▼ヴィラ サンパウロ市内の地図を広げると、「ヴィラ」「ジャルジン」が付いた地名がなんと多いことか――。非常に興味深いことである。 なぜかと言うと、遡れば、貴族社会のあった時代に、いわゆる、そういう階層がちょっと町の本宅を離れて、田舎で過ごすために建てられた別荘などの集まる場所を指すからである。 サンパウロにいた貴族が、ヨー ...
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大耳小耳
日伯協会(三野哲治理事長、兵庫県神戸市)の会報『ブラジル』976号(12頁)が7月末に刊行された。木村元総領事の「クリチバ雑感」によれば《クリチバ市民は非常に保守的で、企業が新商品を売り出すときには、まずクリチバで試すそうです。ここで売れれば、ブラジル全土でまず間違いなし》という土地柄とか。神戸の名所「海外移住と文化の交流セン ...
続きを読む »デカセギ子弟と同じ経験もつ中川さん
『カエル・プロジェクト』代表の中川郷子さんは1957年、中国人の父と日本人の母の間に生まれ、生後5カ月でブラジルに渡った。 公立小学校に入学するが、ポ語が話せず教師から難聴を疑われ、特別支援クラスに入れられた。母親はそのことを学校から知らされず、入学から3カ月経っても娘がノートに何も書いてないと学校に相談。初めて娘が特別支援 ...
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パラー州とバイア州で立て続けて起きてしまった船の沈没事故は現在、全国に大きな衝撃と悲しみを与えている。物理的、科学的には事故が立て続けておこる必然的な理由は何もないのだが、偶然かつ一気に起こってしまうところが、人知の及ばない不思議な運命とでも言おうか。起こってしまったことは取り返しがつかないし、それぞれの船のタイプも沈んだ状況 ...
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9月2、3日にコロニア・ピニャール文化体育協会で開催される『第5回びわ祭り』のため、サンパウロ市の安心トラベル旅行社はツアーを企画した。当日は、リベルダーデ広場に朝6時半集合、7時出発。現地に10時到着予定。帰路は、15時半に現地を出発し、18時半に到着予定。びわ一箱付きで、125レアル。振込みは26日までにイタウ銀行の同社口 ...
続きを読む »【ブラジル】《ポ語話す孫に沢庵薄く切る》など秀作に感銘
「最近はえらい騒がしいようですが、北鮮(北朝鮮)は昔とても良い国でした。野原には桜草、ヒメユリ、鈴蘭がたくさん咲いていました。本当にキレイな国。朝鮮戦争が起きて、とても気の毒。私は朝鮮で生まれましたから、良い句だなと思ってこれを採らせてもらいました」―選者・富重久子さんはそう言って、《北鮮のくすぶる火種終戦日》(西谷律子)を特 ...
続きを読む »何気ない言葉に見る教育の歪み
間もなく3歳になる男児が、犬を連れて散歩中の人とすれ違った後に、「あの犬、馬鹿だね」と言った。その瞬間、「飼い主が気を悪くしたのでは」と案じた。だがその後、幼稚園の教師など、身近な人が「あの○は馬鹿だね」といった表現を頻繁に使っているに違いないと気づき、気が重くなった▼その言葉は本人へのものである必要はない。否、むしろ、他の子 ...
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2017年はルーラ氏が実刑判決、そしてコーロル氏が被告と、元大統領が共に汚職で過去の履歴を汚す事態が続いている。奇しくもこの2人は1989年、軍政終了で民政復帰がなった後の初めての大統領直接選挙で決選投票を争っている。民主国家としてのブラジルの未来を託したはずの2人が、こうして裁かれる姿を見て、複雑な心境を抱く国民も少なくない ...
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本日付本面で報じているように、エレトロブラスが民営化の道をたどる見込みだが、これに対し、ジウマ前大統領が早速、批判の声をあげている。ジウマ氏によると「エレトロブラスを民営化すると電気代は上がり、電力の確保も難しくなる」とのこと。ジウマ氏や労働者党(PT)は元来、国有資産の民営化を嫌うことで知られている。さらに言えば元鉱山動力相 ...
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パウリスタ新聞、ニッケイ新聞などで紙面製作の仕事を長年してきた三原寿紀さんが18日に、入院先のサンパウロ市ポルトゲーザ病院で亡くなった。享年95。三原さんは1922年7月7日、福岡県津屋崎町生まれ。34年10月にらぷらた丸で渡伯。佐藤念腹氏に師事、俳歴は約60年にもなる。太陽堂勤務などを経て、自ら古本屋も経営した本好きだ。もと ...
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