『ブラジル老荘の友』10月号は読みどころがたくさん。「托鉢と喜捨」(安田功)いわく、《お金に限らず「投げたものが自分に帰ってくる」というのが、世の中の大法則であると先達も名言しています。試しに優しい言葉を第三者にかけてみて下さい。必ず優しい言葉が返ってきます。逆に、悪口や罵詈雑言を投げれば、同じような言葉が返って来るでしょう。 ...
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日本で無国籍者として13年過ごした日系三世
「僕は日本で無国籍者として13年間を過ごした」――5日、サンパウロ市内のホテルで開催された「ブラジル倫理法人の会」設立式典後の祝賀昼食会で、偶然隣り合わせた北米の日系三世から、そんな衝撃的な一言を聞いた。 「父がノーノー・ボーイだったんですよ。僕もツールレイク強制収容所で1944年に生まれた。それで父も僕も米国籍を剥奪され、 ...
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このところ、ブラジルでスポーツと言えば、全国選手権やリベルタドーレス杯が大詰めとなったサッカーの話題がどうしても多くなるが、今日、明日はサンパウロ市南部インテルラゴス・サーキットでの毎年恒例のブラジルGPが開催される。同GPの開催は毎年、シーズン終盤だが、今年も既にルイス・ハミルトンが年間王者であることは決まっているので特に興 ...
続きを読む »国際平和のために24人も殉死したブラジル軍
ガロア(霧雨)がそぼふる中でも微動だにせず――サンパウロ市内のブラジル陸軍の南東軍司令部では1日、国歌斉唱が天に轟くかのごとく響きわたった。おりしも当地のお盆「フィナードス(死者の日)」の前日のことだ。ハイチにおける国連平和維持活動(以下、PKO)の任務を成功裏に終えて、無事に帰還した同司令部所属の隊員を顕彰する式典が執り行わ ...
続きを読む »ロシア革命100周年と極右台頭
ブラジルを代表するサンパウロ州の2大新聞、フォーリャ紙とエスタード紙は5日の紙面で、4ページからなる特別冊子編成扱いで共に「ロシア革命から100周年」の大特集を組んだ▼今回のこの100周年に関してはどこの世界もそれなりに記事としては展開しているが、一見ロシアとそれほど関係ないように見える遠く離れた南米のブラジルで、ここまで大き ...
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本日付本頁で報じている連邦警察の新警視総監選出の話だが、セゴーヴィア氏を推薦したサルネイ元大統領は、既にお蔵入りになったとはいえ、「ラヴァ・ジャット作戦(LJ)をつぶそうと画策した」容疑で連邦検察庁からレナン・カリェイロス元上院議長やロメロ・ジュカー上議らと共に捜査対象となった人物だ。その人が、次の警視総監に自分と極めて近い立 ...
続きを読む »大耳小耳
俳誌『朝蔭』456号が10月に刊行された。《子の学資欠かしてならぬ鰯買ふ》(小橋矢介夫)という親の苦心があってこそ、子はUSP入学生の1割を占めるまでに。《女流らの粧ひ清しホ句の春》(三原春風)にある「ホ句の春」は、本来は「ホ句の秋」で「俳句を詠みたくなる秋」という意味とのこと。思えば、ブラジルの春は、たしかに日本の秋だ。木の ...
続きを読む »ロライマにベネズエラ人先住民のための避難所開設
ベネズエラとの国境の町、ロライマ州パカライマ市に7日、ベ国先住民用の避難所が開設されたが、収容能力200人の先住民難民施設は開設初日から満杯状態と7日付G1サイトが報じた▼ロライマ州政府が土地を提供し、国連の難民支援機関からの資金で建設した施設は、同市市役所が運営する。今後は教会や非政府団体の支援も受けるようだが、初日から施設 ...
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7日、サンパウロ市西部のSESCポンペイアの前で、同所で講演を行うよう招かれていた米国の性研究の第一人者、ジュディス・バトラー氏を模った人形に火をつけて燃やすなどの過激な行動で、講演会中止を求めた人たちが出て話題となった。同性愛者でもあるバトラー氏は、「異性愛とは人為的に作られたものだ」と提唱することで、従来の生物学的な史観に ...
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6日は久しぶりに前下院議長のエドゥアルド・クーニャ氏が公の場に現れて話題をさらったが、いつも通りの開き直りを見せたクーニャ氏とは対照的に、下院議長としては同氏の前任のエンリケ・アウヴェス被告は、証言台でただ泣きじゃくるばかりの姿が見られ、話題となった。「秘密口座の存在は認めるが、入金内容は知らなかった」と泣き崩れたのだが、それ ...
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