行らしく、総理大臣の効果も何処かへすっ飛んでしまったらしい。あの小泉首相との写真も嫌と断ってくる自民党の候補者もいるそうだから驚く。知事選となると、もっと酷く事態は深刻である▼銀行税 ...
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