ここ連日報じているサンパウロ大都市圏スザノ市の州立学校での無差別テロ事件は、事件から数日を経てもブラジル社会に深い爪痕を残している。その最中、海を遠く隔てたニュージーランドのクライスト・チャーチ市で、現地時間の15日に礼拝中のモスクを狙った無差別テロが発生し、50人近くが殺される大惨事が起こり、さらに不安な気分に追い討ちをかけ ...
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大耳小耳
◎ 俳誌『朝蔭』472号が2月に刊行された。《白服で波跳ぶ人等リオの浜》(小林恵美子)は大晦日のコパカバーナ海岸か。年越しの花火を楽しんだ後、波間で願をかける姿が詠み込まれている。《舞台にて祝辞ど忘れ初笑い》(有田キヨメ)には、聞かされる側からはクソ真面目な挨拶よりも、そっちの方が良いとの声も。《日本へ年賀状書く四十 ...
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13日午後、サンパウロ市中央部ブラスの商業地区で火災が発生した。発生したのは午後4時30分頃で、オリエンテ街123番地にあるビルが全焼した。他の建物への被害はなかったが、このビルから立ち上った黒煙はマルジナル・チエテまで届いていたという。消火作業は18時頃に終わり、負傷者などの報告は出ていない。幸いにも事が小さくて済んだが、こ ...
続きを読む »特別寄稿=日系三世として生まれた私の決意=林ジェオバーナあより
私がブラジルに来る決意をしたのは、大学4年生の就職活動をしていた時でした。就職活動をする前までは、私は教員を目指していました。 しかし、4年生の5月に実際に教育実習に行って、教員という仕事がいかに難しく、大変なものであるかを実際に体験し、今の自分には向いていないものだと感じ、その道を志すことをやめました。 それから焦るよう ...
続きを読む »「マリエーレ事件の謎と奇遇」の今後の展開は?
12日、事件発生1年を直前にしたタイミングで、リオ市会議員マリエーレ・フランコ氏の殺害実行犯が逮捕された。だが、「これで解決」ではなく、むしろ、これからの展開が注目だ▼思えば殺人事件に関して、マリエーレ氏殺害後のブラジル内での反応ほど奇妙なものを見たことは、コラム子の人生でも他に記憶にない。「ファヴェーラ出身の、同性愛者の黒人 ...
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12日、ブラジルのネットでは「コインシデンシア(奇遇)」という言葉が飛び交った。それは本面でも報じたように、マリエーレ・フランコ氏を殺害した容疑者の一人はボルソナロ大統領の隣人で、互いの子供が交際していると警察が発表してしまったことと、もう一人の容疑者がボルソナロ氏と写真に写っていることを受けたものだ。ボルソナロ家に関しては、 ...
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◎ 椰子樹社(多田邦治代表)が発行する歌誌『椰子樹』379号が編集部に届いた。《母逝きし齢にあと三年なりやわらかに曇る庭にバラ散る》(寺田雪恵)にはしんみりさせられる。《遠き路虫の知らせか尋ねしが十日の後に訃報届きぬ》(神林義明)にも、「死ぬ前にあえて良かった」という安堵感と「なんで突然に」という驚きが共存する作品。 ...
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明日14日は、ブラジルのみならず、国際的な話題にもなったマリエーレ・フランコ氏の殺害事件からちょうど1年。その1周年まで2日残した12日に、実行犯と疑われている容疑者2人が逮捕された。先日のリオのカーニバルのパレード(デスフィーレ)ではマリエーレ氏へオマージュを捧げたエスコーラが圧勝するなど、改めて世間の関心が高まった上、週末 ...
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ジャパン・ハウス(マルセロ・アラウジョ館長)は、講演会「日本食における麺類の多様性」を21日午後7時から、同館(Avenida Paulista, 52)で行う。高級日本食レストラン「藍染」の料理人・白石テルマシェフを講師に招き、らーめん、うどん、蕎麦等の多様な麺類の基礎について説明し、その調理方法や人気のレシピを紹介する。当 ...
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「ブラジルはカーニバルが終わらないと年がはじまらない」とは、昔からよく言われているが、今年のサンパウロ州議会は、15日にようやくスタートする。今年からはじまる同州議会では、ジョアン・ドリア州知事の民主社会党(PSDB)が19人から8人へと大きく議席を落とし、ボルソナロ大統領の社会自由党(PSL)が15人で第一党になるなど、大き ...
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