サッカー場の指定席券を買ってその席に行くと、ほとんどの場合、先に座っている人がいる。 「その席、僕が―」と言い終わらない内に「連番が取れなかったから座っている。君は空いている隣に座ってもいいよ」と親指立ててニッコリと〃許可〃をくれる。 「自分が買った席の隣に座っていいかと許可を求めた訳じゃないけどな」と仕方なく座っていると、当 ...
続きを読む »コラム
2014年10月から急激に増加するブラジルの公債
独立記念日に歴史の本を見ていたら、ポルトガル王室は16世紀、植民者に対して輸出商品パウ・ブラジルの収穫の5%を税金として納めさせていたとあった。21世紀、直接間接含めた税金は40%。昔は安かった▼そんなに払っているのに政府は305億レアルの赤字予算を議会に提出した。「支出削減」を主張するレヴィ財相やPMDBと、「増税」を主張す ...
続きを読む »東西南北
3日、1日にサンパウロ市西部の自転車道で交通事故にあった、南大河州出身のマリアナ・リヴィナリ・ロドリゲスさん(25)が入院先の病院で帰らぬ人となった。マリアナさんは雑誌の表紙や広告などのモデルをつとめていた。マリアナさんは1日の正午頃、ファリア・リマ大通りとショピン・タヴァレス・デ・リマ通りが交差する自転車道を走行中にバスに轢 ...
続きを読む »第43回 日本人が信じられないブラジルの不都合な真実 ③
ブラジルには、日本人にはなかなか信じられないこと、日本や他の国では起きないし、理屈では納得できないことが多々ある。 商品サンプルを送っても通関で止められて、高い関税を払わされて大変なこと。そして、ちゃんと輸出をして販売しようとすると、何重にも税金がかかり、販売網づくりを間違うと、あっと言う間に日本で売っている価格の3倍~10 ...
続きを読む »リオ五輪マラソンで日系社会PRを!
先月に開催された世界陸上で、女子マラソンの中継を見た。中国で開催された同大会には、沿道にも多くの観客がいたようだ。ふと思ったが、リオ五輪のマラソンで当地日系社会をアピールできるのではないか。 昨年のW杯ブラジル大会では、レシフェ文協が主導し日の丸手袋を5万枚作製した。だが、席が散らばったせいか、あまり目立たなかった。マラソンな ...
続きを読む »ブラジルのバランス感覚
日系団体の会議を取材していて、定款の改正に関わるものがある。民法改正に伴うものなのだが、長く議論した挙句、改正事項が変更されたり延期になったり。「あの時間は何だったのか…」と思ったことがある。「日系人は真面目に対応しようとするけど、こんな朝令暮改の国では、まずは静観が正しいんだよ」との意見に頷いたことがある▼コラム子が車を預け ...
続きを読む »大耳小耳
12日の花火祭りで舞台に立つバンド「KAO=S」。同グループの広報担当者によると、「『津軽じょんがら節』や『荒城の月』など、日系の方々に親しみのある楽曲も演奏する予定」とのこと。最新のプログラムでは、午後3時半から公演開始となっている。マスクをつけるなど珍しいブラジル版プロレスの試合や、コスプレイベントもあるよう。最新情報はサ ...
続きを読む »東西南北
サンパウロ交通公社(CET)の最新のデータによると、サンパウロ市では今年の1―7月にレッカー車に運ばれた車は7176台に及び、昨年の3126台の2倍以上だったことがわかった。しかも7月には1カ月間に1742件という、従来の3倍以上の記録的な数字が出ている。ただ、これはサンパウロ市の運転手のマナーが悪化したということではないよう ...
続きを読む »環境に要求される価値
先月23日は日本から来賓付きの周年式典が多数あった。式典の数日後、ある県人会役員に労いの言葉をかけると、「まだ終わりじゃないよ。県や議会へのお礼の手紙が大変」とこぼしていた。居合わせた他県人会の役員らも、ウンウンと頷いていた。主催した県人会は、本紙の特集記事を報告として母県に送っているという。 それを聞いたとき、自分が日系社会 ...
続きを読む »自らのタブーを乗り越える「復活のフェイジョアーダ」
岡山県人移住105周年が8月23日に祝われた記事を読みながら、岡詢(まこと)元会長(享年76)が今年5月に亡くなったことを、今さらながら残念に感じた▼フェイジョアーダ会の仕込みをしていた02年6月8日の夜、岡さんは会館の台所の蛍光灯が消えていたので直そうと脚立にのった。それは、グツグツと煮えたぎる大鍋の真上だった。配線を引っ張 ...
続きを読む »