昨年から「refem de Lula(ルーラの人質)」という言葉を、いろいろな政治評論家から聞く。最多の連邦議員を抱える労働者党(PT)が、ルーラを大統領候補にすることにこだわるあまり、他の生き残り策を考えられない様をそう表現している。ルーラは1月時点の支持率調査で35%というダントツ1位を誇った。彼の逮捕後初の調査が15日に ...
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東西南北
10日、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテで、64歳の女性が初めての赤ちゃんを出産して、話題を呼んでいる。13日付アゴーラ紙によると、ノルマ・マリア・デ・オリヴェイラさんは長年検察官として働いてきたが、63歳の時、出産への強い思いを感じ、伴侶の精子をドナーからの卵子と体外受精させ、妊娠の手続きを取った。高齢故に母子共に健康面 ...
続きを読む »ルーラと角栄
4月7日、遂にルーラ元大統領は逮捕され、収賄罪で刑執行となった。過去に政治闘争による大統領経験者の逮捕しかなかっただけに、この一件はブラジル民にとっては非常に大きな出来事だ▼「これを他の国の基準に当てはめたらどうなるのだろう」。そうしたことをふと考える。たとえばこれが隣国アルゼンチンであれば、既に軍事政権時代に大量殺戮を行なっ ...
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12日付アゴラ紙によると、18年1月から3月にかけて、サンパウロ市が市民から受けた苦情が3倍に増えていたという。苦情の数は5346件で、前年同期の1807件から一気に増えた。ジョアン・ドリア前市長は、就任直後の3カ月間の苦情の数を半分以下に減らしていたが、それがぶり返したどころか、2011年以降で最悪となった。苦情の理由第1位 ...
続きを読む »高齢化社会で始まった「長すぎる老後」への挑戦=(1)=一億総活躍時代の実現」の重圧=サンパウロ市在住 毛利律子
第2次世界大戦後、世界の多くの国は超高齢化社会になり、各国が新たな課題に挑戦することになった。それは何かというと、「長すぎる老後」を、誰もが平等に快適な生を過ごせるか、ということである。 仏教で説く「生・老・病・死」、「四苦・八苦」。これらはまことに端的に、「人間の一生」を要約している言葉と言えよう。この本質は変わりようがな ...
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ルーラ元大統領の逮捕と受刑開始は、しばらく尾を引きそうだが、「明日はわが身」と戦々恐々の日々を送っているのが、労働者党(PT)の政敵の民主社会党(PSDB)の政治家だ。14年の大統領候補だったアエシオ・ネーヴェス上議は来週17日に被告になるか、ならないかの最高裁審理が控えているし、今年の大統領候補のジェラウド・アウキミン氏も知 ...
続きを読む »大耳小耳
平日の昼間、CPFの記載事項変更をするために、サンパウロ市セントロのショッピング・ライチ2階にある連邦税務局(Receita Federal)支所に行ったら、受付嬢から「今だと1時間半待ちだけど大丈夫?」と言われ、即諦めた。その受付嬢は「朝8時台に来ればすいてる」との耳寄りな情報を教えてくれた。さっそく朝8時すぎに行ってみたら ...
続きを読む »音楽や笑いを生活の中に
11日朝、ポルトガル語の番組で「音楽の力」について語っていた。音楽好きで、通勤中はもちろん、仕事中も音楽を聴いているという家政婦さんは、雇い主からも「いつも朗らかで、こちらも明るい気持ちになる」と評価されている▼これを見て、先日終わったNHKの朝の連続テレビ小説で、疎開先でも「笑いの神様がついている」と繰り返し、周りの人達まで ...
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6日にサンパウロ州知事がジェラウド・アウキミン氏からマルシオ・フランサ氏に代わったことに伴い、「プリメイラ・ダーマ(知事夫人)」も代わった。その新知事夫人が強いイメージの女性だと、10日付アゴラ紙が報じている。奇しくも、アウキミン氏夫人と同じ通称「ルー」で呼ばれるルシアさんは、元々は学校の経営者だが、男女同権を強く求めるフェミ ...
続きを読む »大耳小耳
京都外国語大学創立70周年記念国際シンポ「大使による市民講座」(2017年6月30日開催)の報告書によれば、在名古屋ブラジル総領事のアルナウド・カイシェ・ドリヴェイラ総領事は講演の中で、なかなか良いことを言っている。「日本で暮らすブラジル人就労者の約60%は永住権を得ています。しかしながら、彼らの日本社会への完全な溶け込み、と ...
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