「コロニア詩文学」の生みの親といわれた武本由夫が死去したのは1983年1月である。それから、時をおかずに「武本文学賞」が設置された。そして、本2019年3月の「第36回」をもって、「武本文学賞」は終了する。 かなり以前から、日系文学はどちらかといえば、まだ生存している文学愛好者の書き手を鼓舞するために継続してきた色合いがつよ ...
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カーニバルで踏んだり蹴ったりのボルソナロ
ブラジルにおけるカーニバルのデスフィーレ(パレード)は、伝統的に社会風刺の場でもある▼これはカーニバルというものの成り立ち上、どうしてもそうなってしまうものだ。元々、カーニバルは黒人起源の祭り。社会的弱者でもある、彼らの見方が優先されるのは自然な流れだ。また一方、デスフィーレを見る側にしてみても、日常の憂さを晴らすような痛快な ...
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熱狂のうちに終わったカーニバル。今、カーニバルに関する話題を、ボルソナロ大統領が6日に自身のツイッターにあげた動画が独占している。大統領はブロッコで立小便している人たちの姿を見せ、「これが今のカーニバルの現状だ。なんとかしないと」とフォロワーに問いかけたが、これが大不評。「仮にも一国の大統領ともあろう人がこんな下品なものを」と ...
続きを読む »惨事や人ごみを悪用する輩達
サンパウロ市やリオ市でのスペシャルグループのサンバパレードは終わっても、ブロッコと呼ばれる集団による路上でのパレードはまだまだ続く▼「灰の水曜日」の6日にサルバドールで「アラスタン」と聞いた時、一瞬、根こそぎ強盗発生かと思ってしまったのは、ブロッコに参加した人達が軒並み携帯電話などを盗まれたとの報道に触れていたせいだ。実際には ...
続きを読む »国際市場舞台に活躍する日系農業者=(2)=パラグアイ「ブラジガイオ」の沃野=サンパウロ市在住 駒形秀雄
今度はパラグアイで活躍するブラジル人・イヴァン/イラセマ夫妻の農場を訪問しました。イラセマさんはブラジル・北パラナでラミー王として知られた故市村之(すすむ、新潟県出身)の息女にあたる人です。 イヴァン(敬称略)の農場はパラグアイ国、アルトパラナ州サンクリストバゥ村にあり、ブラジルとの国境から130KMの所になります。国境の街 ...
続きを読む »国際市場舞台に活躍する日系農業者=(1)=先進的なペトロリーナの果物生産=サンパウロ市在住 駒形秀雄
異常な暑さの続く1月下旬、ノルデステ地方のペトロリーナとパラグアイの農業地帯を訪問しました。それは、「海外の農業活動を見聞きして視野を広め、自分達の営農に役立てよう」という新潟県企画の農業研修生に同行してのものでした。 訪問した先々で見たものは、国際市場の影響をジカに受けるブラジル農業の中で、果敢に挑戦し立派な成果を挙げてい ...
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カーニバルに伴う祝日のため、本紙も6日付まで休刊となり、次号は7日付となる。通常、この期間は少し前から国中がカーニバル一色になるため、他のニュースも少なくなる。だが、1日は、「ラランジャ」の異名で有名になった、フラヴィオ・ボルソナロ上議の州議時代の運転手、ファブリシオ・ケイロス氏が、「フラヴィオ氏の票田拡大のために職員の給料を ...
続きを読む »大耳小耳
生粋のブラジル人女性で自称“紙芝居おばさん ”ことフラビア・マリア・ウォルフォウィッツさんの「紙芝居お話会」(ポ語)が、9日午後2時、3時の二回に渡り、サンパウロ市のジャパン・ハウス(Avenida Paulilsta, 52)で行われる。フラビアさんは、95年にサンパウロ総合大学通信藝術学部を卒業後、紙芝居と出会ってその魅力 ...
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今日1日深夜から、2夜連続で、サンパウロ市カーニバルのスペシャル・グループのパレード(デスフィーレ)が行われる。会場はおなじみの北部アニェンビのサンボードロモだ。初日の注目エスコーラは、昨年、一昨年と2年連続覇者のアカデミコス・タトゥアペーで、2日3時35分に登場。その他の強豪エスコーラは2日目の夜に集中しており、アギア・デ・ ...
続きを読む »「リオのカーニバル」のパレードの歴史はどのくらい?
もう、今日が終わりそうなあたりからサンパウロ市、そして全国が注目のリオで3日の23時30分からカーニバルのデスフィーレ(パレード)がはじまる。ブラジル民にとっては、それに興味があろうとなかろうと、もはや無意識のうちに刷り込まれた日常、とでもいうべき、不可欠な存在でもある▼エスコーラ・デ・サンバが優勝を競い合うこのデスフィーレだ ...
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