昨日付本面でも報じた、18億レアルに上る連邦政府の食費支出問題で、国民からの不満の声が高まっている。ネット上では特に、約1500万レアル費やしたコンデンスミルク、200万レアル費やしたガムに批判が集まり、有名メーカーの商品デザインにボルソナロ大統領をあしらった風刺画像が大量に出回った他、「これだけの量をどうやったら食べられる? ...
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特別寄稿=沖縄への帰省した所感と人種偏見問題の本質=サンパウロ市在住 翻訳家 西銘光男
驚きの連続 私が初めて沖縄に帰省したのは1968年であった。帰省なんて言葉はこのさい当て嵌まらないかも知れない。 生まれたのは沖縄には違いないが、生後10カ月で生まれ故郷を離れ、幼少年時代はブラジルの草深い農村で暮らし、沖縄の事は父母から断片的に聞かされただけに過ぎず、而も低学年の頃から周囲の影響を受けて脱沖縄人に没頭してい ...
続きを読む »これ以上、外出自粛規制を厳しくしたくないのでは?
22日、サンパウロ州の外出自粛規制のさらなる厳格化が発表されたが、これはかなり厳しいものだったように思う。州内すべての地域で、午後8時から午前6時にかけては最も厳しい赤レベル。 これはまだ良いのだが、コラム子にとって「これは厳しいな」と思ったのは、「土日と祝日に終日適用」というものだった。 商業施設にとって「土日が両方使え ...
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サンパウロ州政府の規制強化により、少なくとも2月7日まで午後8時から翌朝6時までの商業活動は生活必需のものに限定されている。だが地域によっては、さらに厳しい規制が行われている。内陸部のトゥピ・パウリスタ市(赤レベル)では午後8時以降、朝5時までの外出禁止令が出され、この時間帯に出歩いた人には100レアルの罰金が課される。また、 ...
続きを読む »特別寄稿=《ブラジル》疫病は繰り返すものと知る=罹ったら死ぬしかなかった昔=サンパウロ市在住 毛利律子
鎌倉時代、狩野派の英一蝶作とされる九相図。小野小町を描く。九想図)とは、屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描いた仏教絵画。名前の通り、死体の変遷を九の場面にわけて描くもので、死後まもないものに始まり、次第に腐っていき血や肉と化し、獣や鳥に食い荒らされ、九つ目にはばらばらの白骨ないし埋葬された様子が描かれる( ...
続きを読む »感染や接種で抗体を得ても注意は必要
英国で昨年6~11月に行われた医療従事者2万人以上を対象とする調査で、新型コロナに感染した人の83%は抗体がある事が判明した。 新型コロナに感染して抗体を得た6614人中44人は再感染したが、感染した事がない人と比べると感染率は83%低かったのだ。症状を伴う再感染例は非感染者より94%、無症状の再感染例は75%少なかった。 ...
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思わぬ形でコロナワクチンのキャンペーン・ソングが生まれ、話題を呼んでいる。ファンキ歌手MCフィオッチの歌う「ブン・ブン・タン・タン」だ。この曲は2017年にヒットした曲だが、サビで繰り返される「ブータンタン」というフレーズが、コロナバックの治験に協力し、国内生産を担当するサンパウロ市ブタンタン研究所を思わせることで再び注目を浴 ...
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今度の月曜日、25日はサンパウロ市の誕生日で、祝日となる。例年なら、この日には市が運営する大掛かりなコンサートなどが行われるはずだが、467回目の聖市誕生日となる今年はコロナ禍につき、人が集まるイベントは行わず、ヴァーチャルな形でのイベントが開催される。一例は、カーザ・ダス・ローザスなど、市内5カ所の文化施設で行われる詩の朗読 ...
続きを読む »特別寄稿=皆が幸せに全うできるために=外国人福祉の重要性について =⼀般社団法人日本海外協会=代表理事 林 隆春
私が日系のブラジル人のみなさんと初めて関わったのは、1985年、軍政が民政に移行したまさにその渦中でした。「ブラジルの奇跡」と言われた時代の高揚感はどこにもなく、200〜300%(1989年には2000%近く)のインフレに翻弄され、日々の生活が精⼀杯、そんな時に訪伯したのです。 その時の通貨はクルゼイロ、半年経てば紙屑になる ...
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21日、インド中部の都市プネーにあるセーラム研究所の工場で火災が発生した。この工場は、イギリスのオックスフォード大学とアストラゼネカ社が開発している新型コロナの「オックスフォード・ワクチン」製造工場として知られている。現在は同ワクチンのブラジルへの輸出が遅れており、ブラジルのワクチン計画が狂っているため、この火災によってさらに ...
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