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コラム

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大耳小耳

 俳誌『朝蔭』457号が11月に刊行された。《古海苔を浸して佃煮作るかな》(壇正子)。そういえば、台所の引出しの奥に一昨年もらった海苔が…。《諍いしことも懐かし墓洗う》(湯田南山子)、《愛されて今も惜まる墓洗ふ》(菊地信子)も考えさせられる作品。やはり、墓を見れば生前の人徳が偲ばれるようだ。茶畑での仕事を終えて帰宅した母からほの ...

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待降節と贈り物

サンパウロ市イビラプエラ公園に設けられたクリスマスツリーとその前に集まる人々(Heloisa Ballarini/Secom PMSP)

 3日からキリストの降誕を待ち望む待降節(アドベント)に入り、サンパウロ市の地下鉄などでは、4日からクリスマスキャロルのコーラスも始まった。毎年この時期は街角も色づき、ツリーの大きさや飾りの華やかさなどでその家やその時々の経済状況を推測したり、贈り物を準備したりする▼ローマ帝国の支配下で苦しむユダヤ人が待ち焦がれていた救い主キリ ...

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《ブラジル》日系出版界の縁の下の力持ちが初めて自分の本

田中慎二さんの画文集『アンデスの風』

 「画文集を出すなんて、初めてで最後だな」と謙遜しながら、恥ずかしそうにほほ笑むのは田中慎二さん(82、福岡県)。この『アンデスの風』(146頁)は、1950年代のスケッチから新聞の風刺画、本の表紙やイラスト、最近のアクリル画まで200点以上が網羅された「作品で見る自伝」だ。  のっけから霧の中のパラナ松という、実にブラジルらし ...

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東西南北

 ダッタフォーリャが11月末にサンパウロ市のジョアン・ドリア市長に対する支持率調査を行ったが、同調査によると、今回は初めて、「悪い」が「普通」や「良い」を上回った。就任当初はわずか13%しかなかった「悪い」は、3倍の39%となり、ハダジ前市長の就任11カ月後と同じ数字となった。また、就任後、半年までは40%を超えていた「良い」は ...

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大耳小耳

 山形県人会の青年会は来年1月から月に1回程度、ポ語学習者を対象にした勉強会の開催を計画している。駐在員家族などサンパウロ市に来たばかりでポ語に不慣れな人々を集めて、青年会会員、日語学習者がポ語の日常会話を教えるもの。教科書に載らない俗語表現を学び、すばやいやり取りの会話に慣れられそう。有山さんは「これも会員を増加させるための活 ...

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パラグァイのマンゴーの話=天与の恵みを無駄にしている=アスンシィオン在住 坂本邦雄

マンゴー

 昔の支那の人で、世界の漫遊旅行者、 Hwen・Tisangは、紀元前622年にインドへ旅した。  そこで知ったマンゴーの素晴らしい特性を多くの他の国々に広めた最初の人物だとされる。  南米のブラジルは18世紀に、ポルトガルの航海者によりマンゴーがアフリカ北部からリオデジャネイロに持ち込まれて知られ、試食した初めての国である。 ...

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東西南北

 本日付本頁で紹介しているダッタフォーリャの世論調査では、来年のサンパウロ州知事選のアンケートも同時に行っている。それによると、一番人気はセウソ・ルッソマノ氏で、25%の支持率でトップに立っている。ジョアン・ドリア・サンパウロ市長はその次で、支持率18%。フェルナンド・ハダジ前市長を加えた場合、サンパウロ州工業連盟(FIESP) ...

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大耳小耳

 大門千夏さん(本名は田村三千代、76、広島県)の自伝『どこから来たの』(今年5月刊行)を、本日から6面下の小説欄に掲載開始する。本紙「樹海」コラム11月7日付けでも《型破りな移民女性の爽やかな生きざま》として紹介、今年の「にっけい文芸賞」に見事輝いた作品だ。女性特有の細やかな情感をちりばめつつ、強い意思で異国での人生を切り開い ...

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田中慎二画文集「アンデスの風」=サンパウロ市在住 中島 宏

「アンデスの風」の表紙

 田中慎二さんの新しい書籍「アンデスの風」が出版された。  これは絵画と文章とが同居したスタイルを持つ、ユニークな本である。今まで田中さんは「移民画家・半田知雄・その生涯」と「ブラジル日系美術史」などを執筆されてきたが、いずれもブラジル日系社会において、非常に重要な位置を占める労作である。  それらは、戦前から戦後にかけての、ブ ...

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東西南北

 国民からの支持率と経済への期待感が最悪な中にもかかわらず、GDPは3四半期連続で成長を記録した連邦政府。国民の間では政治や政府への不信感が強く、「よい政府のわけがない」と思い込みたいところかもしれないが、現政権の経済対策の結果は徐々に出てきている。経済状況の好転が2018年も続き、国民もそれを実感し始めれば、世間の評価が変わり ...

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